館からのメッセージ
みなさまへ 2021年5月
当館は緊急事態宣言発出に伴い、東京都からの要請により4月25日から臨時休館しました。「与謝蕪村」展は会期途中で閉幕となりました。
新型コロナウイルス感染症対策のための休館は、昨年の4月から5月にかけての休館に続き2度目となります。前回はウィルスについて分からないことが多く不安だったことや、消毒液やマスクなどの物資不足を心配していたことなどが思い出されます。
そのときに私たちは、美術が楽しみや励ましを与える存在であることを再確認し、美術に身近にふれられる美術館であり続けることを誓いました。休館中も業務の継続を心がけて再開に備え、また開館後は感染症対策に万全の注意をはらい活動してきました。
開館後は一部内容の変更もありましたが、企画展示室で「拡大常設展:東京近郊のんびり散歩」「ひらいてみよう美術の扉」「日本の美術を貫く 炎の筆《線》」「メイド・イン・フチュウ 公開制作の20年」「与謝蕪村」を開催し、また常設展では所蔵品を精選して紹介しました。この間に公開制作室では、美術家の児玉幸子、三沢厚彦、 L PACK. が新作を誕生させています。美術図書室、ミュージアムショップ、カフェ・府中乃森珈琲店は、感染状況を鑑みながら、開室・開店しました。
残念ながら休止せざるをえなかった事業もありました。対面を基本とするワークショップ、ボランティア活動、団体鑑賞の受け入れなどです。一方、新たな試みとして、オンラインでの配信事業を開始しました。ワークショッププログラム「アートスタジオ☆WEB」、公開制作の実況中継、また関連作家のインタビュー動画などを配信し、美術へのさまざまな繋がりの機会をつくっています。
これからも安心して楽しめる美術館活動を提供すべく、尽力してまいります。皆様が美術館においでになられる日が訪れることを、館員一同心待ちにしております。今後とも、府中市美術館の活動を、どうぞよろしくお願い申し上げます。
府中市美術館
みなさまへ 2020年4月
新型コロナウイルスの感染により、犠牲となった方々のご冥福をお祈りするとともに、謹んでお悔やみ申し上げます。また闘病中の皆様には、一日も早いご回復をお祈り申し上げます。そしてまた、医療現場で未知のウイルスと闘う方々、私たちの生活基盤を支えてくださる方々に、心より敬意と感謝の意を表します。
当館は感染予防・拡大防止のため、3月末から断続的に休館を実施し、4月8日からは緊急事態宣言を受けて休館しております。これは何よりも来館者の皆様、そして職員の健康と安全を確保するためのものです。
先行きが見えない状況ではありますが、美術館の職員は通常の業務を滞らせることのないよう、また近い再開を目指して尽力しています。また、これまでとは異なる行動様式が求められる中で、美術館ができることは何かを考え、今後の美術館活動において実現するべく、努力を重ねています。
困難な時にあっても、いえだからこそ、美術は私たちを励まし、喜びや安らぎを与えてくれる存在であると、私たちは信じています。私たちは地域の美術館として、美術の美しさ、楽しみ、新たな気づきを身近に得られる場であるよう活動を続けてきましたし、今後もそのような場であるよう全力を尽くしてまいります。
一日も早く皆様に美術館でお会いできる日が訪れることを、館員一同心待ちにしております。今後とも、府中市美術館の活動を、どうぞよろしくお願い申し上げます。
府中市美術館