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府中市美術館 Fuchu Art Museum
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O JUN公開制作プロセス

更新日:2008年5月19日

3月15日から始まった公開制作。ここでは、その過程をご紹介します。

初日・3月15日

搬入した画材を公開制作室内に配置し、パフォーマンスの準備を始めました。O JUNさんが自宅で制作し持参したのは、数十キロの金属(鉛と錫の合金)の棒とヘルメット状の塊が大小ひとつずつ。集まった人々を前に話を始め、途中で棒を手にして壁に向かいました。話を続けながら、上から下に流れ落ちるように棒を動かして、線を壁にひいていきます。次に棒を置き、左手にヘルメット状の塊(小)をかぶせ、渦巻く線を描き出します。最後に、大きい方を頭にかぶり、頭突きをするようにして、描きました。これは、成人男性が持ち上げられるかどうかという重さ。O JUNさん自身が筆そのものになって、全身全力を使って、素材と一体となって、描きました。大迫力のパフォーマンスでした。

3月20日

モデルとなってくれる府中市在住の小学4年生2人と初顔合わせの日。昼食を一緒にして、お互いに親交を深めました。ポーズをいくつかスケッチにおさめました。

3月22日

モデルによる制作2回目。女の子は、手を広げて片足をくの字に持ち上げたポーズを描くことが決まります。男の子の方がなかなか決まりません。男の子が手にした絵の具のチューブをねじる仕草に、O JUNさんが目を留め、いくつか試す中で、膝をついてタオルを絞っているポーズに決定。

3月28日

予定外の来館。前回描きためたクロッキーや撮った写真をもとに、本紙に鉛筆で描き始めます。男の子の絵は、実際のポーズを左右反転しました。大幅に何度も描き直し、紙に収まる場所を探っていっていました。

3月30日

モデルによる制作3回目。手先や足もとなど、細部をスケッチしました。本紙に描いた下絵と実際のモデルを並べたり。次回から、色を付け始めるとのこと。
 最後に、風景画を描く予定の木枠にキャンバスを張り、下地となる絵の具を塗っていきました。画家の「言い訳」について話をしながら、作業を進めていました。O JUNさん、衆人環視の制作に少し慣れ、ペースがつかめてきた様子です。

4月2日、4月3日

告知した制作日ではありませんが、O JUNさん、作品のことが気になって来館しました。女の子の方から筆を入れていきます。全体に下地となる色を塗っていきます。絵の具が乾くのを待ち、上から細部を描き込んでいました。
 モデルの男の子が、ふいと立ち寄りました。話をするうちに、新しいポーズを試すことになり、既に紙に描いていた下図を消して、大きく描き直していました。

4月5日、9日、10日

5日に、モデルの女の子と男の子が来館。OJUNさんは二人に「好きなもの」は何かを尋ね、それを画面に描きこむことにすると言いました。モデルはしばらく来なくなるので、細かい部分を確かめていました。

9日、10日は予定外の来館でした。女の子の「好きな」ぼたんを描き加えて、この作品を完成させました。その後、男の子の方の下塗りをはじめました。

4月13日

油絵のためのスケッチをしに、美術館近くにみつけた「ちょっと気になる場所」へ行きました。少し迷った末にたどり着いたそこは、東京都水道局の管理する水源でした。

10分程スケッチして館に戻り、水彩画の続きにとりかかりました。
※この建物は美術館の近くにあります。ちゅうバスの通り道です。

4月15日、16日

予定外の来館となりました。男の子の方の作品の仕上げにかかります。髪の毛の横に、黒い丸が出現。その後、ずいぶんとラフな筆致で、上着、手、ズボン、靴という順に進めていきました。最後に黒い丸の中にワッペンを描き込み、完成しました。

4月19日

今日から油絵が始まります。1時半頃にティーンズスタジオの子どもたちが来訪。4、5月のティーンズスタジオのプログラムも油絵で、前回手作りしたキャンバスに描き初めをする直前でした。OJUNさんは、画材のことや、よい絵とは何かなど、熱心に子どもたちに語りかけ、「一緒に絵を描いていこう!おー!」と締めました。

その後、しばらくしてから、いよいよ描き出しました。

4月22日

突然の来館でした。OJUNさんは、油絵の続きを始めました。建物の手前に広がる芝生部分に明るい黄緑を塗っていきます。しばらくして制作室を訪れると、OJUNさんはいません。その後また訪れると、画面には縦に3本の線がひかれていました。
しばらく不在だったのは、スケッチした場所に確認に行ったからだそうです。3本の線は門の鉄格子でした(現地でのスケッチは鉄格子越しにしました)。
完成の時はふいに訪れました。OJUNさんは少しほっとしたような様子で、帰って行かれました。

4月29日

油絵が完成したので、予定を早めて額装に取りかかりました。助手2人と一緒に、裏に当てるパネルを作り、画面を消しゴムできれいに整え、額の中におさめていきました。OJUNさんは、女の子の右手の先が額でちょうど隠れるように位置を慎重に調整していました。作品名とサインも、画面裏に書き込んであります。額に入り、本当の完成です。

5月3日

展示の最終段階です。まず画材や道具類を片づけて、掃除をします。そして作品をかける位置を確かめ、釘で壁に固定していきました。正面のドローイングもすべて見られるようになっています。展示公開は、5月11日までの午後1時から5時です。OJUNさんは5月10日に来館し、午後2時からアーティストトークを行います。トークの最後には、金属棒を使ってパフォーマンスも行う予定です。お楽しみに。

5月10日

アーティストトークには、100人を超える方たちがいらして、講座室は満員となりました。OJUNさんは、昨年開催した個展の出品作をスライドで投影し、「何を」「どの画材を使って」「どのように」描いたか、説明をしていきました。
その後場所を公開制作室に移し、初日のパフォーマンスで描き残した壁の上方に線を加えます。続けて、壁に貼った紙にクレヨンや水彩絵具、鉛筆を使って描き出しました。OJUNさんは、金属製のヘルメットをかぶり(眼の前が見えない状態で)、話をしながら(OJUNさんが小学校を卒業するまでの、描くことに関わるさまざまなエピソードを。教科書のゴッホの絵を見て、画家という存在を知ったことなど)、手探りで描いていきます。話のおもしろさ、見えない状態で描き出される線やかたちの行方、金属製のヘルメットの重みに耐えるOJUNさんの体の動き。人々は耳と眼とその他あらゆる器官を総動員して、OJUNさん一挙一動を見守っていました。

「公開制作41 O JUN 眼の、前に」は5月11日で終了しました。ありがとうございました。

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ぱれたん

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