広報ふちゅう 令和6年(2024年)9月1日号、第2057号 認知症と向き合う 発行:府中市  編集:政策経営部秘書広報課  〒183-8703(個別郵便番号) 府中市宮西町2の24 電話 042-364-4111(代表) FAX:042-366-1457 (府中市の市外局番は042) ホームページ:https://www.city.fuchu.tokyo.jp/ 認知症になっても、自分らしく生きるために。 誰にでもなる可能性のある「認知症」。 認知症は治らないから、医療機関に行っても仕方がないと考えていませんか。 認知症も他の病気と同じように、早期診断と早期対応が大切です。 この機会に認知症と向き合い、それぞれの立場で考え、理解を深めましょう。 問合せ:高齢者支援課(電話:335-4106) 認知症はどんな病気?  認知症は、様々な原因により脳の細胞が損傷を受けたり、働きが悪くなることで、物事を記憶するなどの認知機能が低下し、様々な生活のしづらさが現れる状態をいいます。  また、65歳未満で発症する認知症を若年性認知症と言い、高齢者だけがなる病気ではありません。認知症かもしれないと思ったら、早めに医療機関に相談し、診察を受けましょう。 進行を遅らせることや治療が可能な場合があります。  認知機能の低下を引き起こす病気には、適切に治療をすれば改善が可能なものもあります。認知症の中で最も多いアルツハイマー型認知症は、早い段階からの服薬治療や、本人の気持ちに配慮したケア等で、症状の進行がゆるやかになる可能性があります。 早期診断により、今後の生活について考え、備えることができます。  症状が進む前に本人や家族が認知症への理解を深めることで、どう暮らしていきたいか、生活を送るうえでどんな工夫をすると良いかなどを一緒に考える時間を持つことができます。 軽度認知障害と診断された伊藤さんにお話を伺いました。 〜外にたくさん出て、多くの人から刺激を受けています。 ■病院を受診したきっかけは何ですか?  今から4年前の70歳の時に、物忘れが進んできたなと感じ始めたことです。年をとったらこんなものなのかなと思っていましたが、だんだん物忘れがひどくなってきて、昨日何をしたのか忘れてしまうようになりました。これはマズいと思い、病院を受診し、軽度認知障害と診断されました。 ■軽度認知障害と診断されてどう感じましたか?  少し落ち込みました。当時は新型コロナウイルス感染症の流行もあり、自宅に閉じこもることが多くなってしまいました。  現在は薬で症状の進行を抑えつつ、なるべく外に出て、多くの人と接するように心掛けています。 ■日頃の生活で工夫していることはありますか?  何でもメモをとるようにしています。メモを残しておけば、後で見返すことができ、こんなことがあったんだと思い出すことができています。 ■現在の日課や行っている活動等があれば教えてください。  毎朝、妻と自宅周辺を散歩しています。東西南北の様々なルートを歩いています。毎朝歩いているので、周辺のちょっとした変化等も発見でき、良い刺激になっています。  また、週に1回、生涯学習センターのジムでマシントレーニングをしています。マシンの操作で頭を使うので、心身ともに鍛えることができています。  その他、朝の登校時の子どもたちの見守りも行っています。 ■市民の皆さんへメッセージをお願いします。  認知症かもしれないと悩んでいる方がいたら、早めの医療機関の受診をおすすめします。もし、認知症と診断されても、閉じこもらないで、外に出て多くの人と接して刺激をたくさん受けることで、いきいきとした生活を送れると思います。 認知症の方を地域で支えるために。 府中市認知症サポーター「ささえ隊」として活躍する堀内さんにお話を伺いました。 ■活動のきっかけを教えてください。  きっかけは、認知症マフを作るワークショップに参加したことです。現在は、老人福祉施設に伺い、入所されている方とお話をする傾聴ボランティアを行ったり、認知症マフを作成してプレゼントしたりしています。 ■認知症マフとはどういうものですか?  認知症マフは、毛糸で編まれた筒状の防寒具で、認知症の方がそれを触ったり、見たりすることで、気分を落ち着かせる効果があります。好きな色や物等、好みに合わせて様々な装飾をするなど、一人ひとりに合ったものを作ってプレゼントしています。  先日伺った老人福祉施設で、私がプレゼントした認知症マフを入所者の方が大切に使ってくれていて、とてもうれしく思いました。 ■市民の皆さんへメッセージをお願いします。  認知症は一人ひとり症状が違います。よく見ること、話をよく聴くこと、怒らないことが大切だと思います。褒めたり、認めたりして、自己肯定感を高めてあげることも大事だと思います。 ■認知症は誰にでも起こりうるものです。特に若い方々に、今から認知症について理解し、向き合ってほしいと思っています。 ■府中市認知症サポーター「ささえ隊」とは。  認知症を正しく理解し、偏見を持たず、地域や職場で、自分のできる範囲で認知症の方やその家族を応援する方です。市内で開催する「認知症サポーター養成講座」を受講すれば、どなたでも登録することができます。 認知症に関する悩みは地域包括支援センターにご相談ください。 地域包括支援センターは市内に11か所あり、高齢者の方々が抱える様々な悩みの相談を受け付け、主任ケアマネージャー、社会福祉士、保健師等の専門職が連携し、総合的な支援を行う施設です。  認知症に関する悩みや疑問は一人で抱え込まず、お近くの同センターへご相談ください。 9月は世界アルツハイマー月間。 毎年9月は「世界アルツハイマー月間」です。アルツハイマー病等に関する認識を高め、患者と家族に援助と希望をもたらす事を目的として、世界中で認知症への理解を呼び掛ける様々な取組が行われています。 ■認知症に関連する書籍の展示 日時:9月2日(月)から30日(月) 場所:中央図書館 ■認知症予防講演会「認知症予防のABC?歩幅を広げて元気に長生き」 日時:10月5日(土)午前10時?11時20分 場所:ルミエール府中 定員:先着100人 費用:無料 内容:認知症予防に効果的な歩幅を広げる歩き方を学ぶ 講師:谷口 優氏(国立環境研究所主任研究員) 申込み:9月2日(月)から10月1日(火)に、電話で高齢者支援課(問い合わせ:電話、335-4106)へ/オンライン申込み可 ■認知症あんしんガイド・若年性認知症ガイドを配布  認知症に関する理解や認知症の方へのサポート等をまとめた冊子です。 配布場所:市役所高齢者支援課、各地域包括支援センター、介護予防推進センター「いきいきプラザ」、社会福祉協議会、各文化センターほか ■認知症カフェ「ゆずカフェ」「しんまちオレンジカフェ」「栄町オレンジカフェ」にご参加ください  認知症の方やその家族、地域の方や専門職の方等、誰でも気楽に参加することができ、認知症に関する情報共有や相談等をすることができる場所です。 問合せ:ゆずカフェ…社会福祉協議会(電話:336-7055)、しんまちオレンジカフェ、栄町オレンジカフェ…地域包括支援センターしんまち(電話:340-5060) ■認知症カフェ運営補助金  要件を満たした団体に対し、認知症カフェの運営にかかった費用について、一部助成金を交付します。 問合せ:高齢者支援課(電話:335-4537)