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2023年7月1日 市長コラム125 「宇宙を旅する夏」

最終更新日:2023年7月1日

宇宙を旅する夏


この時期になると知人宅の竹藪から何本もの竹を切り出していたことを思い出します。私が園長を務めていた幼稚園では、毎年、園児が本物の竹に自分の願いを込めた短冊をつけて笹飾りをつくり、家に持ち帰っています。それを用意するのが私の仕事でした。暑い日も雨の日も、面倒だと思ったことはありません。幼い子どもたちの得意げな顔とご家族の笑顔を思い浮かべる楽しい作業だったのです。


 一年に一度星に祈りをするこの習慣がいつ頃始まったのか調べてみました。奈良時代以前から古い日本で行われていた着物を織って棚に供えて秋の豊作を祈る棚機(たなばた)の行事と、夜空に見えること座のベガ(織姫星)とわし座のアルタイル(牽牛星)が旧暦の7月7日に空高く光輝いて見えること、中国の織姫星にあやかって裁縫が上達することを願った乞巧奠(きこうでん)という行事などが重なって今に伝えられているようです。


 いずれにしても宇宙の神秘に思いをはせる私が大好きな話。今年も7月7日は多摩川の河川敷で行われるイベント「ミズベリング」で多くの皆さんと願いを込めて乾杯をする予定です。少しでも星が見えることを期待しますし、本市が誇るプラネタリウムで宇宙を旅する夏にしたいとも思います。プラネタリウム100周年。FUCHU(府中)にはUCHU(宇宙)があるのです。

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