1面 府中市議会政治倫理条例を制定しました  府中市議会では、れいわ2年6月に府中市議会議員2人が公契約関係競売入札妨害等により逮捕・起訴され、有罪判決を受けた不祥事が発生したことから、公契約関係競売入札妨害事件に係る再発防止対策特別委員会を設置して、再発防止と信頼回復に向け取り組んできました。  その取組の一つである、府中市議会政治倫理条例については、協議を重ねた結果、この度の第1回定例会において可決されました。  今後は、府中市議会及び府中市議会議員が厳粛な信託を受けた全市民の代表であることをより一層自覚し、条例が規定する高い倫理的義務に関する事項を、将来にわたり遵守することで、公正で開かれた民主的な市政の発展に寄与してまいります。 府中市議会政治倫理条例制定の経緯 れいわ2年7月27日に開催された第2回臨時会において公契約関係競売入札妨害事件に係る再発防止対策特別委員会を設置して以降、 同特別委員会を延べ37回開催し、約80時間にわたり協議を重ねました。  同条例に係る検討としては、各会派から提案のあった倫理条例のイメージを基に、倫理条例に規定する項目案を取りまとめました。  この条例に規定することとなった項目については、各会派から条文案の提出を受け、3年5月から約1年間かけて規定ごとに条文の検討を行い、4年5月に府中市議会政治倫理条例(仮称)素案としてまとめました。  その後、全議員への説明会を開催したほか、条例素案への市民の意見を聴く会の開催やパブリック・コメント手続きを通じて意見聴取し、それらの意見を踏まえた修正を行った上で、委員会での確認を経て、府中市議会政治倫理条例(案)として取りまとめたものです。 公契約関係競売入札妨害事件に係る再発防止対策特別委員会が終結  定例会最終日の本会議で、公契約関係競売入札妨害事件に係る再発防止対策特別委員長から「本特別委員会に付託されました公契約関係競売入札妨害事件に係る再発防止対策に関する事項については、府中市議会政治倫理条例(案)の取りまとめをもって、審査及び調査を終了し、本会議での報告・承認をもって本特別委員会を終結することとした」との報告があり、了承され、公契約関係競売入札妨害事件に係る再発防止対策特別委員会を終結しました。 (審査報告記事7面) 府中市議会政治倫理条例に基づく宣誓書の未提出者について  府中市議会政治倫理条例で提出することが義務づけられている宣誓書の未提出者について、同条例に基づきその氏名を公表します。 ■宣誓書未提出者   杉村   康之 議員   手塚 としひさ 議員 れいわ5年度 府中市一般会計予算1194億円を可決 れいわ5年第1回定例会 41議案を審議 れいわ5年第1回市議会定例会は、2月17日から3月17日までの29日間の会期で開催されました。  市長提出議案は、れいわ5年度府中市一般会計予算など35件を審議した結果、可決33件、同意2件となりました。  委員会提出議案は、2件を審議した結果、可決となりました。  議員提出議案は、4件を審議した結果、可決2件、否決2件となりました。  また、陳情6件が審議されました。  れいわ5年度一般会計予算は、予算総額が歳入・歳出それぞれ1194億円で、前年度に比べ1・3%の減となっています。  提案に当たり、市長から「5年度の市税は、4年度と比較し約13億6000万円の増、 地方消費税交付金は堅調な個人消費などにより約8億円の増、競走事業からの収益事業収入は1億6000万円の増を見込んでいる。  歳出では、社会保障関係経費が依然として伸び続けているほか、子育て支援、防災・減災対策、環境施策や長期化するコロナ禍への対応など、 社会経済情勢の変化に合わせた施策が求められている。  更には、老朽化する公共施設に対する大規模な投資的事業への対応も必要となっており、将来的に見込まれる財政負担に対して、基金と起債を効果的に活用し、計画的に対応していく必要がある。  このような中、各施策事業の見直しを進めるなど、より一層の効率化を図りつつ、市民がより安全に、安心して暮らせるまちとして、着実に成長していくために、第7次府中市総合計画前期基本計画の重点プロジェクトに基づく「地域でつながる安心の絆」、「未来を担うひとの育み」、「活気に満ちたにぎわいと魅力」の3つのテーマを掲げ、各施策を着実に実施していく。  5年度は、新庁舎おもやへの移転が予定されている。これを絶好の機会と捉え、市民サービスの向上や行政サービスのデジタル化及び効率化を加速させ、多様化する市民ニーズに的確に対応する。  今後も、市民の皆様との協働・共創により、新たな府中の未来を拓くため、全力で市政運営に取り組んでいきたい」との説明がありました。  3月9日から15日にかけて開催された予算特別委員会で、慎重な審査が行われ、3月17日の本会議において、賛成・反対討論を行い、採決の結果、賛成多数でれいわ5年度一般会計予算が可決されました。 (関連記事2・3面) 主な施策 新規事業 ○市制70周年記念式典事業費 ○学童クラブ管理運営費(医療的ケア児の受入れ) ○女子野球タウン推進事業費 レベルアップ事業 ○医療助成事業費/管理事務費(高校生等医療費無償化) 〇セカンドスクール運営費(全校民間宿泊施設での実施) 〇窓口センター運営費(窓口手続のデジタル化による混雑解消) 投資的事業 ○防災施設管理費(自主防災倉庫の設置) 人事議案  定例会最終日の本会議に、市長から副市長の選任の同意を求める議案と教育委員会委員の任命の同意を求める議案が提出され、次の方々が同意されました。 ■副市長 浅野以千郎 氏(55歳) ■教育委員会委員  山下 和則 氏(49歳) 定例会日誌 (次の日程で開催しました) 〈2月〉 17日 本会議(委員会付託等) 20日   〃  (一般質問) 21日   〃  (  〃  ) 22日   〃 (  〃  ) 22日 公契約関係競売入札妨害事件に係る再発防止対策特別委員会 24日 総務委員会 27日 文教委員会 28日 厚生委員会 〈3月〉 1日 建設環境委員会 2日 基地等跡地対策特別委員会 3日 市庁舎建設特別委員会 6日 学校施設老朽化対策特別委員会 8日 議会運営委員会 8日 本会議(常任委員会審査報告等) 9日・10日・13日・14日・15日 予算特別委員会 17日 議会運営委員会 本会議(特別委員会審査報告等)