2023年10月1日 市長コラム128「スマホで孤立」
最終更新日:2023年10月1日
スマホで孤立
7月下旬、私のスマートフォンが突然故障しました。画面をどんなにタップしても反応しなくなり、情報の送受信が全くできない状態になってしまったのです。スマホ社会の現在、仮に相手が電話に出なくても、留守番電話やメール・ライン等を使えばいつか伝わると思ってしまいます。市長判断が必要な緊急事態が起きたことを考えると、冷静でいられない、一種の孤立感を味わいました。
朝夕のラッシュ時以外に電車に乗り周囲を見渡すと、ほとんどの方がスマホを眺めています。ニュースを見たり、知人と連絡を取り合ったり、ゲームを楽しむ。移動時間を有効に使っているのでしょう。しかし、レストランで食事を待つご家族が、全員スマホに見入り会話を交わしていない様子に少し違和感を感じたことがあります。一緒にいても孤立している不思議な光景。自分の家族はどうかと反省したこともありました。
通信だけでなく、財布や手帳、辞書や地図、新聞、テレビ、音楽プレーヤーや時計等、ありとあらゆる機能が凝縮されているスマートフォンのない生活はもはや考えられません。産業革命を起こした便利な道具なのです。しかし、人々の孤立化を助長し、青少年の健全な育成を阻害する危険なものでもあります。正しい使い方とバックアップの重要性、人とのコミュニケーションのあり方を再認識する貴重な経験でした。
お問合せ
このページは政策経営部 秘書広報課が担当しています。
