れいわ3年度一般会計決算賛否討論  賛成討論 府中市議会市民フォーラム  れいわ3年度、コロナ禍で東京2020大会が無観客開催となったが、市では実行委員会を中心として、卓球オーストリア代表の事前キャンプの受入れなど様々な事業に取り組み、レガシーを後世に残してきた。  また、専決処分を含めて7回もの補正予算を編成し、集団及び個別接種会場の確保、自宅療養者への食糧支援、自営業者への経済的な支援など、数多くの新型コロナウイルス感染症対策を実施した。  市政が今後も平和と人権、命を守り、一人ひとりの心に寄り添い、痛みを分かち合い、誰も見捨てない社会を目指すことを一層期待し、本決算に賛成する。 府中市議会市政会  れいわ3年度は、当初予算で新型コロナウイルス感染症による市税の減収幅をリーマンショック時と同等に見込むなど厳しい状況にあった。  しかしながら、歳入において、市税は結果的に増収となり、競走事業に関しては、一般会計に40億円の繰り出しが行われた。  歳出では、子育て支援施設の整備や災害対策の強化、ICTを活用した教育の推進等、多くの事業が展開され、第6次府中市総合計画の基本理念に沿ったまちづくりが着実に進められた。  今後も健全な財政を維持しつつ、様々な施策を積極的に展開して市政の発展を図っていくことを要望し、本決算に賛成する。 反対討論 生活者ネットワーク  市は、公共施設マネジメント推進プランにより既存施設の見直しや総量抑制を進めているが、民間施設を賃貸で使う場合の考えとの整合性がない。また、住居のない困窮者向けの一時生活支援事業について、26市で実施しているのは本市だけであるが、利用条件が厳しく3年度の実績は7件であった。新型コロナウイルス感染症対策においても、生活困窮者の実情に合わせた市独自の取組が不十分であった。  コロナ禍で顕在化した女性の貧困などを考えれば、市独自の施策の充実を図るべきであるが、その視点が欠けており、公共の役割を果たしているとは言えないため、本決算に反対する。 日本共産党府中市議団  れいわ3年度、コロナ禍が2年目に突入し、収束が見通せない中で、政府は無為無策の対応を続け、国民に自己責任を押しつける政治を続けた。  そのような中、市は個人市民税について、安定的な税収を確保できたと評価するが、所得階層ごとに見ると収入が低い階層ほど給与収入の減が見られ、貧富の格差が広がっている。また、新型コロナウイルス感染症対策について、他市で実施されたような独自支援策が不十分である。  コロナ禍などから市民の命や暮らしを守り、福祉を増進させる地方自治体の役割を発揮し、市民生活最優先の市政に転換するよう求め、本決算に反対する。 決算特別委員会 (2・3面) れいわ3年度一般会計歳入歳出決算の審査状況から、 主なものをお知らせします。 歳  入 個人市民税と法人市民税 当初予算と比較した決算の特徴は 委員 れいわ3年度決算における個人市民税と法人市民税について、当初予算と比較し、増額になっているが、その特徴は。 市民税課長補佐 個人市民税については、計算基準となるれいわ2年中の社会状況により、3年度の予算編成時に相当な減収を見込んでいたが、営業所得や雑所得の増加、医療費控除の減少が見られたことなどにより、当初予算と比較し、7%増の決算調定額となった。  法人市民税について、本市は、課税額上位10社で全体の約7割を占めており、一部の法人の納税状況によって、 税額の傾向が決まるという特徴があることから、影響は限定的であったものと捉えており、3年度の決算時では当初予算と比較し、約4億円の増額となった。 府中ふるさと寄附金 れいわ3年度の特徴は 委員 れいわ2年度の市に対するふるさと納税は、都内で2番目の受入額であったと思うが、3年度の順位と特徴は。 政策課長補佐 3年度のふるさと納税の受入額の都内順位について、本市は4億844万円で都内3位であった。要因としては、平成28年度から導入しているポータルサイトのふるさとチョイスでの返礼品に対する掲載基準の見直しが行われ、大企業の商品の場合には検索結果に制限がかけられたことが考えられる。これにより、同サイトを通した市への寄附金額は、れいわ2年度と比較し、約1億3400万円減少している。一方で、他のポータルサイトによる寄附金額の増加により、全体としては2年度より若干プラスの結果になっている。 歳  出 学校教育ネットワーク事業 取組の成果は 委員 学校教育ネットワーク事業については、 当初予算から増額されているが、その取組の成果を聞きたい。 指導室主幹 れいわ3年10月以降、ICT支援員の配置をおおむね5割増しにすることができた。これにより、学校のICT活用等が大きく進み、学校から好評を得るとともに、教員のICTスキルの大幅な底上げにつながったものと評価している。また、通信環境等について、年度当初、多くの端末を同時接続した場合に円滑に通信ができない事象が続いたが、3年度中に同時接続が何台であっても、契約どおりの速度が出るような改修を終えており、現在は問題なく使用できている。 文化センターの在り方 協議会での検討内容は 委員 文化センターの在り方について、老朽化や公共施設マネジメントの視点から、最適化を含めた施設の複合化も検討が必要と思うが、文化センターあり方検討協議会で検討されたことはあるか。 地域コミュニティ課長補佐 第3次府中市公共施設マネジメント推進プランにおいては、文化センターを存続させる考え方である。そのような中、文化センターには福祉や防災等の様々な機能があることから、協議会では、それらを取り入れた適切な規模の施設になるよう検討していくとの発言が委員から出ている。また、学校施設との複合化等について打合せの機会があるならば、協議していきたいと考える。 新型コロナウイルス感染症対策 ソーシャルビジネス協働事業の成果は 委員 新型コロナウイルス感染症対策ソーシャルビジネス協働事業は、33件の応募があり、そのうち9つの事業が実施されたと聞くが、全体を通じての成果は。 協働共創推進課長 事業の成果としては、障害者向けのスポーツ大会の実施や中心市街地のデジタルマップ作成など、コロナ禍における様々な課題の解決に向けた取組が進められたが、いずれも民間事業者ならではの新たな発想を生かして実施されたことが成果であると捉えている。  また、世界でつながるオンライン交流会や市内における助産師の産前産後の相談事業などは、れいわ4年度も引き続き実施している。 市民球場外壁改修工事 主な改修内容は 委員 市民球場のれいわ3年度外壁改修工事についての主な内容及び今後の改修予定を聞きたい。 スポーツタウン推進課長補佐 昭和57年度の竣工後、経年劣化等に関する大規模な改修を一度も行っていないレフト側の外壁及び2階廊下などにおける防水改修を主とした工事を行った。そのほか、レフト側の建物内部及び外部照明のLED化などを行っており、その工事費は、5060万円である。  今後は、バックネット側外壁、スタンド屋根、1階部分のトイレ及び球場周囲の防球ネット等の改修を計画的に行うことにより、施設の老朽化対応に努めていく。