広報ふちゅう 令和5年(2023年)7月1日号 第2029号 特集 Fuchuには Uchuがある 郷土の森博物館プラネタリウム 発行:府中市 編集:政策経営部秘書広報課 〒183-8703(個別郵便番号) 府中市宮西町2の24 042-364-4111(代表) FAX042-366-1457 (府中市の市外局番は042) https://www.city.fuchu.tokyo.jp/ 府中には宇宙がある 郷土の森博物館のプラネタリウムは、ドームの大きさが関東最大級(水平型)を誇ります。 同館の投映機は市内企業の五藤光学研究所が製作しており、 職人技が必要とされる光学式投映機を製造できるメーカーは世界でも4社だけ。 また、市内にはNECの宇宙事業の開発・製造拠点もあるなど、実は府中市は「宇宙のまち」なんです。 この夏、府中で宇宙を感じてみませんか。 問合せ:郷土の森博物館(368-7921) 「FuchuにはUchuがある」を体現する府中市産のプラネタリウムで、府中から宇宙へ 郷土の森博物館 プラネタリウム 施設のコンセプトは、森の中で見る星空 1番のポイントは1億個の星を再現できるプラネタリウム 2018年に導入した五藤光学研究所製の光学式投映機「ケイロンスリー」。 星の瞬きや色、天の川の星にもこだわることで、より本物に近い美しい星空を再現することができ、肉眼で見える星のうち、約300個は、それぞれ固有の色で再現しています。 23メートルのドーム径は水平型では関東最大級。 満天の星だけでなく、普段見られる星空も再現しています。 壁は歴史ある建物をイメージしたレンガ造り。 床は土をイメージした茶色で、座席は森をイメージした緑色。 218の座席でゆったり観られます。 私たちの目標は、星空を観たいと思ってもらうこと  市内でも、実は多くの星を観察することができるんです。  当博物館のコンセプトは、自然や文化に触れて、視点や考え方を増やすこと。星空を観ることで、私たちは自然や宇宙の一部であることを実感し、新たな視点が持てると考えています。  プラネタリウムで星に興味を持ってもらい、星空を見上げてもらえたら、私たちの思いが通じたようでとてもうれしいです。 プラネタリウム100周年  近代的な光学式プラネタリウムは、1923年ドイツのカールツァイス社で誕生し、今年で100周年を迎えます。  1923年10月21日、ドイツ博物館で関係者向けに試験公開したところ、人々は絶賛しました。改良が加えられ、1925年5月7日、世界で初めてドイツ博物館にプラネタリウムが常設されることになりました。その後、プラネタリウムは世界中に広まり、国内では1937年に大阪市に初めて設置されました。 関連企画展示  郷土の森博物館では、プラネタリウム100周年を記念して、プラネタリウムの歴史をまとめた展示を行っています。ぜひ、ご覧ください。 星空を楽しもう! 投映中のプラネタリウムのプログラム 生解説プラネタリウム「さそり座スペシャル!」  夏の星空の人気者といえば、さそり座!星空でさそり座を探したり、さそり座に潜む美しい星雲たちを一本釣りしたり…!さそり座で赤っぽく輝くアンタレスの秘密とは…!?  楽しんでいるうちにいつの間にかさそり座にも詳しくなれちゃう、夏にぴったりな番組です。 8月26日(土)〜9月3日(日) プラネタリウム夏の生解説まつり  郷土の森博物館職員による生解説のオリジナル番組「生解説プラネタリウム」シリーズ。過去に投映した夏番組の中から、ご好評いただいた番組をアンコール投映します。 星空を見上げてみよう  プラネタリウムで星空を見上げると「実際の星空をじっくり観たい」という声をたくさん聞きます。そんな時は、ぜひ、星空観望会やで公開している星図をご利用ください。 星空観望会。  毎月1回、郷土の森博物館の園内で、季節の天体についての説明を聞いて星空を観望するイベントを開催しています。 ※参加には申込みが必要です。 自宅で。  郷土の森博物館のホームページで、毎月、星空の地図(星図)を掲載しています。晴れた日には、ぜひ星空を見上げ、星図を使って星や星座を探してみてください。 鈴木さんからワンポイントアドバイス 星空を観るなら明かりが少ない場所、例えば多摩川や緑道がおすすめ。 キャンプ等で山に行く時も、星図を片手に星空を観てみてください。 プラネタリウム観覧料(団体割引あり)郷土の森博物館入場料:300円(中学生以下150円)+プラネタリウム観覧料:600円(中学生以下300円)/4歳未満無料 プラネタリウムは郷土の森博物館本館の改修工事に伴い、9月4日(月)から10か月程度の期間、休止します。9月3日(日)までに、ぜひ、お越しください。 知っていますか? 府中市産 宇宙関連企業 株式会社五藤光学研究所  五藤光学研究所は、矢崎町に本社と工場を構える企業です。大正15年(1926年)に、国内唯一の天体望遠鏡専門メーカーとして誕生。昭和38年(1963年)に府中市に会社を移転しました。 ■ものづくりのポリシー  「こういう星空を映したい」という施設側の希望に寄り添いながら、オーダーメイドで製造しています。  さらに、プラネタリウム内の音響やリクライニングシート等、シアターに関する設計まで担っており、より楽しめる施設づくりを行っています。 プラネタリウムは、1万点以上の部品を使って作られています。 全て受注生産で、本社内の工場で1つ1つ丁寧に組み立てられ、全国の科学館や博物館、天文台等に納品されています。 NECグループ。  NECグループが提供する人工衛星や搭載機器は、通信や衛星測位、環境・災害監視、宇宙科学等の様々な分野の社会インフラとして、人々の暮らしを支え、豊かにしています。 ■人工衛星や関連機器を生産しています  日新町にあるNEC府中事業場では、有名な「はやぶさ2」をはじめ、多くの人工衛星を開発・製造しています。また、同じ敷地内に本社を構えるNECスペーステクノロジーでは人工衛星やロケットに搭載する高性能な機器を数多く生産し、国内のみならず海外の人工衛星メーカーにも多数の納入実績があります。 ■人工衛星に求められる高い性能と信頼性  軌道上の人工衛星は、故障しても修理ができないため、ロケットの打ち上げ(音響・振動)や過酷な宇宙の環境(真空・高温・低温等)に耐え、長期間正常に機能し続けることが求められます。耐久性を試験するための環境試験設備を備えた施設がNEC府中事業場にはあります。