「音のない世界で輝く力」— デフアスリートと学ぶ共生社会の一歩
最終更新日:2025年9月1日
デフアスリートと学ぶ「共生社会」— 府中第十小学校で特別授業を実施
府中市教育委員会および市立小・中学校では、すべての人が互いに尊重し合いながら暮らしていける「共生社会」の実現に向けた教育活動を推進しています。
府中第十小学校では、デフリンピックの開催を契機として、デフバドミントン競技で活躍するデフアスリート4名と府中市聴覚障害者協会の方を講師としてお招きし、特別授業を行いました。
授業ではまず、聴覚障害やデフリンピックについてのお話を聞きました。その後、講師の方から簡単な手話を教わりました。子供たちは「手話を覚えて、聴覚障害がある人が困っていたら手話で話しかけてみたい」と手話でコミュニケーションをとることの大切さを実感していました。
講師の方から手話を教わる子供たち
デフアスリートの方々からのお話
デフバドミントンのデモンストレーションでは、アスリートによる力強く、正確なプレーに歓声が上がりました。音が聞こえなくても、仲間との連携や集中力によって高いパフォーマンスが可能であることを知り、子供たちはとても感動していました。
競技体験では、選手と子供たちがともにバドミントンを楽しみ、言葉を超えた心の交流が生まれていました。
デフアスリートによるデモンストレーション
デフアスリートとの競技体験
授業後、子供たちからは次のような感想がありました。
・「自分でやってみると難しかったから、耳が聞こえない選手たちは、たくさん練習したんだと思った。」
・「デフリンピックの選手は、とても楽しそうに(バドミントンを)やっていて、本当にすごいなと思った。」
・「もっとデフリンピックに出場する選手のことを知りたいと思った。」
・「手話がないと耳が聞こえない人たちは困ってしまうと知った。」
今回の特別授業を通して、子供たちは「違い」を知り、「理解すること」「尊重すること」の大切さを学びました。府中市立小・中学校では今後も、さまざまな人との出会いや体験を通じて、共生社会の実現に向けた教育を進めてまいります。
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