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発掘・植竹邦良 ニッポンの戦後を映す夢想空間


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  • 植竹邦良展

開催概要

開催概要
展覧会名

発掘・植竹邦良 ニッポンの戦後を映す夢想空間

会期

2023年5月20日(土曜日)~7月9日(日曜日)

休館日

月曜日

開館時間 午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
会場 府中市美術館2階 企画展示室
観覧料

一般 700円(560円)
高校・大学生 350円(280円)
小・中学生 150円(120円)
注記:お支払いは現金のみとなります。
注記:(  )内は20名以上の団体料金。
注記:未就学児および障害者手帳等をお持ちの方は無料。
注記:府中市内の小中学生は「府中っ子学びのパスポート」提示で無料。
注記:「発掘・植竹邦良 ニッポンの戦後を映す夢想空間」展観覧料金で常設展もご覧いただけます。
注記:最新の開館状況については、当館ウェブサイト、またはハローダイヤル等にてご確認ください。

主催

府中市美術館

お問合せ 050-5541-8600(ハローダイヤル)

展覧会について

作品画像
《人形の行く風景》 1969年 府中市美術館蔵

虚無僧、電車、人体の一部、破裂したザクロ…
奇妙なモチーフが増殖し、入り乱れながら交錯する、植竹邦良(1928-2013)の絵画。
その底流には、戦後ニッポンの政治、社会、都市開発といった世相が密かに編み込まれており、モチーフへの執着を感じる徹底した細密描写は、現代のコンピュータグラフィックを見慣れた目に異様な迫力をもって迫ります。
府中で制作を続けた知られざる画家の全貌を初紹介します。
ようこそ、植竹ワールドへ。

展示構成

1 焼跡からはじまる

植竹邦良は1928 年、昭和初期の東京・品川に生まれ、赤羽に育ちます。1945 年東京工専印刷(現・千葉大学)に入学するも、学徒動員や空襲に脅かされる日々に青年期を送りました。戦後は工場実習として米軍管理下の印刷工場で働きつつ、東京工専の教師だった画家・赤穴宏の手引で絵を学び始め、猪熊弦一郎主宰の田園調布純粋美術研究所に通いました。
 1950 年代初頭は、米ソ冷戦の顕在化や朝鮮戦争開戦といった事態をうけ、反戦平和運動や様々な社会運動が熱を帯びていた時代です。若い画家たちも、切迫した危機感をもって、何を描くべきか、どのように芸術が社会と関わるべきか、熱い議論を交わしていました。若き日の植竹もこれらの運動に接近し「ニッポン展」などに出品を重ねます。残念ながらこの時期の作品はほとんど残されていませんが、スケッチなどに、焼跡から画家を目指し出発した画家の歩みを見ることができます。

2 闘争から深める幻想

1960 年代以降に植竹が展開するのは、様々なモチーフが入り乱れ、反復しながらつながっていく夢想的空間の構成です。それらは政治や社会問題から切り離されたものではなく、戦時下の記憶や、安保闘争・学園紛争といった社会の状況が複雑に編み込まれています。世相を象徴するモチーフと、自身の私的な記憶や執着を混在させ、絵画のなかに無限につづく夢想空間を展開していきます。

3 地形と都市のダイナミズム

植竹の作品は、現実ではありえない空想の空間を描きつつ、そのなかに奇妙な実在感を備えています。その構成要素の一つに、現実の地形や建築、都市の細部にわたる描写があります。
 幼い頃から地層や地形に興味を持っていた植竹。1970 年代後半以降、角度や光を変えて地形模型を写真におさめ、それを自身の作品の中に取り込んでいきます。地形模型を介して描写される世界は、現実と非現実の境にあるような不思議な感覚を呼び起こします。
 また、植竹は都市風景のスケッチを晩年まで継続しています。高度経済成長下で増殖していく巨大構造物を取り込んで、植竹絵画はますますダイナミックに展開していきます。

特集展示 1960 前後の「前衛」

植竹は1950 年代から前衛美術会周辺の画家たちと接点を持ち、社会性の強い題材と私的なイメージの距離感を模索していた彼らの作品から多くを吸収します。
中村宏、池田龍雄、尾藤豊、桂川寛の4作家の特集展示により、当時の社会と「前衛」の状況を窺います。

関連事業

「戦後の社会と美術家」 講師 足立元氏(美術史家・二松学舎大学准教授) 

日時:2023年6月25日(日曜日) 午後2時~
会場:当館講座室
料金:無料

「植竹邦良案内記」 講師 小林真結(当館学芸員)

日時:2023年5月28日(日曜日)午後2時~
会場:当館講座室
料金:無料

鑑賞教室などのお知らせ

下記日程に、小学生の団体鑑賞が予定されています。
なにとぞご理解、ご協力を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
<時間帯>
午前: 10時から12時頃 午後: 1時から3時頃
<日程>
6月7日(水曜日)午後
6月9日(金曜日)午前
6月15日(木曜日)午前・午後
6月22日(木曜日)午前・午後
6月23日(金曜日)午前・午後
6月30日(金曜日)午前・午後
7月6日(木曜日)午後

展覧会紹介動画

主要出品作品や会場の様子を紹介します。

外部サイトへリンク 新規ウインドウで開きます。動画紹介


当館同時開催

展覧会チラシ

アクセス

  • 京王線東府中駅北口から
    徒歩 17分
    ちゅうバス府中駅行き「府中市美術館」下車すぐ(8:05から30分間隔で運行、運賃100円)
  • 京王線府中駅から
    ちゅうバス多磨町行き「府中市美術館」下車すぐ(8:00から30分間隔で運行、運賃100円)
    京王バス武蔵小金井駅南口行き(一本木経由)「天神町二丁目」下車すぐ
    京王バス武蔵小金井駅南口行き(学園通り経由)「天神町幼稚園」下車徒歩8分
    京王バス国分寺駅南口行き(東八道路経由)「天神町幼稚園」下車徒歩8分
  • JR中央線武蔵小金井駅南口から
    京王バス府中駅行き(一本木経由)「一本木」下車すぐ
    京王バス府中駅行き(学園通り経由)「天神町幼稚園」下車徒歩8分
  • JR国分寺駅南口から
    京王バス府中駅行き(東八道路経由)「天神町幼稚園」下車徒歩8分
  • お車の場合は、美術館近くの府中市臨時駐車場(無料、54台収容)をご利用ください。
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