2020年8月11日市長コラム95「飛躍に向けて」
飛躍に向けて
官製談合防止法違反で本市職員が、公契約関係競売入札妨害罪で市議2人と業者3人が、去る6月2日に逮捕されました。事件の最初の一報を職員から受けたのは、昨年の9月下旬でした。あってはならないことが発生し、極めて遺憾に思ったと同時に、「絶対に隠さない」と心に決めたのが昨日のことのようです。そして、公平公正を原則に市民の信頼を背にする公の者が特定の人の利のために行政をゆがめた事実に対し、「広く公から判断を受ける手続きを進めることが私の責任だ」と強く思い、内部での処分に先立ち警視庁へ相談を持ち込んだのです。
市民の皆様を裏切る不祥事ですが、事件確認からここまでの間、私を含め関係する職員は冷静に対応し、一切口外せず、捜査にも全面的に協力してきました。府中市役所の体制は全く乱れていないと感じています。もちろん、失った信頼を取り戻すのは並大抵でないことは十分承知していますが、すでに府中市官製談合再発防止対策検討委員会を設置し、本事件にかかわる課題の抽出や再発防止に向けた取り組み方針の検討を始めています。第三者の評価や検証、市民への公表も当然行います。二度と不正を起こさせない強固な力は、本市を取り巻く様々な課題に対してもしっかり向き合い、飛躍に向けた新たなエネルギーを放ちます。