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「主体的な学びを育む英語教育の取組 ~デジタル活用と4つの学び~」

最終更新日:2025年12月3日

 府中市教育委員会では、英語の授業で児童・生徒が主体的に学ぶ実践を目指し、学習者用タブレット端末や学習支援ツール等を活用しながら、一人ひとりの学習状況に応じた学び方を可能にするとともに、他者(友達、地域、海外の人など)とコミュニケーションを図る機会を充実させることを推進しています。また、子供たちの次の「4つの学び」を大切にした英語教育の授業を進めています。
「発見すること」
 授業の中で、子供たちが「思いや願いをもつこと」「課題を把握すること」「問いをもつこと」などを大切にしています。
「対話すること」
 授業の中で、「ペア活動」「小グループ活動」「全体交流」など、さまざまな「対話」を行い、多様な考え方や価値観などにふれることを大切にしています。
「決定すること」
 課題解決や自己実現のために、学習方法や課題などを自分で「決定」していくことを大切にしています。
「表現すること」
 「何のために表現するのか」「誰に向けて表現するのか」などを意識して、言葉や行動で表現していくことを大切にしています。

中学校英語の授業実践例(府中第一中学校)

「発見すること」

 教師やALTが、単元で学んだ新しい表現や既習の表現を活用したお手本(発表、スピーチ、プレゼンテーション、コミュニケーションなど)を示すことで、子供たちは学習で身に付けなければならないこと(ねらい)を理解し、「よりよい発表をしたい」という意欲や願いを抱き、見通しをもって学習に取り組むことができます。


教師が発表のお手本を示し、学習のねらいを共有する様子

「決定すること」

課題解決に向けた「決定」
 学習の課題を把握した子供たちは、発表等に向けて準備を進めます。その際、「一人で取り組む」「友達と取り組む」など、自分に合った学び方を選択できるようにしています。
自己実現に向けた「決定」
 授業の終わりには「ふり返り」の時間を設定し、タブレット端末上のワークシートに学習の進捗や次の時間に取り組むことをまとめ、今後の学習につなげています。


友達と協力して学ぶ子供たち

「対話すること」

 タブレット端末でクラス全員が同時に作業できるシートを共有し、友達の学習状況や発表の工夫を参考にしながら、よりよい活動につなげています。


タブレット端末で友達の学習状況を参考にする子供たち

「表現すること」

「発見すること」で学習の課題を把握したり、自分の思いや願いをもったりすることは、目的意識をもった表現につながります。
「対話すること」では、子供同士が友達の工夫を参考にするとともに、「こんな発表をしてほしい」などのリクエストを伝えることができます。子供たちは友達からのリクエストを意識して発表を工夫することで、相手意識をもった表現につながります。


 デジタルの活用や4つの学びを大切にした授業を通して、子供たちの「英語を使って伝えたい!」「英語をもっと話したい・知りたい!」という思いが高まり、学習の中で身に付けた知識・技能や、思考力、判断力、表現力などが、より実感を伴う確かな学力として子供たちに定着していくと考えています。
 引き続き、学校と連携し、児童・生徒が主体となる学びの実践を積み重ね、一層の英語の力の育成に努めていきます。

お問合せ

このページは教育部 指導室が担当しています。

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