令和４年度第２回府中市障害者等地域自立支援協議会会議録

■日　時：令和４年９月３０日（金）午前１０時
■場　所：府中市役所北庁舎３階第１・２会議室／Web会議
■出席者：（敬称略）
　　　＜委員＞
　　　山口真佐子、吉田真介、高橋史、長﨑昌尚、麻生千恵美、佐藤結希乃
　　　田中研二、荒畑正子、西浦智惠、大原博文、髙橋美佳、松林宏
　　　原郷史、椛島剛之
　　　（以下オンライン）
　　　玉上博康
　　　＜事務局＞
　　　福祉保健部長、福祉保健部次長、障害者福祉課長
　　　障害者福祉課長補佐、障害者福祉課主査（３名）
　　　障害者福祉課事務職員（３名）
■傍聴者：あり
■議事：
１．前回会議録の確認について　　　　　　【資料１】
２．報告事項
（１）運営会議からの報告　　　　　　【参考資料１】
（２）相談・くらしの部会からの報告　　　【資料２】
（３）子ども部会からの報告　　　　　　　【資料３】
３．その他
■資　料：
【事前配布資料】
資料１　　　令和４年度第１回府中市障害者等地域自立支援協議会会議録（案）
【当日配付資料】
席次表
会議次第
参考資料１　令和４年度運営会議中間報告
資料２　　　令和４年度相談・くらしの部会中間報告
資料３　　　令和４年度子ども部会中間報告
参考資料２　相談・くらしの部会アンケート結果


議事

■事務局
　定刻を過ぎてしまいましたがまだお見えになっていない委員が２名いらっしゃるのですが、これから協議会を始めさせていただきたいと思います。本日はお忙しい中お集まりいただき、誠にありがとうございます。ただ今より令和４年度第２回府中市障害者等地域自立支援協議会を開会いたします。本協議会におきましては会場とオンラインのハイブリッドで開催しております。議事の進行に影響がないよう努めてまいりますので、ご承知おきくださいますようお願いいたします。本日はまだ来られてない方を除きまして委員１８名中１４名のご出席をいただいており、本協議会規則第４条第２項に規定する定足数を満たし、会議が有効に成立しておりますことを報告いたします。なお清水委員、原綾子委員より欠席との連絡をいただいておりますのでご報告いたします。はじめにお手元の資料の確認をさせていただきます。事前に郵送いたしました資料１「令和４年度第１回府中市障害者等地域自立支援協議会会議録（案）」、また本日机上にご用意させていただきましたものとしまして「席次表」、「会議次第」、参考資料１「運営会議中間報告」、資料２「相談・くらしの部会中間報告」、資料３「子ども部会中間報告」でございます。不足等ございましたら挙手によりお知らせください。よろしいでしょうか。それではお手元に配付してございます次第に従いまして進めてまいります。ここからは進行を会長にお願いいたします。

■会長
　皆様、こんにちは。本日はお忙しい中お集まりいただきまして誠にありがとうございます。会議に先立ちまして、本日は傍聴希望者がいらっしゃるということですので皆様に確認を取らせていただきたいと思います。会議公開規則に従いまして傍聴を許可するということでよろしいでしょうか。ではお入りいただきたいと思います。それでは次第に従って、議事を進めて参ります。

１．前回会議録の確認について

■会長
　次第の１「前回会議録の確認について」です。事務局から説明をお願いします。

■事務局
　資料１についてご説明いたします。令和４年度第１回全体会の会議録（案）でございます。内容については記載の通りで、この内容でよろしければ通常通り会議録の公開を予定しております。ご確認をよろしくお願いいたします。以上です。

■会長
　ありがとうございました。事務局のご説明の通り、このまま公開してもよろしいでしょうか。ご修正等はないということで、公開の手続きをよろしくお願いいたします。

２．報告事項

■会長
　次第の２「報告事項」になります。ここから各部会の代表の方から簡単にご報告お願いしたいと思います。進め方としましては、運営会議、相談・くらしの部会、子ども部会と続いて参りますが、ひとつの部会ごとに質問やご意見等をお伺いさせていただきたいと思いますので、よろしいでしょうか。

（１）運営会議からの報告

■会長
　それでは運営会議からの報告を委員からお願いいたします。

■委員
　運営会議は会長と地域生活支援センター４センターで毎月話し合いをしております。自立支援協議会の在り方や特定相談支援部会の検討などを行っています。今回書類を提出させていただいたうちの第３回までは前回ご報告させていただきましたので、第４回からのご報告をさせていただきます。第４回は昨年実施した懇話会についての振り返りを行いました。その中で問題点が出されました。問題点を今後どうしていくかということについても話し合いました。既存のサービスや協議会の成果についての情報発信はしているが、届いていないことが課題ということが話し合われ、そのことについて相談・くらしの部会で検討していければいいという意見が出されました。懇話会についてもいろいろと出てきた課題について、返答する場をどのように設けるかということが課題になり、次回の懇話会でも出てきた意見を受けて検討した結果などを公共の場で発信していければいいということや、懇話会で抽出された課題について十分な検討が出来ていない部分もあるので、そこをどうしていくかということが話し合われました。また今年度についても１月から３月の間で懇話会を開催して、いろいろな方々からの意見を聞ければいいということで考えています。８月には特定相談支援連絡会での事例検討の課題について、地域課題の抽出を行いました。今回も親亡き後の問題や介護者の高齢化などの問題が、地域課題であるということで話し合いをしました。９月には答申に向けた方向性について話し合われました。相談・くらしの部会では令和３年度に行ったハンドブックの検討結果について伝えていこうということで、令和４年度については福祉人材の不足の実態を明らかにしていくことを答申としていくということで話し合っています。子ども部会については保護者のニーズを分析してから判断となるが、ちゅうファイルの見直しと調査によって洗い出された地域の課題についての検討内容を答申していくということで話し合われています。専門部会でアンケートを取るなどしていくと回数が少ないのではないかということで、今までも無償でもう１回開催したことはあるが、それについても今後どのようにしていくかということを検討していきたいということで話し合われました。以上です。

■会長
　ありがとうございました。ただ今ご説明がありましたが、ご質問がある方は挙手をお願いいたします。ご質問はないようですので、続いてはご意見のある方はお願いいたします。

（発言者なし）

■会長
　特にないようですので、引き続きまとめに向けて協議を進めていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。

（２）相談・くらしの部会からの報告

■会長
　続きまして、相談・くらしの部会からの報告を委員からお願いいたします。

■委員
　私の方から相談・くらしの部会の報告をさせていただきます。相談・くらしの部会は今年度全６回を予定しておりまして現在のところ、第３回までが終了しております。第４回は１０月６日に行われる予定になっております。先ほど運営会議からの報告の中でも委員からあったようにメインのテーマといたしまして、福祉人材の不足についての調査をしております。訪問系のヘルパー事業所のヘルパー不足の実態を明らかにするという調査をさせていただいております。専門部会の報告シートに沿ってご報告をさせていただきます。１つ目が昨年度内容を検討してきた障害のある方のための防災ハンドブックが完成し、配布が始まっております。２つ目が第７期自立支援協議会において整備手法及び必要な機能について答申した府中市における地域生活支援拠点等については、整備の進行状況や実際の運用状況を引き続き自立支援協議会において把握・検証していく必要があるということ。３つ目が自立支援協議会は地域課題の抽出及び解決に向けて協議される場として機能していく必要がある、またその機能をより高めていく必要があるという現状がありまして繰り返しになりますが、検討のテーマとして介護人材の不足の実態の調査方法の検討並びに調査の実施、地域生活支援拠点等の整備の進行状況と実際の運用状況の把握・検証、地域課題の抽出ということをテーマとして部会を運営させていただいております。令和４年度の取り組みの経過といたしまして介護人材の不足は、それ自体が大きな地域課題の１つである。また地域生活支援拠点等が果たすべき役割の１つに「専門的人材の育成機能」があるが、どのように人材が不足しているのか実態を把握しなければ人材育成の量的な目標や質的な方向性を設定出来ない。このような問題意識から介護人材不足の実態を調査する手法を検討し、実際に調査し、調査結果を分析した上で府中市における量と質両面での介護人材不足の実態を浮き彫りにするとともに、調査結果を踏まえて府中市における介護人材不足の解消への道筋の提言を目指す。地域生活支援拠点等の整備の進行状況と実際の運用状況の把握・検証については、引き続き当協議会において進めていく。地域課題の抽出については相談支援専門員が行う個別支援会議や、特定相談支援機関連絡会で行う事例検討等を通じて、運営会議に地域課題が集約する流れが定着しつつある。また昨年度実施された「これからの府中市の障害者福祉における支援体制の在り方を考える懇話会」においても様々な地域課題が参加者から提示されました。各委員が把握している地域課題を直接協議会に提示することも昨年度と同様に行われていく予定となっております。検討結果については先ほどから申し上げております福祉人材、介護人材の不足についてのアンケート調査の結果について、簡単にご報告をさせていただきます。府中市内の訪問系サービス事業所全５１事業所に対し、令和４年８月５日にアンケートを送付し３０事業所より回答が寄せられました。新型コロナウイルスなどがある中で、極めて多忙な中での６割近い回答率が得られたというところからも各事業所が介護人材の確保に苦悩し、解決を願っている実状が垣間見えました。アンケート結果の分析についてですが参考資料２に結果を記載しておりますので、参照していただければと思います。当専門部会として暫定的にアンケート結果を分析したところ女性職員、非正規職員、高齢職員への依存度が他産業と比較して顕著に高いことが明らかになった。一例ではありますが参考資料２の質問１でヘルパーの性別、正規雇用、非正規雇用、年代ということで全ヘルパーの正規、非正規、女性、男性を問わず合計で６１０人いらっしゃいますが、そのうち８２％が女性で１８％が男性ということになっており、８割と少しで女性が多くなっているというところです。更に女性の多い職場、府中市においては女性の中で正規雇用の職員は１４％になっております。非正規雇用の職員は８６％になっております。ということから女性の多さ、非正規雇用の多さというところは顕著になっているということと、働く方達の年代で見ると６１０人のヘルパーの中に２０代で正規雇用の方が男性で１人しかいないという結果になっております。女性２０代で正規雇用の方は、アンケートの調査結果としては、０人になっているというところ、３０代、４０代、５０代の年代の方が多くなっているということで、若い世代の働き手がなかなかいないということが明らかになっています。正規雇用、非正規雇用となっていますが、何を持って正規雇用であるかということを示すのは難しいので、月給の方は正規雇用、時給の方は非正規雇用ということで今回は調査をさせていただいております。今ご説明した女性職員の多さ、女性非正規職員の多さ、ヘルパーさんの高齢化、こういったところが他の産業に比べて顕著に高いということがわかったことと、この他に平日昼間の時間帯は人員に余裕があるが、土日、早朝夜間深夜帯に稼働出来る人員は少ないということが参考資料の中から読み取れるというところになっております。ヘルパー事業所の管理者やサービス提供責任者としての業務を行うための時間が十分に取れていない事業所は２／３あり、その理由は押しなべて人員不足のため、管理者やサービス提供責任者が実際に現場に出てサービス提供にあたらなければならないというところで、十分にサービス提供責任者としての機能を果たせていないという実態が見受けられます。質問でいうと参考資料２の質問の５番、直近１年で依頼を断ったことがあるかという質問では３０事業所の全てが断ったことがあるということでした。その理由としても５－１の質問で聞いておりますが基本的には人員不足でということであったが、ヘルパーを派遣出来る時間帯と希望の時間帯が合わないことや医療的ケアを実施出来るヘルパーがいない、派遣するヘルパーに特定の性別の属性が求められる場合に該当するヘルパーがいないということもあったようです。その先に進みますと質問の６番でヘルパー不足の解消のための取り組みを各事業所が行っているかということと、その効果を教えてくださいというところでは各事業所でそれぞれ取り組みをされているがなかなか人が集まらず、効果があっても費用が多額に掛かるとの回答もありました。細かいところは参考資料２を見ていただければと思いますが、それらを基に行なったヒアリングについてですが、１０月６日に実施する第４回相談・くらしの部会ではこちらのアンケート調査結果から更に詳しく聞きたいというところをヘルパーの事業所現在のところ６事業所に来ていただく予定になっておりまして、更に掘り下げた質問を行っていければと思います。例えば質問１に関しては非正規の方が多いが、それはヘルパーが望んでその非正規雇用を希望しているのか、あるいは会社として正規として雇える余裕がないからなのか、非正規の方でも働く時間が月に数時間の方もいれば数百時間の方もいらっしゃると思いますので、その傾向などをもう少し掘り下げて伺えればいいと思っております。それでアンケートの結果、ヒアリングの結果で今後府中市における介護人材不足の実状が明らかになることは予測されるが、併せて大事なのは介護人材不足の解消の施策の検討及び提言も今後当専門部会の責務として行なっていきたいと思います。あと参考資料には入っていないのですが、東京都において障害福祉人材確保対策事業というものがありまして東京都から補助が出るような仕組みがありますので、そちらの例が府中市に内容が沿っているかどうかを含めて先進の自治体の事例にも学びながら検討していければいいという話も出ております。事業名でいうと「障害者施策推進区市町村包括補助事業」というのがありまして、障害福祉職場体験等の促進事業や地域住民等に対する障害福祉等の仕事の理解促進事業等いろいろなメニューがあってそういったものも府中市における介護人材不足の解消に向けてこういった包括補助事業が利用出来るのであれば検討していってもいいのではないかという話も出ているところです。地域生活支援拠点等の整備状況と運用状況の把握・検証については専門的人材の確保養成機能というところで人材不足の実態を調査しようということになっていますが、適宜、他の相談機能や緊急時の受け入れ対応機能、体験の機会・場の提供の機能、地域の体制づくりの機能における整備等運用の状況の把握・検証に努めていければと思います。最後に運営会議からも報告があったように運営会議の事例検討、計画相談の連絡会等で地域課題の抽出を行っております。また抽出された課題を今後どのように相談・くらしの部会あるいは、自立支援協議会の方で協議検討していくかというのは引き続き課題になっているというところです。長くなりましたが、以上です。

■会長
　ただ今、委員より相談・くらしの部会の取り組み課題に関する現状、それから今年度の取り組みの説明とその経過を詳しく介護人材の質と量を確保するために取り組まれているアンケート調査の分析結果などもお話がございました。ご質問ご意見併せて伺いたいと思います。いかがでしょうか。委員、お願いします。

■委員
　介護ヘルパーの人材不足というところで、若い人に正規職員に比べて非正規が多いということの中に私の家にいらしているヘルパーの傾向として本職の夢を追っていて、音楽家、美術関係、芸能関係そちらをやりながら、それだけでは生活出来ないのでヘルパーで生計を立てながら自分の夢を持っていくという方が私の家にはアーティスト系がよくいらっしゃいますが、何か表現しようとしている人は結構感受性が豊かなので言葉でコミュニケーションが取れないような人との受け取る力がすごくあって、そういう人達はすごく介護に向いているなというのは見ていて思います。最近テレビで見ましたが元力士が引退して介護事業所を開くとか、ボディビルをやっている人達が介護事業をやるといった全く違う異業種だが、適性を持っている人たちというのがいて、ただそこのマッチングがなかなか出来なかったりするのではないかと思います。そこに気が付いた人というのは結構お互いにとって大きなメリットがあるのではないかと思うので、そういうマッチングなども工夫していければいいのではないかと感じたのでお話しさせていただきました。以上です。

■委員
　そのマッチングをする場というところもそうですし、まずは広くこの介護の仕事を知ってもらうとそこから私達は例えばボディビルをやっているから介護の仕事を出来るかもしれないといったところに繋がってくるのではないかというところもあるので、やはり介護の仕事を広く知ってもらうということも１つ基本的なところになってくるのではないかと率直な感想として思ったところです。

■会長
　他に何かございますか。委員、お願いいたします。

■委員
　委員からの回答の補足です。マッチングに関しましては、今後検討していく府中市における施策というところで、東京都の補助が使える施策がメニューとしてありますが、その中で介護未経験者向けの研修実施等からマッチングまでの一体的支援事業というものがあります。そういったものに取り組んでも東京都の方から補助が出るというようなそういうメニューもありますので、現状は実施されていないわけですが、活用していくことも１つの方法ではないかと思いましたので、情報としてお伝えしておきます。以上です。

■会長
　他にございますか。特にございませんか。それでは引き続き希望される方のニーズ、働く形態というのも様々なので、上手く利用者とマッチングがされるようにというご意見でしたので、そうした事業の活用なども含めて協議を進めていっていただければと思います。次へ進めさせていただきます。

（３）子ども部会からの報告

■会長
　では子ども部会の報告について、委員よりご説明お願いいたします。 

■委員
　子ども部会の部会長をさせていただいておりますが、今回初めてなのでなかなかうまく相談・くらしの部会のように理路整然と進んでおらず、迷走状態というところです。子ども部会では昨年はちゅうファイルの改善ということで協議をして一定の方向性が出て変えていくということになり、その後今年はどうするかというところで始まっていたのですが何を検討するかというところから始まりまして、先日も市の障害者計画のアンケートの中から一番課題として挙がっているのは、ライフステージが変わっても切れ目のない支援を受けたい、受けられるかどうかというところに不安を感じているというというのが７０％程度あるというのがわかりました。このテーマで挙がっているライフステージが変わっても切れ目のない支援を受けられるようにするということが必要であるということになったのですが、ではそのためにはどうするかと最初に話し合ったのは繋がることが大事だろうということで、繋がる先はどこだろうと皆さんで検討したところ、生まれた時、生まれる前後からも関わっていく必要があるだろうことで、ここに出ている保健師や助産師、児童発達支援センターもそうですし療育施設であるあゆの子、府中療育センターもそうですし、ただ障害に特化しただけではなくたっち、みらいと普通のお子さんが通うところにも繋がっておいた方がいいだろうし、情報としてちゅうファイルを置いてもらってもいいだろうということもあって、保育所・幼稚園・学校あと当事者の保護者同士や活動団体いろいろなところと繋がっていく必要があるという話になりました。繋がることのメリットとしては障害児とその家族にとっては１人で抱えていると孤独になってしまうので、孤独の解消と抱えている問題を共有することで課題の共有と解決。一歩先を行っている先輩の保護者の方達と様子を見ることによって将来の見通しや次のステップというものを知ることが出来て、地域と繋がっていくことによって不測の事態、例えば災害時や何かの時の支援に繋がる可能性もあるのではないかというふうに話し合いました。健常児者にとってメリットは何かというと障害児者の存在に気づいていただく、知っていただく。その出会う機会というのがすごく大事で、長年ずっと分離された教育もそうですが、すぐに健常児と障害児がずっと離れて生活していく中で、なかなか接点を持たないまま私なんかも考えてみるとその生涯が終わってしまう感じもあるので、触れ合う・繋がるということはすごく大事ということになっています。２つ目の切れ目というのがどこで切れているのかというところで検討した結果、最初に支援が切れると考えたのが学校への入学時。通常通うはずの居住地の学校ではなく学区外の特別支援学校。府中市の場合は市内に特別支援学校があるので市内ということになりますが、場合によっては市外の学校に通ってらっしゃると当該市の障害者福祉課の方が当時養護学校の存在すら知らないということもあったりしたので、それで１２年間も違ったところに通うので居住地での交流が希薄になってしまう。行政的にはブラックボックスとよく呼ばれていたのですけれども、そのお子さんの情報が居住地になくなってしまうということがありました。その次はどうだろうかというと学齢期のサービスはとても充実していて、私達の時から考えたら夢のような放課後デイサービスという言葉がありまして、学校にデイサービスの車が迎えに来て夕方まで預かってくれるということが今は常識になっているようですが、ただそれは学齢期にはありますが、成人においてそういうサービスはないのでそこで完全に今の時点では切れ目です。第３には成人した後、こちらは医療の問題になりますが、子供の時から小児神経科に先天性で通っている障害児者は成人になってもずっと小児神経科にかかっていたケースが多かったのですけれども、長く生きて成人になってくると小児科の先生なので成人の医療を診てくれるところを探してくださいというのが、以前から言われていましたが、当事者に投げかけられているところで、成人で内科を診てくれるところを探して下さいと言われるのですが、子供の時から全く地域の病院にかかっていないので、いきなり地域の医師にかかるというハードルも高いですし、医師側もこれまで全く診たことがない重度の障害者を診てもわからないという現状があるので、その辺りの移行に関するところはすごく課題になっていて、ここは切れて一番困るところであるとリアルに今私が感じているところです。３番切れ目をなくすためにはやはり繋がっておくということが大事だということで、人との繋がりは障害があってもなくても同年代の子供同士の繋がりであったり、当事者家族の繋がりであったり、地域の人との繋がりというのは大事という話になっています。教育の繋がりとしては副籍制度などもありますけれども、特別支援学校など地域外の学校に通ったとしても居住地の学校との繋がり、あと保育の段階では保育施設と療育施設が連携する繋がりを持っておくことが必要。あと医療の繋がりというのは先ほど言いました小児神経科と地域の医療機関が北区だったかもしれませんが、小児科の時から地域の医師と連携しながらそのお子さんを診て行くので、成人しても変わりなく診ていけるというシステムを作っている地域もあるそうなので、府中市でもそういうことが出来れば不安のない将来になると思います。あと４つ目としては分野横断型の福祉教育医療がきっちりと繋がって情報を共有して１人を支えていくということが必要だと思います。それで地域と繋がるために何をするかと子ども部会でいろいろと話し合ったのですが、子供同士が一緒に参加イベントがいいのではないかという話になったのですが、いろいろと話をしていくうちに障害児向けのイベントに健常児を呼ぶというのはおそらく現実的に難しいだろうということで現存する健常の子供達の子育てイベントに障害児の親子が参加するにはどうしたらいいかということをいろいろと揉みましたが、子ども部会のメンバーがどうしても性質上、重度心身障害者と肢体不自由の現場の方と保護者なので、どうしても見方が偏るというかそちらの視点にしかならないので、現実に子どもを見ている当事者ではないので少し現状が見づらい。地域と繋がったらいいと私達は思いますが、実際に繋がりたいと思っているのかは実際わからず、繋がりたいけど繋がれないのか、繋がらなくていいと思ってしまっているのかという部分も実は全くわかっていないということになりまして、実際に生の声を聞いてみたいということでヒアリングについて検討していたのですが、そのヒアリングについても誰に聞いたらいいかというところがすごく難しく、当事者個人に聞いても個人の意見になってしまうし、ある程度客観性をもって現状を語れる人は誰かというところでヒアリングをしたいということでどういうふうにするかということを検討していたのですが、そのヒアリングを誰にするかというところで検討がまだ済んでいないというところです。その辺りの具体的なニーズをヒアリングしていくということについての話を詰めて、実際の声を聞いてそれを反映していくということになっていくのではないかという途中経過です。以上です。

■会長
　これまで話し合われてきた経過について詳しくご説明をいただきました。少し補足させていただきますと検討結果のところの１番ライフステージが変化しても切れ目のない支援を実現するためにというところで、府中市の経営政策課が採られた膨大なアンケート調査の結果が既に公開されているわけですが、そこにおいてこの一番に掲げられたライフステージが変化しても切れ目のない支援を実現するためにというニーズに対して、必要であるという回答が７０％を超えていたというところから出発しているという部会長からの丁寧なご説明でした。就学前、小中高、そして卒業後と切れ目のない支援ということを考えた時に部会長のお話の中にもありましたが、個人的に収集している情報とか、個人的なエピソードから議論が発展してきている課題がございますのでここで求められている支援が何かということをもう少し詳しく、幅広く情報を収集していきたいということでヒアリングを計画しているということです。ご質問ご意見まとめてお伺いしたいと思います。いかがでしょうか。委員、お願いします。

■委員
　感想的なところにもなってしまいますが、切れ目のない支援、少し支援にフォーカスされがちでもちろん必要なので別に構いませんが、その根底にあるのは不安だと思います。学校に入る前にどうしようかとか、卒業した後どうなるのかという不安がきっとニーズに反映されるのだろうと思います。それなりに支援自体はあるかもしれないですよね。要はその支援とどう繋ぐか、あるいは不安になった時に相談先があるかとかそういった部分が結構必要になるのではないかと思うのが１点目で、もう１つが、繋がり系のところでいうとコロナの影響がかなり大きいと思っていて、発達圏の発達障害児、あるいは疑いのある方たちも含めてモデルを見てないのですよね。子供同士の集まりとか、子供の交流会・イベントには健常児も障害児も分けていないような集まりみたいなのがなくて、違いであったり、あとは親御さんが少子化の影響でひとり親だったりして他の兄弟を見ていなかったりとか、そういった影響もあってそんな心配しなくてもいいのだけどなというところがわかってないから、結構不安になられている親御さんあるいはそういった相談も最近は少しあったりするので、それは所内でももしかしてコロナの影響で交流もなくなってモデルケースを見られていないってこともあるのかね、必要だねという今いろいろなコロナのこともあるので銘打っていろいろ交流しましょうと言いにくい世の中かもしれないですけれども、非常に大事なことだなというふうに思っていてコロナに当たった世代というところは、多分希薄な繋がりのまま持ち上がっていく可能性はあるので、そこは注視していったほうがいいのではないのかなと思いました。３点目なのですけれども、ヒアリングというところでは発達障害とか知的障害とかそういった方たちの声を聞くというのであれば、市内にも親の会とかあったとは思うのでそちらの方に来ていただいてヒアリングとかしてみてはどうかと思いました。以上です。

■会長
　ありがとうございました。

■委員
　ありがとうございます。そうするとコロナの前から比較的、障害あるなしに関わらないお子さん同士の交流する場はあったのですか。

■委員
　おそらく障害とかは全く関係なく体操教室とかダンス教室とかそういったものですよね。あとは保健センターが企画しているものであったりとか、きっとあったのだとは思うのですよね。実際に会って交流、交流というか何かプログラムをみんなでやるということですかね。

■委員
　何かで集まる、ありますよね。

■委員
　はい。直接集まってやるイベントやプログラムというのは確実に減っていたのですよね。

■委員
　はい。

■会長
　委員、よろしくお願いいたします。

■委員
　知的障害、２人いますけれども元気ですが、日野市に行った時にお祭りがあったのですね。それでやはりたまたま社宅にいた隣だったので行くとやはりいろいろ辛いこともあります。やはり親も踏み出しというのがすごくあれだったのですけれども、学童に行っていた時期もあって例えば上の子は多動で大変だったので物取ってしまうのですよ。○○ちゃん物取ったよと教えてくれるように、それもすぐではなくて関わりの中でコロナ前なのですけれども、ただ親御さんのその一歩が踏み出せるか踏み出せないかで結構変わってくるのではないかなと、府中はコロナでなかったのですけれども、山車・お神輿が来るのです。だから下の子は好きなので今度は○○行くよと自転車で行って見てこんな揺れているからもう大きくなっているし見ますよ人はやはり、ただそれを乗り越えるか乗り越えないかだなと私自身で思っていてだから例えば府中で花火があったのですね。ありがたいことにこのご時世の中でこの間９月に、そうしたらやはり行くと揺れているからあれなのですけれども、ただちょっとした親御さんの踏み出し方でちょっとだけなのだけど、それが積み重なると結構近所の人に知ってもらうそれが大切というか私は今でも心掛けている、お役に立てるかわからないのですけれども、ただ踏み出すのも大変だということをだんだん大きくなってくるとすごい理解はしているのですけれども、お役に立てるかどうかわからないのですけれども、すみません。

■会長
　ありがとうございました。貴重な情報。

■委員
　いいですか。

■会長
　はい、どうぞ。

■委員
　私事ですが、交流という意味では僕も学校の中ですけど交流、交流といっても障害者は知らんぷり、親の付き添いで小学校に行ってきて子どもたちにまず障害ってこうだよという感じで、優しく見てあげることが出来るだからこれからも障害はこうだよと僕からすると、これから若い障害者が勇気をもって健常者の中に入っていけると、もっともっと交流してみようかなと思うけど、自分は障害者ということを怖がらずに交流を進めていければいいのかなとか、障害者がそういう中でどのくらいいてくれるのかは分からないけど、今困っている障害者は多く救っていこうと言えるようなことが出来たらいいかなと思っています。以上です。

■会長
　ありがとうございました。今のご意見は小さい頃から健常な子どもと障害のある子どもが一緒に触れ合いながら、日常的に生活することはお互いの正しい理解につながるために大切であるというふうに、そういうことをおっしゃったというふうに理解していいですか。はい。すみません。もし何か不足があったらまた教えてください。

■委員
　ご意見ありがとうございます。

■会長
　はい。委員お願いいたします。

■委員
　コロナ禍とはいえ、いろいろなところでいろいろな人たちが集まりをもったりして文化的な活動とか、そういったこともしていると思うのでそういうことを主催する人たちも例えば、障害をもっている人達にもそういったのはボーダレスで来てもらうと思った時にも、自分自身がよくわからないからどう受け入れていいのかわからない、そういう方々も結構いらっしゃるのではないかなと思ったりして、そういう方々も入ってもらってどんどん自分たちの活動を活発にしていきたいというような思いがある方々がいらっしゃれば、ボランティアセンターとか地域活動交流センターとかと連携を取って、こういう点に配慮してもらえると参加しやすいですよというようなノウハウでもないですけれども、そういったことをお伝え出来るような機会が出来れば、主催する側もそういった方々にどんどん参加してもらおうということで、ということが出来ると地域でそういった草の根で参加できる場がどんどん広がっていくのかなとも思ったので、そういうのはいかがかなと思ったのですけれどもどうでしょう。

■委員
　そうなのです。まさしくこの間の部会でもその既存のイベントとかそういう主催する人に、必ずその何かを主催する時にそこには障害児なり障害者が参加する前提で、物事を企画していただくようなベースを作っていくことが一番大事なのかな。最初から大体、想定されてないのですよね。例えば市で行う防災訓練にも障害者が参加すると想定されてない訓練があって、行くとお客さんみたいにエレベーターで２階に上げてくれたりとかあったのですけれども、そもそも想定されていないのが主流なのでそこに必ずいるかもしれない、来るかもしれないということをみんなに思ってもらう準備してもらうことはすごく大事だなと思っていて、委員もおっしゃったように障害当事者も最初からどこか諦めてしまっていて、どうせだめだろうと思って行かないという、特に肢体不自由だと、私は面倒くさくて行かなくなってしまったりとか、トイレがないから行けないとかそういう端から諦めてしまっているところもあるのですけれども、なので私も少しずつ外に出られるようになってやはりお手洗いがおむつを変えられるトイレが出来たというのはすごく大きくて、そのトイレがあるとそこにはイベントがあっても安心して行けるのですよね。そういう来てもいいですみたいな土壌が常にあるという状況で、例えば病院等でも車椅子の方大丈夫ですとホームページに書いてあっても、私の子どもが乗っていた特殊な大きい車椅子だとエレベーターに乗れないとか、通常の人がイメージしている障害者、障害児いわゆる車椅子マークのコンパクトな車椅子にちょこんと乗って、上半身しっかりしている足だけ不自由なマークの方をイメージしているケースが多いと思うのですけれども、そうではないところの障害者がいろんな障害者がいるのだよということについても、やはり当事者側もちゃんと出て行ってアピールすることも必要だと思うのですけれども、そこにまずは子育てイベントからもし障害のあるお子さんが来たら、そういうふうにしてくださいみたいなところも接点が出来ると、始まりとしてはいいかなと思います。出なさいと当事者に声かけるよりも受け皿を作るというのはすごくいい考えだと私も思います。

■会長
　ありがとうございました。他に何かご意見ございますでしょうか。

（発言者なし）

■会長
　では特にないようですのでまとめをさせていただきます。まず支援にフォーカスがされているけれども、この７０％を超えるという数値には不安というものが反映されているのではないかというご意見がございました。不安をどうすれば解消出来るのかということですね。相談機能ということになろうかと考えられますが、そうしたことについても検討していく必要があるのではないかと。また繋がりに関しては一般の私たちも含めてコロナの影響がやはり非常に大きく出ていると考えられるのではないか。それからヒアリングに関しては親の会などの組織を使っての聞き取りというのも考えられるのではないか。繋がりの中にやはり小さい頃から障害のある子とない子が一緒に日常生活を送っていくということで、非常にお互いを正しく受け止められる感性も磨かれていくのではないかというご報告、ご意見がございました。また障害によっては親御さんがその繋がっていくための一歩を踏み出すのに大変勇気が必要だったり、労力を伴ったりするということがあって二の足を踏みがちだと、ですので最後の方でイベントなど主催する側に受け入れられやすい、皆さんが参加しやすいそういった働きかけを障害者の側からしていくということが非常に大切ではないかというご意見ございました。こういった数々のご意見を踏まえながらまたさらに今後協議を進めていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。

３．その他

■会長
　それでは続きましてその他に参りたいと思います。事務局に一旦お戻しいたします。よろしくお願いいたします。

■事務局
　私の方から資料はないのですけども、府中市の北東にあります調布基地跡地の場所で三鷹市、調布市、府中市で福祉施設の整備を行っておりまして、その進捗についてご報告させていただきます。こちらは３０年ぐらい前になるのですけれども、平成５年に東京都が作成し三鷹市、府中市及び調布市の三市で合意した調布基地跡地土地利用計画に基づきまして、各市が主導で福祉施設の整備を進めております。府中市におきましては朝日園を、調布市におきましてはなごみ、そよかぜ、スマイルを整備し、三鷹市につきましては障害福祉施設を整備することとなっていたのですけれども、各市の事情でまだ整備が終了していないところでございます。三鷹市が主導で進めている部分につきまして動きがありましたので、この場をお借りしてご説明させていただきます。直近の動きとしましては平成２９年６月に調布基地跡地福祉施設（仮称）整備に係る基本プランを策定し、平成３０年９月に事業者の公募を行いましたが、オリンピックの資材高騰などから不調となり事業者の選定には至らなかったところでございます。その後不調となった原因を分析し三鷹市、調布市、府中市の三市で検討協議を重ね事業内容の見直しを行いまして、基本プランを修正し再度施設整備を進めていくこととなりました。具体的な場所としましては調布市西町２９０番地７ほかで一部施設内には府中市も含まれております。地積としましては１３７１．６平方メートルで整備、運用方法につきましては民設民営方式を予定しております。この施設の提供予定サービスでございますが、生活介護で対象としましては主に重症心身障害者で医療的ケアも含みまして２０人、その他、重度知的障害者（強度行動障害者）で２０人、この生活介護につきましては送迎サービスを実施いたします。その他の提供サービスとしましては短期入所で主に重症心身障害者医療的ケアを含むで６人、その他に重度知的障害者強度行動障害者含むで９人のサービスを予定しております。この内容につきまして本年８月に近隣にお住まいの方にコロナ禍だったので説明会実施できず、ポスティングという形で周知をさせていただきました。今年度につきましてはこの後事業者の公募に向けて動きます。スケジュール通りにいけばですが、来年度事業者を決定し令和６年から工事着工し、早ければ令和７年度に竣工し、サービスを提供開始する予定でございます。私からの報告事項は以上です。

■会長
　ただいま事務局より基地跡地の福祉施設としての活用につきまして、状況をご報告いただきました。ご質問があれば受けるということですがいかがですか。

（発言者なし）

■会長
　では特にないということですので次回の全体会につきまして、よろしくお願いいたします。

■事務局
　私の方から運営に関して２点、お知らせいたします。１点目次回の全体会の日程についてですが、第３回全体会は令和５年の１月２０日金曜日を予定しております。こちらが委員の皆様の任期内最後の全体会となります。２年の任期中にご協議いただいたものについて各専門部会から最後のご報告をいただき、３月頃を予定している市長答申についてご説明いただく場となります。この時点でご都合が悪い方がいらっしゃいましたら帰りがけに事務局までお申し出下さいますようお願いいたします。２点目、子ども部会委員の皆様にお知らせいたします。急なご連絡で恐れ入りますが本日本会議終了後に打ち合わせを行わせていただきます。お時間許す限りで結構ですのでその場にお残りくださいますようお願いいたします。事務局からは以上です。

■会長
　ありがとうございました。ただいまご説明がございましたけれども、令和４年度第３回は令和５年１月２０日金曜日の開催の予定とのことでございます。皆様は出来る範囲で結構でございますけれども、スケジュールの調整にご協力をお願いいたします。他に何かこの場でご発言、ご希望等がございましたらお願いいたします。

（発言者なし）

■会長
　特にないということですのでこれをもちまして令和４年度第２回府中市障害者等地域自立支援協議会会議を終了とさせていただきます。ご協力誠にありがとうございました。

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