2017年10月11日 市長コラム65 「多摩川線百歳」

■多摩川線百歳


昨年10月に府中駅が百歳を迎えたと書いたところ、お読みいただいた方から「今年は西武多摩川線が百歳だよ」と年明けに教えていただきました。さっそく調べてみると、1917年(大正6年)10月22日に現在の武蔵境駅から白糸台駅の間が開通していたことがわかりました。多摩川で採取した砂利を運搬するのが目的で、1929年(昭和4年)に現在の形になりました。

日本の近代化を進めたのはコンクリートです。そのコンクリートの原料となる砂利、とりわけ上質といわれた多摩川の砂利は1960年代に採掘をやめるまでかなりの需要がありました。諸先輩から伺うに、多摩川周辺には砂利穴が多く存在し、そこで夏は随分泳いだそうです。多摩川競艇場も広大な砂利採掘場の跡地です。この地が日本の高度経済成長を支えたともいえるでしょう。

西武鉄道では先月下旬から、ヘッドマーク付き列車の運行、旧駅舎や車両の写真入り記念乗車券の発売などを行っています。私も百年前に思いを馳せるべく、公務の合間に乗車しました。印象に残ったのは新小金井駅から白糸台駅手前までの長い直線。今では住宅も多く遠くまで見渡すことはできませんが、当時は、さながらゴールドラッシュのような景色が見えたかもしれませんね。

画像 府中市長 高野律雄のサイン
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