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マリー・ローランサン

最終更新日:2016年8月27日

《三人の若い女》1953年頃 マリー・ローランサン美術館蔵
《三人の若い女》1953年頃 マリー・ローランサン美術館蔵

 マリー・ローランサン(1883-1956)は、20世紀のパリで活躍した画家です。パステルカラーで少女たちを描き出した夢のような世界は、多くの人々を魅了してきました。一方、詩人アポリネールとの運命的な恋と別れ、その後の亡命生活など、波瀾万丈の人生を送った女性としても知られます。小説や舞台の題材にもなった恋物語や生涯は、彼女が今なお人気画家である理由のひとつでしょう。
 しかし、作品の人気や私生活への興味の高さとは裏腹に、彼女がどんな創作の歩みをたどり、何を築き上げたのか、その検証と評価は十分とは言えません。そこで、この度の展覧会では、新しい造形世界を生み出す事にひたむきに取り組んだ、ひとりの「画家」としての姿に焦点を当てました。
 淡い色とゆるやかな形……ローランサン独特の世界を、あえて一言で表せば、「かわいい造形」です。今日、私たちの身の回りには、かわいい色や形があふれています。デザイン、さらには芸術の世界でも、愛らしい造形はめずらしいものではなく、一種の流行とさえ言えます。しかし、ローランサンが活躍した当時、かわいい造形を追求した絵画などあり得ませんでした。なぜなら、「芸術」とは、重厚で壮大、深淵なものであるべきだという考えが根強かったからです。
 つまり、ローランサンは、西洋の伝統的な芸術観に反して、愛らしさを追求し、全く新しい絵画を生み出したのです。しかもそれは、「かわいいもの」を愛する気持ちと、自身の感性だけを信じて、たった一人で歩んだ道でした。
 本展覧会では、そんな「かわいい造形の探求」に捧げられたローランサンの画家人生を、初期から晩年までの代表作70点でたどります。
 世界も注目するほどの「かわいい文化」を生んだと言われる日本。そんな国での展覧会だからこそ、ローランサンが一生をかけて追い求めたものを再発見できるかもしれません。そして、「かわいい美術」が、果たして日本だけのものなのか、そんなことも考える機会になれば幸いです。

会期

2015年9月12日(土曜日)から12月20日(日曜日)まで

休館日

月曜日(ただし、9月21日、10月12日、11月23日はのぞく)、9月24日(木曜日)、10月13日(火曜日)、11月4日(水曜日)、11月24日(火曜日)

開館時間

午前10時-午後5時(入場は4時30分まで)

観覧料

一般900円、高校生・大学生450円、小学生・中学生200円

  • 10月11日(日曜日)は開館記念無料観覧日です。
  • 20名以上の団体料金は、一般720円、高校生・大学生360円、小学生・中学生160円
  • 前売り券は、9月11日まで府中市美術館で販売します。
  • 未就学児および身体障害者手帳等をお持ちの方は無料。
  • 常設展もご覧いただけます。
  • 府中市内の小中学生は「府中っ子学びのパスポート」で無料。

主催など

主催:府中市美術館、東京新聞
特別協力:マリー・ローランサン美術館
協力:マナトレーディング株式会社

お問合せ

このページは文化スポーツ部 美術館が担当しています。

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