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2024年9月1日 市長コラム136「巨大地震

巨大地震」 

 8月8日午後4時43分、宮崎県の日向灘を震源とする最大震度6弱の地震が発生。約2時間後に気象庁が南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)を発表し、本市は地域防災計画に基づき警戒本部を設置して本部連絡員による会議を開催。その後、インターネットやSNSを利用して市民周知を行いました。翌日夜の地震にはヒヤリとしましたが、今のところ南海トラフ地震発生の兆候はないようです。


 しかし、巨大地震は必ず起こります。歴史を調べると驚くような事実もありました。1703年、相模トラフを震源とする元禄地震が発生。1923年の関東大震災と類似のタイプです。あまりにも被害が大きく、元号を元禄から宝永に変えたほどでした。そして4年後の1707年、東海道沖から南海道沖の南海トラフを震源に巨大地震が発生します。津波被害が甚大だったそうですが、49日後には富士山が噴火するなど、大変厳しい時代を過ごしたのです。


 現在、府中市役所は新しい庁舎を建設中ですが、旧西庁舎の解体作業に合わせて実施した遺跡発掘調査で江戸時代に使われていた井戸が発見され、周辺には宝永噴火の火山灰が堆積していたとの報告を8月に受けました。今年は関東大震災から101年、宝永地震と類似の安政地震から170年です。改めて、巨大地震を想定した準備を怠らないように日々を過ごしていきましょう。

府中市長 高野律雄

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