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友好都市ウィーン市ヘルナルス区だより「ワルツを踊ってみませんか?」(平成26年9月11日号広報掲載)

最終更新日:2016年3月30日

画像 ワルツの様子
華やかな衣装をまとい、ワルツを踊ります

舞踏会~社交界デビューの場 オーストリアは、長い音楽の歴史と、陽気な社交ダンスで世界的に有名です。

 舞踏会は、格調高く、華やかで、選ばれた観客のためのダンスパーティーとされています。
 かつて、舞踏会は上流社会にとって、出会いの重要な場の(ひと)つでした。
若い女性たちは、舞踏会で、成人、つまり結婚可能な女性として、初めて社交界にお目見えしたのです。
 今日(こんにち)では、舞踏会は主に「見せること」を目的に行われています。舞踏会の服装にはドレスコードが定められており、男性は濃紺、または黒のスーツに白のワイシャツ、ネクタイ、革靴。女性は丈が床までの長さのエレガントなドレスです。女性のドレスのデザインや色に関しては、制限がないので自由に選ぶことができます。世界的に有名なウィーンオペラ座の舞踏会では、誰が一番美しく、キラキラと輝く豪華なドレスをまとっているか、女性のドレス競争の場となります。
 また、オーストリアでは、若者がダンス学校に通い、舞踏会に参加し、完璧に練習された振り付けを踊り、社交界デビューを果たすことが現在も習慣として残っています。デビューをする若い女性たちは白いドレスに白の長い手袋、若い男性たちは黒のスーツ、あるいはえんび服を着ることになっています。この服装が今日(こんにち)まで、「社交界への第一
歩」としてのシンボルとなっているのです。

舞踏会シーズン~踊るウィーン

 舞踏会は、主に11月から翌年2月、または3月初めの謝肉祭の時期に行われます。オーストリアでは、この謝肉祭は、6週間に渡る断食期間の前に大々的に祝われる習慣となっています。この断食期間は、キリスト教では、イースターを祝うための準備期間とみなされています。この時期、ウィーン市内で舞踏会の行われない日はないといっても過言ではなく、ウィーン市庁舎、王宮、ウィーン国立オペラ座、ウィーンコンツェル
トハウスと、ウィーン全体が舞踏会の華やかな開催地となります。

全てがワルツ!

 モダンな社交ダンスの中で最も有名で最古のものがウィンナーワルツです。とてもテンポの速い踊りですが、オーストリア国内では、誰もが踊ることができるステップです。また、ウィンナーワルツの名曲「美しく青きドナウ」はオーストリアの第二の国歌と言われ、毎年、年明けはこの曲で始まります。このようにワルツは、ウィーンの人々の生活に溶け込んでいるのです。
 皆さんもウィンナーワルツのリズムに乗り、オーストリアの豪華な舞踏会の雰囲気を体験してみてはいかがでしょうか。

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