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2020年10月11日市長コラム97「多摩川」

最終更新日:2020年10月11日

多摩川

 郷土の森博物館が季節ごとに発行する「あるむぜお」という刊行物があります。毎号しっかり読みますが、今年の3月20日に発行されたNo.131に掲載の小野館長の記事を紹介します。タイトルは「多摩川は、なぜ玉川か」。タマ川の名称の由来(ゆらい)を考察したものでした。万葉集・東歌(あずまうた)に「多麻河伯(たまがわ)」と書かれたのが一番古く、玉河、多磨川、玉川などに変化し現在の多摩川になっているが、どのタマも美しい玉石に恵まれ、清流(せいりゅう)が玉を鳴らす様子を(あらわ)しているとのことです。
 いかに太古(たいこ)の昔からその流れが人々の心を魅了し、自然の恵みを与えたかが分かります。水利によって大規模な稲作地帯を形成し、果樹栽培も発展しました。17世紀に築かれた玉川上水は、多摩川上流の羽村から全長約43キロメートルを流れ、江戸市中へ貴重な飲料水を提供し、武蔵野台地の新田(しんでん)開発にも貢献しました。
 
 しかし、この川には何度も氾濫(はんらん)した歴史もあります。治水(ちすい)の努力については一昨年7月にもこのコラムで紹介しましたが、本市では昨年10月の令和元年東日本台 風で市制始まって以来初の避難勧告を発令したことが記憶に新しいです。今年もすでに日本全国でこれまでに経験したことのない豪雨や台風が大きな傷跡(きずあと)を残しています。あれから一年。市民皆様の命を守り、協働の力で構築する水害対策の大切さが頭から離れたことはありません。

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