2面 れいわ5年度一般会計予算賛否討論 賛成討論 府中市議会市民フォーラム  れいわ5年度はアフターコロナとして経済の再興等が行われることが推測され、まちづくり等のためにも大切な年度となる。  そのような中、第7次府中市総合計画の都市像である「きずなを紡ぎ 未来を拓く 心ゆたかに暮らせるまち 府中」の実現に向け、地域防災計画の策定、医療的ケアが必要な児童の学童クラブ受入れや困りごと相談会の実施拡充など、まちと市民を守る施策に市が取り組む姿勢を評価する。  誰も取り残さない、誰もが安心して暮らせるまちへと更に歩みを進めるとともに、多くの施策が、健全財政のもとに行われると確信し、本予算に賛成する。 府中市議会市政会  れいわ5年度予算の編成に当たっては、「地域でつながる安心の絆」「未来を担うひとの育み」「活気に満ちたにぎわいと魅力」 の3つのテーマが掲げられ、具体的な取組として、災害対策の強化や子育て世代に対する支援の充実、中心市街地の活性化などを含む新規事業60事業、レベルアップ事業35事業、コロナ対策16事業の予算が計上された。  5年度の市政運営方針には、にぎわいの再開や堅調な個人消費といったアフターコロナを実感できる表現もあり、4年度の諸施策の経済効果と合わせ市内経済をはじめとする様々な環境が更に良い方向に進むことを期待し、本予算に賛成する。 反対討論 生活者ネットワーク  れいわ5年度予算は、市が課題とする公共施設の老朽化対策と、国や都が推進するDXに係る施策が際立っているが、公共施設マネジメントによる経費削減は進んでおらず、DXの更新費用も近い将来、独自の経費となる。  一方で、物価高騰の波に対応するための支援策は、国や都の動向に倣ったものに過ぎず、市民生活の大変さに応えていない。  また、多様性社会推進の名の下に、今必要とされている女性施策が埋もれてしまい、若い女性への伴走支援等の提案はない。  人権に配慮した多様性、共生社会を形づくる視点に欠け、市民生活の不安に応えきれていないため、本予算に反対する。 日本共産党府中市議団  市の基金総額はれいわ4年度末で822億8000万円となり、過去最高額を更新することが見込まれ、このうち公共施設整備基金は対象となる事業の費用から見ても、積立額が過大である。  このような中、新型コロナウイルス感染症対策としての自宅療養者への様々な支援が終了するが、市は国や都の対応に流されず、療養等の支援に取り組むべきである。また、物価高騰が市民生活に大きく影響しており、市内事業者には直接的な支援策を拡充していくべきである。  市の豊かな財政力を、厳しい現状に置かれる市民の命と暮らしを守るために活用することを求め、本予算に反対する。 予算特別委員会 (2・3面) れいわ5年度一般会計歳入歳出予算の審査状況から、主なものをお知らせします。 歳  入 個人市民税と法人市民税 予算額の算定の根拠は 委員 れいわ5年度の個人市民税と法人市民税について、どのような根拠で予算額を算定したのか聞きたい。 市民税課長補佐 個人市民税と法人市民税の予算額については、前年度の社会経済情勢を踏まえた税収の予測を行いつつ、納税義務者数の推移やこれまでの実績を参考に景気の予測や税制改正の影響などを考慮して算定している。  4年度は前年度のコロナ禍の影響が税額に及んでいなかったため、5年度予算においても個人市民税、法人市民税ともに、過去の実績値を基に積算し、個人市民税については、給与収入額の回復状況を考慮し、前年度比で、1・9%の増、法人市民税については、高額納税の実績がある法人を除外して積算し、10・1%の増としている。 公立学校施設トイレ整備事業費補助金 減額の理由は 委員 公立学校施設トイレ整備事業費補助金について、対象校と前年度から減額されている理由について聞きたい。 学校施設課長補佐 れいわ5年度における当該補助金の対象校は、市学校施設改築・長寿命化改修計画の第2グループに分類され、4年度までに改修が行われていない府中第二小学校をはじめとする小学校7校、及び府中第三中学校をはじめとする中学校4校の計11校となっている。  補助金が減額されている理由は、5年度から国の補助金の制度改正があり、新たに1事業当たりの対象経費に上限が設定されたことによるものである。  なお、制度改正に伴い補助金は減額になるが、改修工事の内容の変更は行わない予定である。 歳  出 セカンドスクール 民間施設活用のメリットは 委員 セカンドスクールで、民間施設を活用するというレベルアップが図られているが、そのメリットは。 学務保健課長 各学校は、校長の教育方針に沿って宿泊場所を2つの市から選定できるようになる。  いずれの市においても、教育旅行の受け入れ実績が豊富で、医療機関や食事のアレルギー対応が充実している。また、体験プログラムが幅広く選択でき、地元の方々との交流が図れる上、体験活動の現地での指導など、従来のセカンドスクールで教員の大きな負担となっていた作業について、民間のノウハウを活用したサポートが受けられるようになる。 市制施行70周年記念事業 事業の概要は 委員 れいわ6年度の市制施行 70周年に向け、5年度から事業を実施していくと聞くが、その概要について聞きたい。 協働共創推進課長ク未来を担う若者たちの協力を得ながら準備を進め、6年4月21日に華々しく70周年記念式典を開催したいと考えている。  そのほか、5年度中に公募でキャッチコピーとシンボルマークを作成することを考えている。 広報メディア担当副主幹 市勢要覧を兼ねるほか、市民生活やボランティア活動を紹介する想定で記念誌を作成する。  また、まちづくりの主役は市民であることをテーマに市民活動などの記念映像を制作していく。 高齢者補聴器購入助成事業 事業の詳細は 委員 れいわ5年度から新たに実施される高齢者補聴器購入助成事業の詳細について聞きたい。 高齢者支援課長補佐 同事業は、高齢者の聞こえの問題を改善することで、認知症の予防や、社会参加の促進につなげることを目的として、補聴器購入費用の一部を助成するものである。補助額は、補聴器の購入費用の2分の1、上限を4万円としている。  また、対象は中等度難聴以上の高齢者で、市内に住民票を有する65歳以上であり、前年の合計所得金額が210万円未満かつ両耳の聴力が40デシベル以上、または片耳の聴力が70デシベル以上の方とする予定である。  商店会街路灯等LED照明交換事業 その内容は 委員 市は、商店街に設置している街路灯LED照明交換に関する予算を新たに計上しているが、その内容は。 産業振興課長補佐 省エネルギー対策の取組として、再生可能エネルギーの活用を推進する商店街に対し、寿命を迎える街路灯LEDランプ並びにアーケード及びアーチのLED照明交換に要する経費を補助するものである。なお、令和5年度予算の内容としては、1商店会、73基、146灯分である。また、この照明交換には、都から経費の5分の4が補助されるほか、商店街の厳しい状況を鑑み、市も経費の10分の1を補助するため、商店街の負担は10分の1となる。