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2019年3月11日 市長コラム82 「地域でつながる」

最終更新日:2019年3月11日

地域でつながる

もう8年になります。あの震災直後に小学校を卒業した人たちは二十歳になりました。亡くなった友人の写真を手に成人式に出席する様子は今年も見られたようです。真っ黒な海にのみ込まれた惨状は懸命の復興でほぼ消えたようですが、絶望と悲しみの極みが、希望と元気に満ちた日々になっているかが気になります。

本市では以前にもご報告したように、宮城県の多賀城市と岩沼市にそれぞれ5年程度職員を派遣させていただきました。私も何度か現地に赴き復興の状況を見てきましたが、特に印象に残っているのが岩沼市の集落の集団移転事業です。海岸から500メートルほどの位置にあった六つの集落、約200戸が流され、150人が亡くなりました。復興には従来のコミュニティを大切に、約3キロメートル内陸のかさ上げした土地にほぼ全員が集落単位で移転したのです。人のつながりと対話を大切にした事業で、新しい街にも心地よい信頼関係が生きているように感じました。

私は本年の市政運営方針のひとつに「地域でつながる」と掲げました。東京にも大地震の発生が予想されるとともに、福祉や子育てにおける支え合いの必要性や、安全で快適な環境づくりにはこれが欠かせないと思うからです。ご近所付き合いは面倒なことではなく、ぜひ、まちづくりへの相互参加と捉えてください。

画像 府中市長 高野律雄のサイン

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