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熱中症を予防しましょう

最終更新日:2024年6月25日

 今年の6月と7月の気温は、例年より高くなると報じられており、気温と共に湿度も上昇し、蒸し暑くなる日が多い予想となっています。また、8月の気温は全国的に平年より高く、厳しい暑さとなる見込みであると報じられています。梅雨の晴れ間や梅雨明け後に急激に気温と湿度が高くなるため、熱中症の危険性が高まります。本格的な暑さを迎える前に熱中症予防に関するポイントをおさえ、早めに対策をしましょう。
 今年度より、市内の一部公共施設を府中市指定暑熱避難施設(クーリングシェルター)に指定しました。詳細はこちらをご覧ください。

熱中症特別警戒情報について

 令和6年4月に改正気候変動適応法が施行され、従来の「熱中症警戒情報」に加え、重大な健康被害が発生する場合に備え、「熱中症特別警戒情報」が新設されました。
♦「熱中症警戒情報(熱中症警戒アラート)」
 環境省及び気象庁が熱中症予防を目的として、暑さ指数が33以上と予測される場合に発表。
♦「熱中症特別警戒情報(熱中症特別警戒アラート)」
 都道府県内において、全ての暑さ指数情報提供地点における翌日の最高暑さ指数が35以上と予測される場合に発表。

 「熱中症警戒アラート」及び「熱中症特別警戒アラート」が発表されている時は、できるだけ外出は避け、エアコン等の冷房機器を使用し、涼しい環境で過ごすなど、普段以上の熱中症対策に努めましょう。

暑さ指数(WBGT)

暑さ指数(WBGT)~日常生活に関する指針~
暑さ指数(WBGT)   注意すべき生活活動の目安
35以上
(都内全域)
熱中症特別警戒アラート 広域的に過去に例のない危険な暑さ等となり、人の健康に係る重大な健康被害が生じる恐れがある。
33以上 熱中症警戒アラート 気温が著しく高くなることにより熱中症による人の健康に係る被害が生じる恐れがある。
31以上 危険 高齢者においては安静状態でも発生する危険性が大きい。外出はなるべく避け、涼しい室内に移動する。
28以上31未満 厳重注意 外出時は炎天下を避け、室内では室温の上昇に注意する。
25以上28未満 警戒 運動や激しい作業をする際は定期的に充分に休息を取り入れる。
25未満 注意 一般に危険性は少ないが激しい運動や重労働時には発生する危険性がある。

 「暑さ指数(WBGT)」とは、人間の熱バランスに影響の大きい気温、湿度、輻射熱の3つを取り入れた温度の指標です。環境省の熱中症予防情報サイトでは、当日の暑さ指数(WBGT)の実況地を提供しています。外出時は天気予報や「暑さ指数(WBGT)」を参考に、暑い日や時間帯を避け、無理のない範囲で活動しましょう。府中市は「暑さ指数(WBGT)」の測定地となっています。ぜひご活用ください。

 注記1:上記のリンク先をクリックすると環境省の熱中症予防情報サイトが表示されます。個人向けメール配信サービスの登録方法が掲載されていますので、ご活用ください。

熱中症予防のポイント

 熱中症は、高温多湿の環境に長時間いることで発症するため、屋外だけでなく室内でも発症する可能性があります。消防庁公式ホームページより、今年6年4月から5月までの1週間ごとの搬送者数は、全国で約500人前後とデータ掲載されています。また、搬送者は満65歳以上の高齢者が半数を占めており、住居内での発生が一番多い状況となっています(注記1)。梅雨の時期から気温と湿度が徐々に上昇するため、熱中症予防に関するポイントを知り、日常生活の中でできることから積極的に取り組んでいきましょう。

1 こまめな水分・塩分補給

・室内、屋外に関わらず、のどの渇きを感じなくても、こまめに水分と塩分を補給しましょう。
・長時間の運動や作業を行った場合は、糖分・塩分を含むスポーツドリンクで水分補給をしましょう。
・のどの渇きを感じた際にカフェインやアルコールで水分補給をすることは控えましょう。
・外出時は、飲み物を持ち歩きましょう。

 

2 室温と湿度に注意しましょう

・室温が28度を超える場合は、エアコンを使用しましょう。
・室内の温度と湿度を確認し、エアコンの設定温度をこまめに調節しましょう。
・日当たりの強い部屋には、遮光カーテンやすだれを使用しましょう。
・通気性・吸水性の良い寝具やエアコン、扇風機を使用し、睡眠環境を整えましょう。
・就寝時は、エアコンの設定温度が低くなりすぎないよう注意しましょう。

3 暑さを避ける工夫

・通気性のよい吸湿・速乾性のある衣服の着用やゆとりのある服装を心掛けましょう。
・外出時は、日傘や帽子を使用しましょう。
・こまめに休憩をとり、休める場所や日陰についてあらかじめ探しておきましょう。
・冷却ジェルシートや冷やしたタオルなどの冷却グッズを使用し、体を冷やしましょう。

4 暑さに負けない体づくり

・しっかり睡眠をとりましょう。
・バランスの良い食事を心掛け、栄養を十分にとりましょう。
・体調不良時は、無理に活動せず自宅で静養しましょう。
・適度に運動を行い、汗をかく習慣をつけ、暑さに体を慣らしましょう。

【熱中症セルフチェック 】
 熱中症は作業内容や運動の程度、年齢等により、かかりやすさが変わります。日本気象協会が立ち上げている「熱中症ゼロへ」では作業内容・作業場所・年齢区分を入力すると、熱中症危険度が表示されます。運動や作業前に熱中症危険度を確認し、十分な水分や冷却グッズを持ち、適切な服装を心がけましょう。

高齢者・子ども・障がい者の方々の注意点

 高齢者の方は、体温調節機能の低下や暑さ及び水分不足に対する感覚機能が低下するため、熱中症にかかりやすいと言われています。子どもは、体温調節機能が未発達のため、上手に汗をかいて熱を逃がすことができない場合があります。また、ベビーカーや車椅子を使用している人は、地面からの熱反射を受けやすくなります。
 周囲の方は、高齢者・子ども・障がい者の方への声かけと見守りをお願いいたします。

熱中症の症状

 熱中症の症状は、3つに分類され、1度から3度に向かって重症となります。次の症状がみられる場合は、応急処置や救急搬送が必要となります。熱中症の症状と応急処置について正しい知識を身に付けましょう。

♦1度(軽症):現場での応急処置と経過観察
     症状:めまい、顔のほてり、大量発汗、筋肉痛、筋肉の硬直(こむら返り)など 

♦2度(中等症):医療機関を受診
     症状:頭痛、吐き気、倦怠感、虚脱感、集中力や判断力の低下 

♦3度(重症):救急車要請
     症状:呼びかけに反応しない(意識障害)、痙攣、水分補給ができない、体を冷やしても体温が下がらない

【重症度(救急搬送の必要性)を判断するポイント】
・意識がしっかりしているか、声掛けに反応するか
・水を自分で飲めるか
・応急処置にて症状が改善したか

注記3:一時的に症状が改善しても、再度症状が表れる可能性があります。体へのダメージが残っている可能性があるため、一度医療機関を受診しましょう。

熱中症の応急処置のポイント

  • 涼しい環境(風通しの良い日陰や冷房の効いた所)へ避難する
  • 衣服をゆるめ、体を楽にする
  • 体を冷やす(冷たいタオル、氷や保冷剤などを首の周りや脇の下、足の付け根にあてる)
  • 水分、塩分補給を補給する

注記4:救急車を待つ間も、現場での応急処置は継続し、悪化を予防しましょう。

全国の医療機関・薬局を検索することのできるシステム
外部サイトへリンク 新規ウインドウで開きます。「医療情報ネット『ナビイ』」(外部サイト)
注記5:医療機関案内サービス「ひまわり」のWebサイトは令和6年4月1日から医療情報ネット『ナビイ』に移行しました。
・電話による医療機関案内サービス「ひまわり」
 電話:03-5272-0303
 
注記6:救急車を呼ぶか迷った時は、#7119(東京消防庁救急相談センター)へご相談ください。

熱中症応急処置
熱中症の応急処置

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お問合せ

このページは福祉保健部 健康推進課が担当しています。

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