このページの先頭です


ページ番号:999742820

2020年11月11日市長コラム98「40億キロ宇宙の旅」

最終更新日:2020年11月11日

40億キロ宇宙の旅

 昨年8月のこのコラムで、小惑星探査機(しょうわくせいたんさき)「はやぶさ2」が「リュウグウ」という小惑星の石や砂をカプセルに採取(さいしゅ)することに成功したことに触れ、このミッションに本市内の事業所も大きく関わっていると紹介しました。また、一年前の11月13日に「はやぶさ2」が地球に向けて出発したとの報道があり、帰還(きかん)をとても楽しみにしていました。いよいよ12月6日(日曜日)、オーストラリアの砂漠にカプセルが帰ってきます。
 
 この探査機本体のサイズは、高さ約1.25メートル、幅約1メートル、奥行き約1.6メートルです。人一人分(ひとひとりぶん)程度の大きさですが、宇宙旅の往復の総距離は約40億キロメートル。往路(おうろ)は調整などを行いながら約32億キロメートルで、復路(ふくろ)は約8億キロメートルとのことです。地球の赤道上を一周すると約4万キロメートルなので、10万回地球を回ったことになります。6年の年月をかけて小さな探査機が持ち帰る試料は、生命の材料となる有機物に欠かせない炭素が豊富に含まれている可能性が高く、分析が進めば生命の起源に迫れるかもしれないそうです。この帰還(きかん)には世界中から熱い視線が集まることでしょう。
 「はやぶさ2」の旅はまだ終わりません。カプセル分離後に地球を離れ、さらに長い10年半をかけて新たな小惑星に向かうそうです。コロナ()で明るい話題が少ないまま年末を迎えますが、この探査機の活躍に夢が大きく広がります。
 

お問合せ

このページは政策経営部 秘書広報課が担当しています。

本文ここまで