2019年1月11日 市長コラム80 「現場が大切」

■現場が大切


初日の出はここ数年、多摩川の土手から見ています。前夜からの都合で元旦ではなく、天気の事情で数日後のこともありますが、東南からゆっくり昇る朝日に新しい年への思いを込めると清々しくなります。また、南西に見える白富士がその直前から朱色に染まるのも絶景で、自然の不変性に感動を覚えるほどです。

ここは特別な場所ではなく、ほぼ毎日、ウォーキングやジョギングで通る所ですが、たまに土手から河川敷側に降りることもあります。それは、ほんの十数メートルの移動でなぜか遠くへ出かけたような変化を感じるからです。車の音はほとんど聞こえなくなり、眼下に見ていた植物がとても高くなります。そして何より、生き物との距離を近く感じるようになるのです。水面や水中には鳥や魚が、藪の中にも必ず生き物がいる、自然という現場の中に自分の身があることに気付くのです。

人間の手が入っていない河川敷に入るのは危険も伴います。獣道のようなものしかありませんし、周囲から見えなくなってしまいます。また、マムシなど害のある生物もいますので服装や行動範囲に注意が必要ですが、土手の上から高みの見物をするよりも、自然をじかに見ることも大切だと思います。今年もデスクワークは効率良く行い、より多く現場を見て対話を繰り返す一年にしたいと思います。

画像 府中市長 高野律雄のサイン
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