2面 れいわ6年度一般会計決算賛否討論 決算特別委員会(2・3面)  れいわ6年度一般会計歳入歳出決算の審査状況から、主なものをお知らせします。 賛成討論 府中市議会市民フォーラム  市制施行70周年を迎えたれいわ6年度は、安定した市民生活を持続するための長期的な視点を持った政策の構築が求められる1年であった。  そのような中、市では、健全な財政運営を維持しながら、福祉と教育部門が連携した切れ目のない支援の実現やゼロカーボンの推進、市民協働に関する条例の制定に加え、投資的経費の財源である基金の的確な積立てなどを行った。  市制施行100周年に向けて、様々な困難や変化に備え、誰も置き去りにしない、一人ひとりを大切にするまちの実現に向けた確実な一歩であることを確信し、本決算に賛成する。 府中市議会市政会  れいわ6年度は、第7次府中市総合計画の3年目であるとともに、市制施行70周年という大きな節目を迎えた1年であった。この70年で培われた伝統と文化を継承しつつ、馬場大門のケヤキ並木国天然記念物指定100周年事業をはじめ、学校給食の無償化、路上喫煙行為への対策強化、分倍河原駅周辺整備の基本設計の完了など、未来を見据えた多くの施策が展開され、その成果は高く評価できるものである。  今後も市民が主役となり、誇りと愛着を持って住み続けたいと思えるまちの実現に向け、健全な財政運営と市民生活の向上を期待し、本決算に賛成する。 反対討論 生活者ネットワーク  れいわ6年度、市民生活は物価高騰により、暮らしの厳しさや介護の不安など、解決の糸口が見えない状況であった。  そのような中、市独自の対策であるデジタルポイント交付事業は、全ての市民の生活の厳しさに対応するものではなく、デジタル推進が前提であり、より的確な独自施策を展開すべきであった。また、少子高齢化や団塊の世代が75歳以上になる2025年問題が喫緊の課題である中、現場の人材不足などの介護問題への危機感がない施策となっており、市は現場の実態把握に努め、市民ニーズに応える大胆な施策に取り組むべきであったと考え、本決算に反対する。 日本共産党府中市議団  れいわ6年度、物価高騰により、市民生活は苦しい状況が続いている。  そのような中、他自治体では積極的な繰越金活用などにより市民の負担軽減に取り組んでいるが、本市では次期基金計画の見直しに当たり市債への配慮はしつつも、長年続く基金積立て優先の姿勢から脱却できていない。また、訪問介護の基本報酬引き下げに対する支援等についても、事業所の実態や他自治体の事例を踏まえた対応を求める。  三多摩トップクラスの財政力を生かし、一人ひとりの市民に対する誠実な行政運営と市民生活最優先の市政への転換を求め、本決算に反対する。 歳  入 予算編成時と比較して 市税収入が増加した要因は 委員 予算編成時と比較して、市税収入が増加した要因は。 市民税課長補佐 個人市民税は、景気の緩やかな回復で、雇用・所得環境が改善傾向となり、給与所得や営業所得の増によって、納税義務者数が増加し、約7億6400万円の増額となった。 資産税課長 固定資産税・都市計画税では、家屋について、新築家屋が当初の見込みを下回り減額、土地については、完成見込み家屋が未完成だったことで、税額の負担が軽減される小規模住宅用地の対象外となったことなどもあり増額となった。また、償却資産については、一部企業の積極的な投資により増額となり、固定資産税と都市計画税合わせて約3億2500万円の増額となった。 府中の森芸術劇場リニューアル 事業応援寄附金の成果と評価は 委員 府中の森芸術劇場リニューアル事業応援寄附金について、成果と評価を聞きたい。 文化生涯学習課長補佐 ふるさと納税を活用したクラウドファンディングの実施に当たっては、改修工事費用の一部に充てるため、目標金額を500万円に設定していたが、結果として、629万円の寄附があり、十分な成果を得ることができたと捉えている。  寄附者からは「文化芸術の拠点としての役割を応援したい」「障がい者や高齢者にも優しい施設にしてほしい」といった声があり、クラウドファンディングを通じて、芸術劇場に対する思いをいただくきっかけとなったほか、改修工事についても理解を得ることができたと評価している。 歳  出 市制施行70周年記念の事業で 初めて行ったことは 委員 市制施行70周年記念の事業において、初めて行った事業はあるか。また、その事業が決まった経緯は。 政策課長補佐 フィナーレイベントとして3月に実施したバルーンフェスティバルのほか、夏休み期間中に市内の小学生からアイデアを募集したミライをつくるアイデア募集事業については、70周年の事業として初めて実施した。経緯としては、70周年からその先の100周年を見据えた中で、次代を担う子どもたちの意見を取り入れ、また、それが実現する過程を体験してもらいたいといった思いも込めて、子どもたちとともに未来をつくっていくといった趣旨で実施した。 公衆喫煙所 設置の効果は 委員 公衆喫煙所を設置したが、利用状況と設置による効果を聞きたい。 環境政策課長補佐 直近の利用状況について、けやき並木通り喫煙所は1日に500名以上、府中駅前喫煙所は1日に800名以上の利用があった。けやき並木の清掃員や徴収員からの聞き取りのほか、職員が見回っている状況から、路上喫煙の減少、ポイ捨てされる吸い殻などごみの削減に喫煙所設置は一定の効果があったと捉えている。しかしながら、指導の状況からも、路上喫煙を行う方はいまだにいるため、粘り強く対応するとともに、喫煙所の周知という点で改善の余地があると考えている。 新総合体育館基本構想 検討協議会の内容は 委員 新総合体育館基本構想策定に向けて検討協議会を立ち上げたとのことだが、具体的な検討内容を聞きたい。 新総合体育館整備担当副主幹 学識経験者やプロスポーツのトップチーム関係者、公募市民など12人で構成する協議会を設置し、れいわ6年度は2回開催した。協議会では、新総合体育館に求められる市民ニーズの把握を目的に、アンケート調査の項目と対象者などについて協議し、幅広い世代に調査を実施した。また、生涯学習センターの体育機能との統合や多機能化等を可能にするマルチスペース導入などの検討に加え、他自治体の先進的なアリーナの調査・分析も行った。 70日間チャレンジウォーキング 事業の効果は 委員 市制施行70周年を記念して、スマートフォンアプリを使用した70日間チャレンジウォーキングが開催されたが、事業の効果について聞きたい。 健康推進課長補佐 れいわ6年10月1日から開催し、参加者は1619人で、平均歩数は8916歩であった。事業効果としては、開始前に比べ期間中は平均歩数が1244歩増加するなど具体的な行動変化が見られたため、参加者の健康づくりに対する意識付けにつながった。  また、スマートフォンを持たない方も参加できるイベントとして、全長6キロメートルを歩く1dayウォーキングも開催した。