ラグビーのまち府中特別企画 ジャパンラグビーリーグワン開幕直前対談  日本ラグビーの新リーグ「ジャパンラグビーリーグワン」の開幕を目前に控え、府中市をホストエリアの一つとする東芝ブレイブルーパス東京の橋本大吾選手、東京サントリーサンゴリアスの田村 熙選手をお迎えした、高野市長との対談(12月5日実施)をお届けします。  両選手からは、開幕に向けた意気込みやこれからの地域とのつながりなどについて語っていただきました。 いよいよ開幕!ジャパンラグビーリーグワン --いよいよ1月にジャパンラグビーリーグワンが開幕します。 市長:リーグワン開幕まで1か月、非常に楽しみに感じています。両チームには、まちづくりに多大なご協力をいただいているので、市民の皆さんで応援し、盛り上げていきたいと思っています。 --開幕に向け、今どのような思いでしょうか。 橋本:これまでのトップリーグと違い、ホスト&ビジター制など、対戦方式も変わったのでとても楽しみにしています。 田村:チャンピオンから遠ざかっているので、必ずリーグワン初代チャンピオンを獲ることと、ラグビーが人気スポーツになるように、グラウンド内外でしっかり活動していきたいと思っています。 --1月8日(土)には、両チームが直接対決する注目の府中ダービーマッチが味の素スタジアムで開催されます。どのような戦いになりそうでしょうか。 橋本:間違いなく激しい試合になると思います。どの試合もそうなのですが、特にサントリーとの試合はどの選手も気合の入り方が違います。 田村:東芝は個人的に思い入れのあるチームでもありますし、チームとしては本当に激しいフィジカルの戦いになってくると思います。あとは、戦術を超えて気持ちの入る試合だというのは全員が認識しています。 市長:身近なチームだからそう感じるのかもしれませんが、府中ダービーマッチは意地が表に出てきて、楽しくも激しい試合がこれまで行われてきているように思います。 --チームの仕上がりはいかがでしょうか。 橋本:先日の鹿児島での合宿により、チームのコネクション(つながり)が高まっています。合宿では、リーダーシップの研修を受けたり、チームについて、東芝についてどう考えているのかをみんなで共有し合ったり、自分自身の普段の行いを改めて見つめ直したりするなど、大変有意義なものとなりました。 田村:先日の大分での合宿では、日本人選手・外国人選手・スタッフのコネクションがよくとれたと思っています。 --ジャパンラグビーリーグワンはホスト&ビジター制となるのが大きな変更点ですが、戦い方も変わってくるのでしょうか。 橋本:2戦目は、1戦目の反省点を生かしてどういう戦い方をするかというところが大幅に変わってくると思います。 田村:今まで以上にタフなシーズンになると思うので、どの選手が出場しても、良いラグビーができるチームが勝ち残るのかなと思っています。 市長:これまでのトップリーグでは、同じチームとの対戦が1試合というのが多かったですが、それが2試合になることでさらに面白くなると思います。選手たちは1試合目の反省を2試合目で生かすでしょうから、さらにレベルが高い試合になるのではないでしょうか。 --新リーグとなり、注目を集めることで、新しいファンの獲得にもつながるといいですね。 橋本:今まで見に来てくださっていたお客様に加えて、新しくラグビーに興味を持ってくださった方が会場までお越しいただけたらうれしいです。 --ラグビーワールドカップ2019が盛り上がった後に、残念ながら新型コロナウイルスの感染拡大によりリーグが中止となったシーズンもありました。選手の皆さんはどのようにモチベーションを保っていたのでしょうか。 橋本:僕たちもものすごく残念で、リーグを続けてほしい気持ちもありましたが、それ以上に自分たちをもう一度見つめ直すいい時間ができたのかなと思いました。 --ジャパンラグビーリーグワンがラグビーワールドカップ2019のレガシーを引き継ぐという点で、選手の皆さんはどのような思いがありますか。 田村:ラグビーワールドカップ2019は皆さん盛り上がったと思いますが、僕たち選手も経験したことのない光景を毎日見ることができたすばらしい時間でした。リーグワンも同じ光景を新しい形で見ることができる場所になればいいと思っています。 --ラグビーワールドカップ2023フランス大会まであと1年9か月となりました。国内リーグの充実は、ラグビーワールドカップ2023に向けて大きな力を蓄える機会だと思います。 田村:間違いなくリーグワンのレベルが上がることが日本代表の強化につながると思います。僕自身もその中の一部という責任をもってやっていきたいです。 橋本:選手はみんなラグビーワールドカップ2023を意識していると思います。 これからの地域での活動 --両チームのホストエリアの一つとして、府中市でも様々な活動が行われると聞いています。 市長:まずは12月18日に、開幕直前に両チームが対戦する府中ダービープレシーズンマッチが行われ、市民の皆さんを招待します。この試合で開幕戦のメンバーも見えてくるのではないでしょうか。その後はリーグワン公式戦での市民招待や応援ツアー、さらにはパブリックビューイングや選手との交流など様々なイベントを通して、ラグビーの楽しさや選手と触れ合うことで、子どもたちにとって夢が広がるような時間を作っていきたいと考えています。これもラグビーワールドカップ2019で府中市がキャンプ地になったことや、東芝とサントリーの選手たちが日本代表として活躍されたことのレガシーとして地域に根付いたものだと思っています。 --選手の皆さんはホストエリアでどのような活動を行っていきたいですか。 橋本:府中市の皆さんにはもっとラグビーを知ってもらいたいと思っています。特に若い世代、子どもたちにラグビーを始めてもらえるような活動をしていきたいです。 田村:すでにラグビー講習会などを始めていますが、リーグワンの理念は地域としっかりつながっていくことだと思っていますので、このような活動に引き続き取り組んでいきたいです。 --トップ選手から様々な刺激を受けるというのは、子どもたちにとって最適な教育ですね。 市長:試合を観ることから入ることももちろん良いですし、イベントなどで選手と交流して選手の名前を覚えて、そこから試合でその選手の活躍を見ることで、子どもたちは選手との距離をすごく近くに感じて、そこに夢を乗せていけるのだと思います。 --田村選手は中学生まではサッカーをやっていました。子どもたちはいろいろなスポーツを選ぶことができる中で、どのようにラグビーの楽しさを伝えていきたいですか。 田村:スポーツの入口はどこからでもいいと思います。サンゴリアスとしては強く愛されるチームを掲げていますので、試合を見てもらうことが最初の入口となって、そこからラグビーを始めてもらって、楽しんでもらえたらと思います。 --ラグビーを高校生から始める選手は多いのでしょうか。 橋本:僕の周りでもそういう選手は多いです。小学生から始めている選手も多くいますが、どの年代からスタートしても今は同じレベルでやっている選手がたくさん混ざっています。いつから始めても遅いということはないと思います。 オフの日の過ごし方や府中市の印象 --ラグビーをしていないときはどんなことをしていますか。 橋本:僕はアウトドアが好きなので、釣りやキャンプなど外にいることが多いです。ステイホーム期間中は、キャンプに行きたすぎて、寮の庭で薪割りをしていました。 --ラグビーに役立ったことはありますか。 橋本:ルアーを使った釣りをするのですが、感覚を研ぎ澄ませるところですかね。 田村:僕はお酒を飲んだり、ドライブに行ったり、次の日が休みの時はチームメイトや外国人選手とも食事に出掛けたりしています。 --オフの日はプレッシャーから逃れたいということはありませんか。 田村:そういうときもありますが、オフの日に彼らと過ごせるというのは楽しみでもあります。 --府中市の中でお気に入りの場所はありますか。 橋本:僕は埼玉県の山間部で育ったのですが、府中市には近くに自然があるのがうれしくて、大國魂神社は木がたくさんあって自然に触れられるので好きです。 田村:府中は都会ほど人が多くなくゆったりしていて、自然もあって、買い物もしやすくて、バランスが取れた良い街だなと思っています。社会人になってからずっと府中にいますが、温かくて美味しいお店がたくさんあるのもうれしいです。サービスもよくしていただいています。 橋本:量も味もしっかりしたバランスの良いすばらしいお店がたくさんあるので、スポーツ選手にとってはすごくありがたいことだと思います。 --府中のお店に行ったら選手の皆さんに会えることもあるかもしれませんね。 市長:ごく自然にお会いすることもありますね。 ジャパンラグビーリーグワン開幕に向けた意気込み --最後にお二人から、ジャパンラグビーリーグワン開幕に向けた意気込みをお願いします。 橋本:1月8日(土)が僕たちの大事な開幕戦です。リーグワン初年度ということで、初代王者を目指して、今は最後の追い込み段階に入っているところです。どの試合もレベルが高い試合になると思いますので、ぜひ、会場までお越しいただき、熱い試合をご覧いただけたらと思います。応援よろしくお願いいたします。 田村:東京サントリーサンゴリアスも初代王者を目指して練習に励んでいます。そして、グラウンドの外でも強く愛されるチームになるために、いろいろな活動を通してラグビーを広めていきたいと思っていますので、ぜひ、ラグビーファミリーになっていただき、まずは1月8日(土)の開幕戦から応援していただけますと幸いです。 いよいよジャパンラグビーリーグワンが開幕します!  これまでのジャパンラグビートップリーグに変わる新たな日本最高峰のラグビーリーグ「ジャパンラグビーリーグワン」が開幕し、1月8日(土)には「府中ダービーマッチ」が開催されます。  引き続き「ラグビーのまち府中」として両チームを応援し、ラグビーを盛り上げていきましょう。 ■府中ダービーマッチ 日時:1月8日(土)午後3時半キックオフ 会場:味の素スタジアム 内容:本市をホストエリアの一つとする東芝ブレイブルーパス東京と東京サントリーサンゴリアスが対戦 ラガマルくんが絵本を寄贈してくれました  ラグビーを応援し普及させるために全国で活動するラグビー応援キャラクターで、「ラグビー応援アンバサダー@府中」として府中市でも様々な活動をしているラガマルくんが、絵本「スポレンジャー ラガマルくん〜こんなヒーローがいてもいいじゃない」を60冊寄贈してくれました。  この絵本は、クラウドファンディングで制作されたもので、市内の保育所・幼稚園に配布され、子どもたちに楽しく読まれています。