令和6年度第2回府中市障スポConnect記録 日時 令和7年2月27日(木) 午前10時から11時30分 場所 府中駅北第2庁舎6階打合せ室  出席者 別添資料1(出席者名簿)のとおり 開会挨拶 ■事務局  定刻になりましたので令和6年度第2回障スポConnectの会議を始めさせていただきます。冒頭の挨拶として障害者福祉課の課長補佐より挨拶させていただきます。 ■事務局 今年度からこの障スポConnectという会議を立ち上げており、年度の初めにも皆様にお集まりいただいておりますが、今回は第2回目ということで各団体の皆様にもご協力いただき障害者スポーツ普及のための取組みを進めていたところですが、その振返りとさせていただきたい。やっているなかでの課題や障害者の方の参加拡大などみえてきた課題もあるので、来年度に向けて前向きな会議としていきたいので、よろしくお願いします。 ■事務局  (資料確認)  会議形式ではあるが皆様からの多くの意見をいただき、和気あいあいと進めていきたいので、よろしくお願いします。 議事 議題1 出席者自己紹介   (資料1に沿って自己紹介) 議題2 会議設置要領について ■事務局  資料2について説明いたします。第1条の趣旨ですが、障スポConnectの設置についてはスポーツタウン府中の発展を目指し、障害の有無にかかわらず全ての市民がスポーツに親しみ、健康で活力に満ちた生活を送れる地域社会の実現に資することを目的として設置するものです。続いて第2条の所掌事項です。障スポConnectの会議では、次に掲げる事項について意見の交換等を行います。まず(1)として障害者のスポーツ実施に係る課題及び情報の共有に関する事項、(2)として障害者スポーツの普及啓発に関する事項、(3)として障害者のスポーツ実施率向上に向けた地域の連携の強化に関する事項、 (4)として前各号に掲げるもののほか、障害者スポーツ推進に関し必要と認める事項について意見交換するものとします。第3条構成についてです。障スポConnectは、次の(1)から(9)に掲げる者から必要に応じて招集するものとして、定数などは設けておりません。(1)から(9)については皆様に該当するものになりますので、個別の説明は省略させていただきます。第4条会議の公開についてですが、障スポConnectの会議録については後日公開させていただきます。ただし、公開することが適当でないと認められるときには非公開といたします。第5条構成員以外の出席についてですが、障スポConnectは、必要があると認めるときは、構成員以外の者を会議に出席させて意見を聞くことができます。最後に第6条、障スポConnectの庶務は、福祉保健部障害者福祉課において処理しております。  堅い説明になりましたが、要するに障害者スポーツを進めていくために地域の関係者・関係団体が集まって有意義な意見交換をすることで、横の連携を強化していきながらさらに障害者スポーツを発展していくために行っているものです。あまり難しく考えず、今個人で抱えている課題などを自由に発言していただきたいので、よろしくお願いします。 議題3 令和6年度事業に関する報告、共有 ■事務局 (1)(2)と、市側の事業をご報告させていただいたのち、メインとなる(3)皆様からのご報告と意見交換へと進んでいく流れとします。 ■事務局 資料3の障害者福祉課の取組についてご説明します。当課で行っている事業の目的について改めて説明させていただきますが、障害のある方、当事者の方のスポーツ実施率向上を目指し、その機会を提供するものになります。また、市内のトップチームと連携することでスポーツを「する」だけではなく、「見たり」「応援したり」に繋げて地域の活性化を目指すために事業展開しております。続いて主たる事業のところです。令和6年度に行った主な事業を5つ挙げておりまして、1番が軽スポーツ大会。次にFC東京によるサッカー教室、こちらは子どもを対象にしたものと福祉作業所対象にしたものを実施しました。3つ目が東芝ブレイブルーパス東京によるラグビー教室、こちらもサッカー教室と同様に子どもを対象にしたものと福祉作業所を対象にしたものを実施しました。また、同じく東芝ブレイブルーパス東京により、ジャパンラグビーリーグワンの観戦企画も行いました。こちらは障害のある市民とそのご家族を対象にしたものです。最後5つ目がアルバルク東京による体操教室で、ちょうど先週実施したところですが、18歳以上の障害のある市民の方と福祉作業所を対象に実施いたしました。 続いて今年度の実績・成果についてお伝えします。まず軽スポーツ大会については、例年通り多くの団体・福祉作業所等の方にご参加いただいており、だいたい800人前後の人数になります。また今年度は一般の参加者も多く、例年数字はとっていないけれども10人前後程度なのが、今年は40人弱の参加がありました。サッカー教室の実績ですが、子ども向けのサッカー教室は全9回実施しました。それぞれ10人前後の方が参加いただいており、定員は20人なので一定数の参加者を確保している一方で中学・高校生を対象とした教室ではなかなか人数が伸び悩んでいるというところで、新たな参加者確保に課題があると感じています。3つ目の福祉作業所向けボールレクリエーション教室というものです、今年度FC東京で実施したものでサッカーを全面に出さずにボールを使ったレクリエーションとして募集、実施を行いました。昨年実施した教室はサッカーのルールに則ったものでしたが、今年度第1回のこちらの会議内でルール制のある競技だと参加のハードルが高くなってしまうというご意見をいただいたので、内容を見直して実施することができたのは今年度の実績となります。こちらの参加人数はおよそ20人でした。続いてラグビー教室の実績になりますが、こちらも子どもと福祉作業所とを対象に実施しており、子どもを対象としたものは参加者およそ20人、福祉作業所は全2回延べ70人ほどの方にご参加いただきました。実績については昨年度と同程度で一定数の方にご参加いただいていますが、もしかするとラグビーという競技がハードルを高く感じさせてしまっているかもしれないという印象も受けています。ただ、この教室の魅力としては、毎回現役の選手の方がきていただけて、間近でプレーを見ることができたり、交流ができたりという魅力があるので、その部分をもっと積極的にPRしていきたいと思っています。最後のアルバルクの体操教室ですが、昨年度に引き続き非常に多くの方に参加をいただきました。人数でいうと全2回延べ185人程度の方にご参加いただいております。こちらの教室も障スポConnect第1回の会議でご意見をいただいたので内容を見直ししまして、ダンスや体操のレベルを下げたり、発表したり見合ったりという要素をなくし、それぞれが自分のできる範囲で楽しめるよう工夫したので、それも実績だと感じています。 最後にこれらの実施を踏まえた課題について、やはり参加する事業所が限られている傾向があるので、拡大できたらと思っています。また、子どもを対象としたスポーツ教室についても、もう少し参加率を上げていきたいと考えています。サッカー教室は定員を満たしていないという点もあるため、周知に力を入れていきたいと思っています。また、子ども大人問わずいえることだが、当課の取組等を通じて、単発のイベント参加だけではなく日常的な運動習慣に繋げられる仕組み作りも必要だと感じています。報告は以上です。 ■スポーツタウン推進課 スポーツタウン推進課の取組の目的ですが、障害者スポーツへの興味関心を喚起する機会を提供するとともに、障害の有無にかかわらず、誰もが一緒にスポーツを楽しむことができる環境づくりを促進し、共生社会の実現を目指すというところです。主な事業としましては、スポーツ支援係が実施するボッチャの普及推進事業と企画推進係が実施する障害者スポーツの体験イベントと大きく2つに分けて実施しています。まずボッチャの普及数進事業についてはスポーツ支援係にて説明します。 ■スポーツタウン推進課 ボッチャについてですが、パラリンピックの正式種目となっており、赤と青のボールを使ってジャックボールという白いボールに近づけるスポーツになります。障害のある人もない人も一緒に楽しめるスポーツなので普及しています。資料にあるとおり、ボッチャの大会・教室講座・体験の3つに分けて実施していますが、ボッチャの大会は12月に行っている府中市ボッチャ大会と、1月に行っているレクリエーション色の強いスポレクボッチャとを行っています。ボッチャの教室については年間2回と、出前教室で9回実施しました。出前教室については、第一中学校の特別支援学級より依頼を受けたものや心身障害者福祉センター等から受けたものがあります。ボッチャ体験については各イベント等でスポーツ推進員協力のもと体験を行ってもらっています。出前教室や体験で市民の方にボッチャを普及し、この度府中市ボッチャ大会では参加者の増加を図りました。 ■スポーツタウン推進課  次に障害者スポーツ体験イベントの今年度事業について報告します。今年度は大きく分けて3つのものを実施しました。1つ目はあすチャレ運動会とブラインドサッカー体験会で、種目はボッチャ、シッティングバレーボール、車いすポートボール、ブラインドサッカーの4種目を実施できるイベントです。このイベントでは実際に車いすを使われている方や半身麻痺がある方、障害のあるお子さんも参加されて一緒に体験することができました。2つ目としては、12月にWaiWaiフェスティバルを実施した際に、けやき並木で障害者スポーツ体験会の同時開催をいたしました。このときの種目は、車いすラグビー、デフラグビー、ゴールボール、ボッチャ、あとパラスポーツではないのですがモルックを行いました。2月にブラインドサッカー体験イベントを実施しまして、この3つのイベントすべて市民の方に限定せずどなたでも参加できるということで実施しています。参加者としては、あすチャレ運動会とブラインドサッカーについては64名、障害者スポーツ体験会は延べ1,050名、ブラインドサッカー体験イベントは45名の方に参加いただきました。実施するにあたって市の広報だけでなく、東京都の媒体なども活用しましたが、やはり集客については課題があると感じています。ただアンケートの結果をみると、参加された方の満足度は高く、また障害者スポーツイベントがあれば参加したいという声が多くありました。最後に課題ですが、やはり集客のところは毎年ではあるが課題だと感じています。また障害者スポーツイベントの種目の選定というところで毎年同じ競技が続くと、「やったことある」ということで2回目・3回目の参加が少なくなる傾向があるため、今後種目についても考えていかなければならないと感じています。 ■事務局 これらも踏まえつつ、各委員のほうから事業所やチーム、学校等で各々取り組んでいる障害者スポーツについて共有いただければと思います。 ■トップチーム 今年度は2つの取組に参加させていただきました。1つはラグビー体験教室ということで全3回行ったのですが、ラグビーのパスやキック、タックルというよりコンタクトをしてみたり、トライのような動き、ラインアウトのリフトといって、高い高いのように選手2人で一人を持ちあげる動き、これらで一通りラグビーの動きをやってみました。参加された方は楽しんでいただいていましたが、参加者の比率、この調整はこちらではわからないのですが、午前中は少なく午後は倍以上の方が参加され、たまたま午後は選手が来れなくスタッフとアンバサダーでの対応になってしまったので、もっとうまくできればよかったなと感じました。あとはどうしてもラグビーのシーズン中は難しいので秋くらいまでの稼働だと都合が良いのですが、夏場の厚い中での実施は心配しながらになってしまうので、課題といえるかわかりませんが感じたところです。もう一つの観戦企画のほうは、まず場所が味の素スタジアムでないと難しいなというところと、せっかくですのでもっとたくさんの方に来ていただけたらありがたいと思いました。 ■事務局 次はトップチーム繋がりでアルバルク東京さんお願いします。 ■トップチーム 先ほど報告があったように先週18日にチアリーダー2名を連れて体操教室と少し難易度を下げたダンスのレクチャーを実施いたしました。参加者については昨年度より多くの方にご参加いただき良かったと思います。私たちも障害者スポーツという観点ではプロではないなかで、昨年のフィードバックを具体的にいただき、それを踏まえて体操やダンスを見合うのをなくしたりなどできた結果、参加者の方は非常に楽しそうに参加してくださっていたし、実際に一緒に体を動かしてくれた方がほとんどだという印象でした。ですので、現場の障害者スポーツの実情がわかっている方々からコメントいただいて反映していくことは重要だと今回感じました。我々の事例はまだ少ないところですが、少しずつ改善していけば前より良いものにしていけるかなと感じています。 ■事務局 事業所のほうからもご共有お願いします。 ■福祉作業所 今年施設では全部出られなかったです。日程が合わずに非常に残念でした。昨年度についてはほとんど参加することができたのですが。もしかしたら18日の体操教室については周知のメールを見落としている可能性もあります。 ■事務局 市側の周知の部分に課題もあるかもしれないです。 ■福祉作業所 体操教室の前に行ったものについては、都合がつきませんでした。どこの機関の主催かはあいまいだが、様々な地域を回って体育館で運動会のようなイベントを実施しているところがあり、今年は府中市で開催されました。それは1日がかりのイベントだったが、4~5種類の競技があり参加してきました。普段は朝体操をして、運動の時間は月に1回希望者を募って行っています。今年度は作業所等連絡会でボッチャ大会をやろうと話は出ていたが、結果できませんでした。 ■事務局 ありがとうございます。 ■福祉作業所 今年参加できたのはサッカー教室のみでした。B型作業所なので受注作業も多く、その関係で予定が合わなかったのも多かったように思います。ラグビー教室は去年もほぼ全員で参加できて今年も行きたい思いはあったが、かなわなく残念でした。東京都の取組みの運動サポート、運動定着支援事業を昨年度全10回、今年度全6回実施しており、今年度は自分たちでできることを増やしていくという方針だったが、なかなか作業をやりながら取り組むのが難しく、提案は受けたが受注受けている外出先で運動をすることが難しかったです。月1回のヨガもやっているのと、休み時間には運動定着支援事業で教えてもらった体操はできました。みんな運動は好きなんですが、前回の会議でもお話した移動手段がネックで、それが解決できればもう少し参加できるかなと思っています。我々はB型作業所なのですが、生活介護の事業所にきくとスタッフが限られているので、全員ではなく選抜された利用者のみ連れていく形になっていたので、目標は全員参加だが、実態は選んでしまっている状況であると聞いています。全員が参加できるためには課題はあると思っています。 ■事務局 事業所の利用者層は、どの障害が多いのですか。 ■福祉作業所 知的と精神障害の方です。 ■福祉作業所 今年はラグビーが延べ70名で、体操が延べ280名と聞いたが、ほとんど施設からの参加なのでしょうか。 ■事務局 作業所等連絡会経由での参加が多く、一般での申し込みはほとんどなかったです。 ■福祉作業所 参加人数を聞くだけだと、かなり多くの方が参加しているという印象です。 ■福祉作業所 ダンスは取組みやすいと思います。 ■事務局 屋内と屋外とで、変わってくるものでしょうか。 ■福祉作業所 屋内のほうが行きやすいイメージはあります。 ■福祉作業所 車いすの方が参加できるかできないかで、変わってくる部分はあります。なかなかラグビーには参加しにくいから、走れる方を連れていくと思います。ダンスなら車いすでも参加できます。 ■事務局 心障センターの方も来てくれたが、やはり車いすでも参加できるのは大きいだろうと思いました。その他の教室はやはり知的障害の方がメインだった印象です。 ■福祉作業所 昨年度ラグビー教室に来てくれた選手が、先日試合に出ているのをみました。選手が来てくれると嬉しいです。 ■事務局 選手がくると、当事者の方はどういう印象を受けていますか。 ■福祉作業所 選手を間近でみると体の大きさが全く違うのでそこにびっくりした印象を受けています。 ■福祉作業所 今年はサッカーとラグビーとに参加させてもらったのですが、精神障害と知的障害とがいる作業所のなかで、圧倒的に知的障害の方が参加しています。集団や人が多いところが苦手な精神の方は多いです。サッカー教室に参加した方は、小さいころにやりたかったができなかったという方でした。今回は事業所からのアクセスが良く、参加しやすかったです。車の手配ができなかったが、駅から近かったので電車で行くことができました。事業所に車が1台しかなく、多くの方が行きたいとなった場合にはピストンしなければならないため、今年は1台の車に乗れる人数に限って参加させてもらいました。施設としては年間スケジュールとしてイベントを設けているので、急に声がかかったイベントには調整がしづらい部分があります。ざっくりで構わないので、何月くらいに実施するなど前もってわかるとありがたいです。例えばラグビーなら、体験したあと、翌シーズンに観戦の招待があるなどダイレクトに案内がくると嬉しいです。サーカスやベルディなどは施設へ直接案内が来ていたことがあります。 ■福祉作業所 FC東京は作業所等連絡会に案内がくるので、希望をしているところに順番に割り振っています。 ■福祉作業所 作業所等連絡会経由でもいいのだが、確認が漏れてしまうことも多々あり、意外にアナログな案内のほうが目につく場合があります。紙一枚配ってもらうだけで違うかもしれないです。ただ、子どもについてはインスタやXのほうが情報は届くだろうと思います。また、ボッチャ大会について毎年出場しているのだが、スポーツとして認知されてきておりレベルがあがってきていて、障害者団体として入りづらくなってきている印象を受けています。参加するなら本気でスポーツを取り組む必要も感じるため、作業所等連絡会のボッチャ大会があると良いだろうと思っています。 ■心身障害者福祉センター 先ほどお話した府中市ボッチャ大会については、機能訓練だけではなく知的障害や精神障害の方も一緒に参加しております。月1回センターの部屋を貸出し、練習したい方等をご案内しています。今回は心障センターで3チーム編成をし、大会へ出場しました。全体で32チームあるなか、1チームはベスト16入りをしました。くやしい思いをしたところもあったので、来年度も参加したいと考えています。今回初めて参加したのだが、今後は参加したい方が自主的に申し込めるよう支援をできればと考えています。 ■事務局 今回初めてご参加いただいているスポーツ推進委員の会長からも取組み等共有お願いします。 ■スポーツ推進委員 スポーツ推進委員はスポーツ実施率の向上を大きな目標に掲げています。また、スポーツタウン推進課がパラスポーツを普及していくという目標を掲げたなかで、我々スポーツ推進委員に与えられた役割としてはパラスポーツの認知度を上げるという部分でありました。どのようにその役割を進めていくか検討したなかで、様々なパラスポーツがあるなかで、ボッチャは障害のある人もない人もともに楽しめるスポーツであることから、ボッチャを普及していくこととしました。先ほど話もありましたように、数々のボッチャの取組みはしているところです。  ボッチャ大会については、当初交流を目的に始めたところだが、やはりレベルが上がってきていると感じています。会場やスタッフ数の関係もあり、今年度は抽せんという形をとらせてもらいました。障害のある方々や子どもたちにとっては、大会時間が長時間に渡ってしまうことの影響についてなど、課題はあがってきています。ボッチャ大会については、もう少し精査の必要性を感じています。スポレクボッチャについては、勝敗を決める競技性よりもレクリエーション性が高いイベントとして実施しています。ボッチャの出前教室は、元々は支援級のある学校向けに、支援級の児童と通常級の児童がボッチャを通じて交流できるよう、手助けとして始めたものです。今年は初めて中学校へも行ったが、中学校では支援級の生徒のみを対象としたが、非常に楽しんでおられ大会にも関心をもっていました。  また、障害者福祉課主管の軽スポーツ大会では、30年以上競技委員として関わっています。少しずつイベントも充実してきているときいています。  各種教室や出前教室については、基本的に平日昼間に実施するものが多く、スポーツ推進委員全23名いるなかで平日仕事をもっているものが多数であることから、人を集めることが大変な状況でもあります。休日や夜間での実施についても、参加者に対しても負担があるとも聞いているため、可能であれば平日昼間の実施がふさわしいものもあると思っています。現実的には人の工面が難しいことが課題と感じています。 ■けやきの森学園 ご存知の方もいるかと思いますが、最寄り駅は飛田給駅で味の素スタジアムとも近い位置にある学校であり、スポーツについては長年取り組んできています。全校児童生徒400名、職員は250名ほどで1日生活をしていることから、全校で何かに参加するというのは難しいです。ただ、知的障害部門と肢体不自由部門と2つの部門があり、肢体不自由部門では、先ほど話にあがったボッチャ大会に参加させていただきました。生徒にも非常に良い経験ができていると聞いています。 学校全体の取組みとしてはやはり部活動が主となります。ボッチャも部活としてやっており、卒業生のなかにはアジア大会の日本代表として出場したものもいます。ビタ止めできる技術をもつものもいます。また、特別支援学校の大会にも出場し、良い成績をおさめるものもいるので、肢体不自由部門の中では今後もボッチャ大会に参加させていただきたいと思っています。知的部門については、サントリーサンゴリアスさんにラグビー教室をここ数年実施してもらっています。対象は高等部の生徒50名ほどだが、全員がパスの経験をさせてもらい、また数名タックルの経験もさせていただき、選手との交流も楽しんでいます。ラグビー部は知的部門にはないが、部活としては、サッカー・バスケット・ソフトボール、球技の部活は盛んであります。ただ教育現場の働き方改革や、顧問等の問題もあり、また送迎や移動の支援などもあるなかで、身辺自立がある程度できているものでないと部活動への参加も難しいという現実があります。そのため多くの児童生徒は放課後等デイサービスを利用しており、部活動へ参加するのは一部の生徒になっています。そのなかでも昨年国体の知的障害部門で、バスケットボールで優勝した生徒がおり、軽度の知的障害のものであれば通常級の生徒と変わらないレベルで競技に取り組んで実績をあげています。それぞれの実態や障害に応じてスポーツを取り組んでいるのが、学校の現状です。 生涯スポーツという意味では体育のなかでダンス、家でも取組めたり動画コンテンツも多いこと、また、知的障害の方はリズムにのったり好きな方が多いことも理由です。障害のある方が夜少し外をランニングしようとするのは現実的ではなく、家のなかで1~2畳のスペースがあれば、体を動かせ自主的に取組めるため、体育授業でも進めています。 ■東京都パラスポーツ課 感想になってしまうが、いろいろな方が集まってパラスポーツ振興について協議することが必要だと感じており、やはり行政だけでイベントや事業を行うことは限界があり、このような現場の方の意見を聞き一つずる事業に反映させていくという取組が良いと感じました。また府中市さんではFC東京さん等を始めとしたプロスポーツチームがいるということは他の自治体にない強みなので、そこの連携が強化されるとまた可能性が広がると感じました。 先ほど福祉作業所の話で日程が合わず参加できなかったという声があったが、どういった部分を解消すれば良いのか教えてほしいです。 ■福祉作業所 年度始まる前に決まっていると、参加しやすくなります。職員の配置の関係もあるので、予めわかっていると調整がききやすいと思います。 ■東京都障害者スポーツ協会 あすチャレというのを府中市で行っているが、都障協ではパラくるという事業としてパラリンピックに関わる選手やコーチを派遣するものを行っています。府中市内でも市内小学校に利用してもらっています。また、南町小学校には協会の担当者が伺い、支援級と通常級の交流の事業を行ってほしいという依頼を受け講師を受けました。また府中市新総合体育館基本構想検討協議会の委員も担っており、建て替えた際に障害のある方でも使いやすい施設についての話をしています。また別事業として、利用促進定着事業というものもあり、府中市は多くの体育施設があるが、そういった施設において障害のある方の受け入れについて、ソフト面やハード面どちらからも当事者を交えて検証を行うなどの事業もしています。 ■事務局 これから課題共有や意見交換をしていきたいと思うが、1つ目として人を集める・参加してもらうという課題について伺いたいです。要素としてはスケジューリングの部分や、送迎の部分、実施場所などの部分もあるだろうと思います。例えばスケジュールについては障害者福祉課と各チームにおいて、3月中に予定を組むことは可能でしょうか。 ■トップチーム 予定を組んだもらったあとで、都合が悪くなってしまい断ることは避けたいと感じているため、やはりある程度日程が近づいて確実な日に行いたいと思っています。 ■トップチーム おおよそ●月という大枠であれば大丈夫だろうと思います。シーズン始まるタイミングでは試合日程は決まっています。試合のない日に組むなどができると思います。我々は選手ではなくチアリーダー主体でやっており、ある程度柔軟に対応できます。 ■事務局 今のご意見を踏まえ、来年度にむけて、おおよその実施月を決めて事業所へ周知するという方向性で行けたらと思うが、いかがでしょうか。 ■事務局 今年度の反省として、作連会の手づくり市と被ってしまったことがあげられます。作連会として予め決まっているイベント日程などは共有してもらえますか。 ■福祉作業所 その日程については、年度が始まってから調整して決めているものです。なので、詳細の日程を詰めるタイミングで、こちらへ確認してもらうのが良いかもしれないです。ただ、施設毎で動きは全くことなるし、秋頃には行事が立て込みやすい。本来であれば分散できればいいのだが… ■福祉作業所 なるべく早くわかれば、という程度でも良いのではないでしょうか。作業所等連絡会全体では、さきほどの年2回の手づくり市くらいで、あとは会議を第3木曜日にいれています。ここ、というダメな日はないのと、あとは施設都合によります。 ■事務局 現状アルバルクさん以外のチームとは屋外のイベントであり、屋外のイベントにおいては暑い時期を避けなければならず、実施できる時期が限られています。イベントの少ない時期に屋内での教室を増やすとどうでしょうか。 ■福祉作業所 そこはぜひ外で思いっきり動きたい。軽スポーツ大会は上半期に実施できるのではないでしょうか。今年度は下半期でしたが。 ■事務局 軽スポーツ大会は来年度も下半期の実施を予定しています。 ■事務局 実施場所については検討が必要だが、東芝さんのラグビー教室についても雨天時の対応として体育施設はおさえていたと思います。また、東芝さん側としても、屋内実施のプログラムも用意はあるでしょう。例えば全2回実施する予定の教室について、1回は暑い時期に屋内でやってみることも、ひとつの方法ではあるでしょう。先ほど話題にも出たが、サントリーサンゴリアスさんも興味を持っているので、一緒にできる可能性もあるでしょう。  また、送迎については作業所によって車両をもっているかどうかは大きく異なります。例えば立地の良い体育館に来てもらうことや、作業所の地域性に合わせた体育施設選びも可能性としてできると感じました。  けやきの森学園でダンスというキーワードがでたが、アルバルクさんは提供できるプログラムもあることから、この場を機に繋がってもらえると良いだろうと感じました。  作業所のボッチャ大会については、コロナ禍を機になくなっていると聞いているが、これまでの意見から市のボッチャ大会に対するハードルも上がっているという声もあったことから、スポーツ推進委員も含めて検討していただいてもいいかなと思いました。 ■スポーツ推進委員 作業所等連絡会のボッチャ大会については、前向きに検討したいです。 ■事務局 人員的な部分についてはボランティアの活用が必要だが、スポーツ支援係が所管するボランティアや東京都障害者スポーツ協会が所管するS&Sなどの活用をすると良いでしょう。 ■事務局 これまでの話題では、人員や送迎などの課題があがっているが、その課題のみに捉われず各機関の課題や情報提供なども自由にしていただきたいです。まず東京都障害者スポーツ協会さんのほうで、他自治体の事例等を共有いただきたいです。 ■東京都障害者スポーツ協会 移動については、杉並区さんが移動の支援ということでボランティアさんが最寄り駅から体育館まで連れていくという事業を実施しています。当日誰でも参加できるイベントなのですが、事前にボランティアを募集してボランティアにも移動の支援の仕方の練習をするという仕組みをつくっています。それにより視覚障害の方の参加につながっていすようです。 また、渋谷区さんではオンラインでの中継を実施しており、教室をやっている様子をオンライン配信して会場に来られない方でも参加できるようにしています。東京都障害者スポーツ協会でも同様の取組みをしています。施設側はパソコンとインターネット環境、大きめのモニターの用意のみで良いのです。実際やっている事例を見学することも可能なので、要望があればご連絡ください。 人員の問題はどこも聞いており、港区ではパラスポーツに特化した講習会を実施する、例えばボッチャのイベントであれば、その競技を講習会にて事前に学ぶなどの取組みを行っています。スポーツ推進委員の方も平日昼間に動ける方が少ないと聞いているので、講習会を実施して新たな人を育てることも良い策ではあるでしょう。府中市であれば、メインとなるのはスポーツ推進委員や総合型地域スポーツクラブかもしれないが、そういった方が主導で講師をするが、当日補助を一部ボランティアに担ってもらうこともできるでしょう。 ■東京都パラスポーツ課 渋谷区ではまだ検討段階だが、送迎のときに人が足りないので、ボランティアが職員と一緒に送迎をできるよう取り組んでみてはどうかという話がでています。ただ、施設側のニーズも把握したほうが良いということで、まずはボランティアの方に作業所へきてもらい利用者さんと顔のみえる関係性を築いたうえで進めたいという話を聞いています。 ■事務局 その他のご提案はありますか。 ■福祉作業所 オンラインの話題があがったが、休み時間の10分くらいで取り組める東芝さんのコンテンツなどを配信してもらえると、活用できると感じました。それをきっかけにラグビーイベントにも参加しようという意欲にも繋がるだろうと思います。現状でも休み時間にスタッフがスマホを使って動画を見せたりするなどして運動に繋げています。 ■事務局 動画コンテンツをお持ちのチームはありますか。 ■トップチーム 先日の体操教室でも最初に実施したあるばるく体操については、座った状態でもできるものなのですが、既に用意はございます。ダンスであれば、新しく作る必要はあります。 ■事務局 あるばるく体操のURLについては、このあと皆さんに共有するので、明日からでも取り組んでもらえるのではと思います。 ■東京都パラスポーツ課 都の事業でも既存の動画を使うことはあるが、割と進みが早いものもあり、利用者さんがついていくのが大変はものもあります。ただ、YouTubeの場合は再生スピードの調整が可能なので、一つ一つの動きをゆっくり見ることができます。利用者に合わせて活用できるのは動画の強みでしょう。 ■東京都障害者スポーツ協会 東京都障害者スポーツ協会では動画コンテンツをたくさん用意しています。レクリエーション的なものやダンスなんかも用意はしています。ただ、せっかく府中市はトップチームとの連携があるので、動画で普段みている方に実際の教室で会えるという流れが地域の連携にも繋がるので、ぜひトップチームの方に動画を作ってもらったらいいのではないでしょうか。動画作成のノウハウについては東京都障害者スポーツ協会でお手伝いできます。 ■福祉作業所 動画の最後に試合の紹介をしてもらえるとありがたい。 ■事務局 教室に参加してもらった事業所に対して、試合の案内を直接送ることはチームとして可能でしょうか。 ■トップチーム 可能です。 ■事務局 来シーズン以降で実施を検討してもらいたいです。 ■トップチーム 府中市民の方を対象としたものはあるが、車いすの方の座席数は限られているため、事前に調整が必要になります。 ■事務局 動画については、来年度から取り組めそうだと感じたので、各チームの方にもご協力お願いできればと思います。 ■スポーツタウン推進課 意見ではなくこの場で聞いてみたいのだが、障害者福祉課の取組については障害当事者の方にダイレクトに案内をしているが、当課のイベントはだれでも一緒にできる取組が多く、最終的には運動習慣の定着に繋がることが大きな目標です。例えば当課でやっているイベントに作業所等が一緒に連れてきてもらうのではなく、個人単位で参加することはそもそも可能なのでしょうか。あるいはどのような受け入れ態勢があれば参加できるなどのご意見があれば聞きたいです。 ■福祉作業所 スポーツタウン推進課のものは対象が障害者に限っていないということですか? ■スポーツタウン推進課 限っていないが、体制として障害のある方が単独で来られた場合でも受け入れられるよう整えているつもりです。お知らせの方法か、もしくは障害の状態でそのようなイベントに参加できないのか、実態をわかっていないのが現状です。どういう工夫をすればよいのか教えてもらいたいです。 ■福祉作業所 団体に所属し、かつ団体で参加する、というほうが障害のある方にとってはやりやすいだろうと思います。 ■福祉作業所 家庭もそれぞれ大変である場合もあり、移動支援などの社会資源もうまく使えていない方も多いです。お知らせしてもらったうえで、作業所がその解説をして、行ける方を募るほうが良いかもしれないです。 ■福祉作業所 個人単位で動くイメージがない…できる方はいるけれども限られるでしょう。 ■福祉作業所 この方運動したほうが良いだろうなと思う方もいるが、そういった方は現状難しい方も多いです。 ■スポーツタウン推進課 障害の種類や程度も違うけれども、普段の日常のなかでは家族とともに行動しているだろうから、行こうと思ったら行けるのではと思うが、普段イベントをしている側としては、そのような方の参加は少ないような印象を受けています。うまく情報が届いていないことが原因なのでしょうか。 ■福祉作業所 行きたい方はいると思います。ただ、慣れないことや初めてのことはハードルが高いかなという印象。もちろん障害の種別や程度にもよりますが。なので、未知の世界に飛び込んでいこうと思う方がどれくらいいるか… ■福祉作業所 イベントは土日などの休日に行っているのですか。 ■スポーツタウン推進課 当課で行っているものはほとんど休日です。 ■福祉作業所 WaiWaiフェスティバルと一緒にやってくれるなにか、などのほうが入りやすさはあるでしょう。 ■スポーツタウン推進課 今日紹介した障害者スポーツ体験会というものは、WaiWaiフェスティバルと一緒に開催したものですd。そういったものをきっかけにしれもらえば良いのでしょうか。 ■東京都障害者スポーツ協会 アドバイスをさせていただくと、羽村市では特別支援学校がイベントにブース出展をしており、生徒が運営をしています。そうすると学生の間からそのイベントに携わっているため、先ほどの話にでたような知らないイベントや知らない場所ではなくなります。学校単位で携わるようになるので、ぜひ府中市もけやきの森学園さんと連携をとるのも良いのではないでしょうか。 ■けやきの森学園 土日の活動となると、毎週毎週は難しい。イベントであれば現状部活でもやっているのや作業学習も行っており焼き菓子等の商品をつくるなどはあるため、可能性としてはあるでしょう。やはり見通しがもてないことは一番厳しいだろうと思います。学校においても、入学して継続して毎日通うことでやっと1学期終わるころに慣れてきて、夏休みを挟むと、やり直しとまではいかないがまた慣れるところからスタート、という方も実態としてはいます。単発で、かつ個人単位で参加することはハードルが高いだろう。団体に属して慣れた方と参加できることがまずは理想かもしれないです。 ■事務局 サッカー教室をやっており、中学・高校生の参加が伸び悩んでいるという実態があります。ただ、先ほどのお話でけやきの森学園にはサッカー部もあるとのことだが、広報はしているつもりだが情報が届いていないのか、それとも平日部活をやっているので週末は外部の教室へ行こうと思わないのか、もしわかれば教えていただきたいです。 ■けやきの森学園 以前サッカー部の顧問をしており、そのときFC東京さんと繋がりはありました。当時は部活で教室に参加したりもしていました。ただ現状は、スポーツとは関係がない部分にはなるが、東京都も知的障害の特別支援学校のなかで就業技術科を設置する学校があり、そこでは企業就業率を100%目指すという教育課程を目指しています。この地域からも学区域を離れてそのような特別支援学校に通う子どもも増えています。本校は就業技術科ではなく普通科なので、そういった部分では以前よりも障害程度の重い方が増えています。以前は本校からも企業就労した方は半分くらいいた年もあったが、現在は企業就労する方は数えるほど、あとは福祉的就労となります。ですので、サッカー教室に自ら進んでいってみようと思える方は、数えるほどしかいないかもしれないです。逆に言うと周知すると、数名の方は参加したいと思うでしょう。 ■事務局 実態がわからなかったので、参考になります。知的の重めの方でも参加できるような内容、例えばサッカーというものを全面に出さずに体を動かせる場がある、というように周知を工夫するなども方法かと思いました。 ■けやきの森学園 印象の問題もでてくるでしょう。知的障害の子のいる家庭では、公共交通機関を使った移動に負担感をもっている場合が多数でしょう。逆に肢体不自由の家庭については、送迎に慣れています。知的障害の移動については、週末にヘルパー利用するなどして出かけている方はいると思うが、表現が正しいかわからないが、その貴重な時間をあえてサッカー教室にいってみるか、もしくは自分の趣味のために使うか、という選択になると後者を選ぶ方が多いのではないかという印象です。それがサッカーであれば選択肢にはもちろんなるが。 ■事務局 移動という課題はいつもついてくるなと感じました。 ■事務局 その他聞いておきたいことや、ご意見等あるか。またイベントの告知などもあればいかがでしょうか。特にないようなので、これをもって第2回の障スポConnectの会議を終了します。