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広域連携による多摩振興に向けた取組

最終更新日:2021年4月1日

取組の背景

 自治体間の広域連携の取組は、各地域の実情に応じてこれまでも様々な分野で展開されてきましたが、そのつながりを生かして、共通する行政課題や行政区域を越えた広域的な課題の解決に取り組む必要性はますます高まっています。
 悠久の流れを湛える多摩川に沿って四季折々の自然を共有する自治体において、平成25年5月に発足した多摩川流域連携会議では、現在11市区(八王子市、府中市、調布市、日野市、狛江市、多摩市、稲城市、大田区、世田谷区、川崎市、町田市)が参画し、多摩川流域に共通する課題や広域連携方策に関する情報・意見交換を通じて、市域を越えた取組の実践につなげています。

取組の目的

 日本全体の人口は減少傾向にあり、その人口減少による影響は、多摩地域においても重要な課題の1つとなっています。限られた地域資源を効果的・効率的に最大限活用し、将来にわたり質の高い行政サービスを提供していく必要があります。
 こうした中、多摩川流域の連携自治体の各市が、人口・財政・土地利用をはじめとする客観的な基礎データのほか、産業データや観光情報など、地域資源やまちの魅力を発信することで、多摩地域の更なる発展につなげていきます。

EBPM(Evidence-based Policy Making、根拠に基づく政策立案)の推進

 他自治体との連携により課題を発見し、市の実情を把握するとともに、内閣府が進める、客観的データなどの根拠に基づく政策立案につなげます。
 多摩川流域自治体の魅力を高め、まちの更なる発展、ひいては多摩地域全体の振興にも寄与していきます。

データ(市域を越えた広域連携による魅力発信)

基礎データ

 市域を越えてまとめた、各市の基礎的な情報についてお示しします。

冊子(多摩川流域自治体による広域連携の取組)

 当該取組の全体について、冊子としてまとめています。

府中市の概要

立地、特徴

 府中市は、東京都のほぼ中央に位置し、東京都の副心である新宿から約22キロメートルに位置しています。豊かな自然に囲まれた良好な居住環境や、都市機能が集積しています。
 本市の中心部である府中駅周辺には、約1,300年前に武蔵国の国府が置かれて首都として栄えるとともに、近世には交通及び物流の拠点とした宿場町としてにぎわいを生み出してきました。近年は、昭和30年代から40年代の多くの商店や住宅の立地によって人口が急増しました。
 また、市内には電機メーカーや飲料メーカーなどの生産拠点を有していることや、金融や保険会社のバックオフィスとして開発された「府中インテリジェトパーク」が立地し、知識集約型業務として職住が近接する都市となっています。加えて、大規模集客施設として、日本中央競馬会東京場などが立地しています。

府中市の位置図。
府中市の位置図

交通

 交通体系としては、鉄道網は京王電鉄京王線、京王電鉄競馬場線、JR南武線、JR武蔵野線、西武鉄道多摩川線で構成されており、市内には14 の駅があります。
 都市計画道路は令和2年4 月1 日現在、計画延長の82.5%が完成しており、多摩地域では比較的高い完成率となっています。
 路線バスは、府中駅を中心として各路線が整備されています。

産業

 市内には電機メーカーや飲料メーカーなどの生産拠点を有していることや、 ネット通販大手の物流拠点が整備されています。また、金融や保険会社のバックオフィスとして開発された 府中インテリジェントパークが立地し、知識集約型業務地として職住が近接する都市となっています。
 さらに、本市の工業の特徴として、製造品出荷額は東京都の区市町村別で第1位となっています。(平成30年実績)

観光

 府中市は遠く大化の改新後、武蔵の国の国府(役所)が置かれ、名だたる武将たちも戦勝祈願に訪れた場所です。
 徳川家康がけやき並木を捕植し、馬場を献納し、江戸時代には甲州街道の宿場町としても栄えました。そのため府中市には歴史のある寺社旧跡などが多く残り、くらやみ祭りに代表される様々な伝統行事が継承されています。
 そのほか、豊かな自然や大人も子供も楽しめるレジャースポットも多くございます。詳細については、以下のリンクをご覧ください。

 また、府中市の魅力を広く発信するため、映画やドラマなどの撮影支援を行っており、多くの支援実績がございます。詳細は、以下のリンクをご覧ください。

企業へのサポート

 本市では、中小企業の資金繰りを支援する融資あっ旋制度や中小企業の従業員の定着と経営安定を図ることを目的とした中小企業退職金共済掛金の補助など市内企業の支援を行っています。
 また、工業技術情報センターでは、専門の技術相談員による企業の技術相談や補助金事業の活用を促進し、専門性の高い企業のサポートを行っています。
 さらに、むさし府中商工会議所や多摩信用金庫、日本政策金融公庫と連携し、市内で創業を目指す方へのサポートを行っています。

特色ある地域資源(豊かなビジネス環境)

 府中市には、次のような豊かなビジネス環境があります。

交通インフラの充実

  • 道路

 多摩地域の中でも幹線道路の整備率が高く、東西、南北における交通利便性が確保されています。
 また、市内南部には中央自動車道の府中スマートインターチェンジがあり、遠方からの移動の高い利便性が確保されています。

  • 公共交通網(鉄道・バス等)

 鉄道駅やバス停留所からの徒歩圏域を抽出すると、概ね市全域がカバーされています。

人、モノが集まる場所の充実

  • 中心市街地

 本市の中心にある府中駅周辺においては、多くの商業施設、大國魂神社や馬場大門のケヤキ並木等の歴史・文化資源が集積し、市内外から多くの方が訪れる拠点となっています。また、「中心市街地活性化」の取組を進めており、さらなる賑わいの創出に取り組んでいます。

  • 多摩メディカル・キャンパス周辺

 「多摩メディカル・キャンパス」は、都立3病院が一か所に集まる、多摩地域の医療拠点となっており、広域的な医療サービスが図られています。

  • 郷土の森周辺

 郷土の森公園周辺では、博物館やスポーツ施設が集積し、市内外から多くの人が訪れています。

  • 府中基地跡地留保地周辺

 約14.9haの未利用国有地について、スポーツ施設や商業施設などを含む大規模な土地利用が図られる予定です。近隣に集積する文化施設等と連携し、新たな魅力を創出する取組が進められます。

製造業に係る援助の充実

 本市では、工業技術情報センターを設置しており、中小企業の新製品開発・新技術等を支援するため専門の相談員による技術相談や補助金事業などを実施しています。当センターでは、専門の技術相談員による技術情報相談指導、科学技術文献情報や特許情報などの技術関連情報の検索・提供を行い、都立産業技術研究センターなどの公的技術支援機関や大学との産学官連携を推進しています。
 また、むさし府中商工会議所と連携することで府中市工業技術展「ふちゅうテクノフェア」を開催し、ものづくり産業の活性化支援、中小企業等の優れた技術をPRし、異業種、教育、研究機関の交流を促進することで、技術の向上や販路開拓による取引機会の拡大、企業間連携の実現などを図っています。

大規模事業所等の集積

 本市では、「東芝府中事業所」、「日本電気府中事業場」、「サントリー東京・武蔵野ブルワリー」をはじめとする日本を代表する大規模なものづくり産業が立地しており、本市の都市経済を支えています。

府中市の大規模工場・小売店分布図です
府中市の大規模工場・小売店分布図

多摩川流域の自治体のデータ

次のリンクから、多摩川流域の各自治体のデータをご確認いただけます。

魅力向上に向けた情報発信による、東京都と連携した取組

 「東京都企業立地相談センター」と「多摩川流域の自治体」のコンテンツをリンクすることで、企業の投資促進や企業誘致など、まちの活力を高める地域振興に取り組んでいます。

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お問合せ

このページは政策経営部 政策課が担当しています。

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