広報ふちゅう 令和8年(2026年)6月1日号 第2099号 都市の中に、農地がある幸せ 発行:府中市 編集:政策経営部秘書広報課、〒183-8703(個別郵便番号) 府中市宮西町2の24 電話:042-364-4111(代表) FAX:042-366-1457 (府中市の市外局番は042) ホームページ:https://www.city.fuchu.tokyo.jp/ 「広報ふちゅう」は毎月1日・15日発行 都市を支える、府中の農地  市内には、駅や住宅地のそばに農地があります。実は、こうした農地の役割は、野菜や果物の生産だけではありません。市では、農地を都市に欠かせない存在と捉え、将来にわたって守り、生かしていくための取組を進めています。今号では、市内に残る農地の役割や、それを支える人たちの思いを紹介します。 問合せ:産業観光課(電話335-4143)  市内の農地は、昭和29年に市の約40%を占めていましたが、現在では都市開発等により、約4%まで減少しています。それでも、市内に残る約117ha(令和8年1月1日現在)の農地は、野菜を育てる場所にとどまらず、まちの安全や環境を守る役割を果たしています。 ■農地が担っている様々な役割 ○防災 まちを守る空間 地震や火災等の大規模な災害が起きた際、延焼を防ぐ空間や、一時的な避難場所として、まちの安全を支える役割を担っています。 ○環境 まちの緑として まちの中に広がる緑として、雨水を保ち、生き物を育むとともに、暮らしに安らぎや潤いを 届けています。 ○学び 体験と交流の場 市民が農業体験を通して作物の大切さ等について学ぶことができ、生産者との交流が生まれる場にもなっています。 ■市内の農地を支える人  これらの農地は、農業を続けてきた人たちによって守られてきました。今回は、江戸時代から代々農業を営んできた方に、受け継いできた農地への思いを伺いました。  私が継いだ約50年前は、農地の周りに建物が少なく、富士山がよく見えていました。時代とともにまちの景色も変わりましたが、農地が残っているからこそ、守られている環境があると感じています。土は直接日光を吸収しにくいため熱がこもりにくく、田んぼは大雨のときに一時的に水をためて少しずつ流すことで、水を逃がしてくれます。異常気象や環境の変化が続く中でも、農地はまちの環境や安全を支えていると感じています。  最近は、自動販売機で野菜を買ってくれる方もいて、「この野菜はよく売れるな」と、長年農業を続けていても新しい発見があります。農業にはそんな面白さがあり、携わっていると一年があっという間に感じます。また、市のイベントでは、親子で収穫体験に来てくれることもあります。作物が育つ過程を知ることで、子どもたちは田んぼやお米を大切にするようになります。そんなつながりを大切にしながら、この場所をこれからも守り続けたいですね。 農地は、今も人と人をつないでいます  市では、農作業をボランティアで手伝いたい「援農ボランティア」を募集し、受入農家の紹介を行っています。また、都内で1回から気軽に参加できる「とうきょう援農ボランティア」もあります。申込み方法等の詳細は、市のホームページをご確認ください。 援農ボランティアを受け入れています! 一緒に喜べる仲間がいて、ありがたいですね  実家を継いで38年農業を続けています。最初はボランティアの方にお願いすることに不安がありましたが、皆さんに温かく支えていただき、大変助かっています。毎週、市外からも様々な職業・年齢の方が集まってくれていて、長い方は20年以上手伝ってくれています。自分たちだけでは手が回らない作業を助けてもらうだけでなく、皆さんの多様な話を聞けるのが何より楽しいです。作物の成長を一緒に喜べる仲間がいることが、今の力になっています。 援農ボランティアとして活動する方 土に触れて自分をリセットしています  仕事の合間にリフレッシュしたいと思い、始めました。都心で仕事をしていると、様々なストレスがありますが、週に一度のデジタルデトックス(※)になっていて、とても充実しています。友人や近所、職場とは違う関係性で集まって作業できるのも魅力で、受入農家さんの温厚な人柄も、長く続けられる理由の一つです。 ※スマートフォンやパソコンの画面から離れて心や体をリフレッシュすること ■あなたも府中の農業の応援団に ○農業体験  市では、年間を通して様々な農業体験講座や収穫イベントを実施しています。イベントに関する情報は広報ふちゅうや、市のHPでお知らせします。 ○府中農産物直売所  直売所では、新鮮で安全な農産物を購入でき、農家の方から直接おいしい食べ方等を聞くこともできます。  府中農産物直売所マップ  市内46か所の直売所を掲載したマップを市役所や文化センター等で無料配布しているほか、市のHPにも掲載しています。  府中市LINE公式アカウント  マップ検索機能で、位置情報を送信すると、周辺の直売所を検索することができます。また、現在地から直売所までの経路も表示できます。  府中駅前 府中特産品直売所  市内で生産された朝採れをはじめとする新鮮な農産物や加工品を販売しています。生産者の思いが詰まった品々を、ぜひ、手に取ってみてください。 営業時間:平日の午後1時〜5時(水曜日は午後4時まで)※繁忙期は土曜日も営業 場所:旧府中グリーンプラザ分館1階 直売所の情報はSNSでも発信しています!  LINEオープンチャット「大地のアーティスト」  市内の若手農業者を中心に、農業体験や即売会、府中駅前の府中特産品直売所の情報をお知らせしています。  インスタグラム「JAマインズ」  マインズショップ多磨店・西府店ほか、府中特産品直売所の、その日の品ぞろえをインスタグラムで発信しています。 ○学校給食で味わう、地場産野菜  市内の小・中学校の給食では、地場産野菜を取り入れています。生産者団体の「府中市給食センター出荷の会」と連携し、給食を通して、子どもたちに地産地消への理解を深めてもらうとともに、生産者とのつながりを大切にしています。