一問一答 工賃の未払い等が発覚した 市内の社会福祉法人に対して 厳正なる処分を求めるがどうか 課題の早期収束を図るべく 更に踏み込んだ 取組をしていく 前川浩子議員(市フォ) れいわ4年第2回定例会で問題点を指摘した市内の社会福祉法人で、昨年、施設の利用者へ過去に遡って多額の工賃が支払われたと聞くが、その詳細は。 福祉保健部長 本市の実地指導の結果を受け、当該法人が、過去10年間分を自主点検したところ、工賃として支払われず、法人会計上の資産として留保されていた剰余金の総額は1億333万8541円となり、支払い対象者は69人との報告を受けている。今後も、本市は社会福祉法人の所轄庁として適切な指導に努めるとともに、改善が意図的に図られないなどの場合は、行政処分等の行使も検討していく。 議員 福祉の現場での当該法人の行いは許されない。厳正なる処分を求めるがどうか。 副市長 当該法人の過去からの課題が再確認されたことから、本市においても、その課題の早期収束を図るべく、更に踏み込んだ取組をしていく。 他「センサリーフレンドリー」について ご案内 市議会の本会議及び委員会は、市議会のホームページからインターネット配信等も、実施しております。 常任委員会の審査報告から ※本定例会では、文教委員会に付託された議案はありませんでした。 総務委員会 第38号議案 府中市情報通信技術を活用した行政の推進に関する条例 この議案は、情報通信技術を活用した行政の推進について、同技術を利用する方法により手続等を行うために必要となる事項を定めることにより、利便性の向上や行政運営の効率化などを図るため、新たに条例を制定するもの  質疑に対して、「全ての手続を一度にオンライン化するのではなく、手続の特性や利用者の属性に応じて、オンライン化を進めていく。れいわ4年度は、国から要請のある子育て・介護の26手続についてのオンライン化を予定している」等の答弁があった。  委員から、「手続のオンライン化を進めることは、行政手続の効率化や市民ニーズに応える取組であると考えるため、本案に賛成する」「市民にとっては、利便性という側面もあるとは思うが、マイナンバーの活用等も含め、 まだ市民目線での理解を得られていない状況にあるため、本案に反対する」等の意見があった。  審査の結果、本案については、賛成多数により、原案のとおり可決すべきものと決定した。 厚生委員会 第59号議案 れいわ4年度府中市介護保険特別会計補正予算(第1号) 本補正予算は、歳入歳出それぞれ8億5798万7000円を増額し、予算総額を203億4079万5000円とするものである。  補正の内容は、れいわ3年度決算に伴う繰越金等による所要の予算措置を行うもので、歳入では、繰越金や低所得者保険料軽減繰入金などを増額、歳出では、介護給付費等準備基金費や償還金及び還付金等を増額するものである。  質疑に対して、「新型コロナウイルスによる影響としては、給付サービスの利用の控えや感染者の発生に伴う事業所の休止などにより、当初の予算より介護給付費が少なくなっている」等の答弁があった。  委員から、「介護従事者の感染も拡大し、サービスを継続するうえでの人員が不足しているように思われる。介護サービス事業者の方々から、苦慮しているとの声も聞くため、更なる支援を検討してほしい」との意見があった。  審査の結果、本案については、全員異議なく、原案のとおり可決すべきものと決定した。 建設環境委員会 第66号議案 れいわ3年度府中市下水道事業会計の剰余金の処分及び決算の認定について  本決算において、未処分利益剰余金は2億9826万5000円であり、そのうち2億9000万円を、将来見込まれる需要の増大に備えて建設改良費用の財源に充てられるよう、積立金勘定に振替処分する。また、本決算での収益的収入は50億7174万4000円で執行率98・5%、収益的支出は47億4131万円で執行率94・1%、資本的収入は8億3767万9000円で執行率98・6%、資本的支出は12億9800万3000円で執行率88・2%となっている。  質疑に対して、「可能な限り起債を抑制し、将来の健全経営につなげていくために、下水道施設改築基金の目標額として、令和12年までに120億円を積立てる予定であり、以後の老朽化対策費用に充てていく」等の答弁があ った。  審査の結果、本案については、全員異議なく、剰余金処分については可決、決算については認定すべきものと決定した。 特別委員会の概要 基地等跡地対策特別委員会 調布基地跡地の状況について、自家用機分散移転推進検討会が開催され、大島空港における格納庫の使用料算定方法等について意見交換が行われた。調布飛行場については、引き続き、都に対して管理運営の徹底や、地域住民への丁寧な対応を求めていく。  府中基地跡地留保地の状況について、米軍通信施設が返還されたことにより、当該施設の敷地に左右されない道路線形の再検討が可能となった。そのため、安全性等により配慮した道路線形を検討した。  法務省関連施設に係る動きについて、関東医療少年院跡地を含む周辺地区における地区計画の策定に向けた検討を進めており、4年8月に第3回まちづくり協議会を開催したなどの報告があり、これを了承した。 市庁舎建設特別委員会  れいわ4年9月9日に開催された委員会については、 工事の進捗状況等及び進捗率、今後3か月の工事予定に関する説明があった。その後、工程について、工事受注者及び工事監理受託者から、外部建具であるアルミサッシの納期の遅延が判明し、5年2月末の完成及び引渡し時期が、3か月から4か月程度遅延する報告を受けた旨の説明があった。このことから、工事受注者等に参考人として特別委員会へ出席するよう求め、 話を聴くことを前提に、聞きおくとの報告があった。  4年9月14日に開催された委員会については、新庁舎建設工事の「おもや」竣工時期の遅延に関し、工事受注者等を参考人として招致し、質疑を行った。確認が必要な質問に対しては、後日、回答するよう求めたなどの報告があり、これを了承するとともに、議会閉会中における継続審査とした。 学校施設老朽化対策特別委員会  第一期改築実施校である第八小学校の改築事業について、新体育館棟においては、れいわ4年8月中にプール部分が完成し、2学期から新プールの使用を開始した。そのほか、体育館・学童クラブ部分については10月末に完成し、11月から使用を開始する予定となっており、4年度の卒業式については、新体育館で実施する予定である。また、新校舎については、5年2月に完成し、5年度1学期の運営開始に向け、引っ越し作業を進めていく。  なお、同じく第一期改築実施校である第一中学校の新校舎・体育館についても、5年3月に完成し、5年度1学期の運営開始に向け、引っ越し作業を進めていくなどの報告があり、これを了承した。 公契約関係競売入札妨害事件に係る再発防止対策特別委員会  れいわ4年7月15日に開催された委員会については、倫理条例に係る検討として、進捗状況を踏まえ、条例原案を4年10月の特別委員会で取りまとめ、市議会だよりにおいても周知し、原案に対するパブリック・コメントを4年11月上旬から12月上旬に実施することとし、5年第1回定例会での条例案の提案・議決を経て、5年4月に条例を施行するという、正副委員長によるスケジュール修正の提案について協議した。  その後、条例素案に対して、4年7月7日に開催した市民から意見を聴く会で聴取した意見及び書面により寄せられた市民意見について議員間討議を行い、それらの意見については、次回、引き続き協議することとした。  4年8月9日に開催された委員会については、引き続き条例素案に対する市民からの意見について議員間討議を行い、時間の都合により協議に至らなかった意見については、次回委員会で検討することとした。  4年9月1日に開催された委員会については、再検討の対象となり前回の委員会において正副委員長で取りまとめることとなった、審査請求や調査権限、審査への協力義務などの項目について、府中市政治倫理条例(仮称)の修正案として提示した。  その後、条例素案への市民からの意見に関する議員間討議を行い、ひととおり市民意見の確認作業が終了した。  また、修正が必要な部分については、後日提示することとするなどの報告があり、これを了承するとともに、議会閉会中における継続審査とした。