外来植物「ナガミヒナゲシ」が市内に拡大しています
最終更新日:2022年4月27日
ナガミヒナゲシとは?
ナガミヒナゲシは地中海沿岸原産の外来植物です。
名前のとおり、ヒナゲシ、ポピーと似たオレンジ色の花を4・5月に咲かせます。
輸入穀物などに混じって侵入したものと思われますが、現在では日本全国で繁殖しています。
周囲の生態系へ悪影響を与える可能性がある、注意を要する植物です。
ナガミヒナゲシ
道端にまとまって生えるナガミヒナゲシ
【特徴その1】 強い繁殖力
1株に約100個ほどの実がなり、1個の実の中には約1600個もの種が入っています。
風で飛ばされたり、自動車のタイヤにくっついたりして広がっていき、コンクリートの隅など土壌環境を選ばず育つことができます。
【特徴その2】 周囲の植物の生育を抑制する物質を放出
ナガミヒナゲシは、周囲の他の植物の生育を抑制する物質を放出するアレロパシーと呼ばれる作用を強く持っているため、ナガミヒナゲシが大量に繁殖した場所では、その土地に元から存在する在来植物などを駆逐してしまう場合があり、市内の生態系にとっても大変な脅威となる可能性があります。
駆除の方法と注意点
すでに全国的に繁殖が進んでいるナガミヒナゲシですが、地域の生態系への影響を抑えるため、少しづつでも地道な駆除を行っていくことが重要です。
また、駆除を効果的に進めるためには地域の皆様のご協力が大きな力となります。
近隣でナガミヒナゲシを見つけた場合は、以下の「駆除のポイント」を確認のうえ、駆除にご協力くださいますようお願いいたします。
注記:ナガミヒナゲシについては直ちにすべての個体を駆除することは不可能であり、また今回のご協力に際して処分用の袋等は各自でご負担いただくこととなりますので、無理なく実施できる範囲でご協力ください。
【駆除のポイントその1】必ず手袋を着用する。
ナガミヒナゲシは触れると手がかぶれるなどの症状が出る可能性がある成分を持っています。
駆除作業の際は必ず手袋(ゴム手袋が望ましい)を着用してください。
注記:ナガミヒナゲシの持つ有毒成分は、植物としては一般的なものであり、毒性は決して高いものではありません。 大量の植物を素手で処理したり、誤って食べたりしなければ、過度に恐れる必要はありません。
注記:葉がヨモギに似ていますので、誤って食べたりしないようお気を付けください。
【駆除のポイントその2】駆除の際に種をまき散らさないように注意する。
大量の種を含むナガミヒナゲシの実
実ができているナガミヒナゲシを駆除することで種がちらばり、かえって繁殖を促してしまうことがあります。
これを防ぐため、次のことに留意します。
(1)なるべく種ができる前に駆除する。
種は4・5月頃に花が咲いたあとにできる実の中にできます。実ができる前に駆除することが有効です。
(2)刈り取らず、手で抜き取る。
刈り取りは種をまきちらす可能性が高いため、根から引き抜く方法が適当です。
(3)すぐにビニール袋へ入れる。
抜き取ったナガミヒナゲシは放置せず、すぐに可燃ごみ用のビニール袋に入れ、袋の口を閉じてください。
注記:駆除した草は可燃ごみとしてお出しください。
注記:処分用の袋については各自でご用意いただきますようお願いいたします。なお、ボランティア清掃用の袋は今回の目的では使用できませんのでご了承願います。(外来植物駆除ご協力者への処分用袋ご提供については今後検討してまいります。)
駆除を行ったらお知らせください
環境政策課では、ナガミヒナゲシの市内での繁殖状況と、駆除へのご協力の状況について情報収集を行い、今後の駆除対策に活かしたいと考えております。
駆除を実施された際には実施場所などについて、下記お問い合わせに記載のEメール、お電話(担当:自然保護係)、FAXにてご一報いただけましたら幸いです。
【いただきたい情報】
- 実施場所
- 実施日
(以下は可能であればでけっこうです。)
- 現地の写真
- 駆除した量(例:○○リットルのゴミ袋で1袋くらい)
- ご連絡者様のお名前、ご連絡先
注記:大変多くの情報提供をいただいており、お問合せやご質問の場合を除き、個別にお返事は差し上げておりません。何卒ご了承くださいますようお願いいたします。
お問合せ
このページは生活環境部 環境政策課が担当しています。
