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2015年10月11日 市長コラム43 「協同の大地」

最終更新日:2015年10月11日

協同の大地

「ききん救った平右衛門(へいえもん)」と本市の「郷土かるた」で歌われる、多摩郡押立村(押立町)の旧家で元禄7年に生まれた川崎(かわさき)平右衛門定孝(へいえもんさだたか)は、享保の改革を推進していた八代将軍(はちだいしょうぐん)徳川吉宗のもとで大岡越前守(おおおかえちぜんのかみ)より武蔵野新田(むさしのしんでん)の開発、経営を任されます。現在の小金井・国分寺から埼玉県鶴ヶ島にまで至る八十二ヶ村(はちじゅうにかそん)で新しいアイデアや助け合いの心で農民の心をつかみ、見事に協同の大地をつくりあげた平右衛門(へいえもん)は、その後、美濃国(岐阜県)では大規模な治水事業に、石見国(島根県)では石見銀山の採鉱事業や湖の干拓事業に大きな業績を残します。

去る7月下旬、都立小金井公園正面入口前の玉川上水に「平右衛門橋(へいえもんばし)」が完成。先月は小金井市内の現代座会館で「武蔵野の歌が聞こえる」という合唱構成劇が再演されるとともに、大國魂神社から小金井公園までの「平右衛門(へいえもん)ウオーク」も開催されました。また、平右衛門(へいえもん)が赴任した各地には供養塔や謝恩塔が数多くあり、中には平右衛門(へいえもん)をまつる神社もあるほどです。平成29年、没後250年を迎える本市出身の偉人を各地の多くの方々がずっと大切にしていただいていることを改めて知り、とても嬉しく感じました。

江戸中期と現代では全てが大きく違いますが、人々の心は同じ。ますます進む少子高齢社会、危惧される大地震への対応には、協同・協働が不可欠なのです。

画像 府中市長 高野律雄のサイン

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