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2013年11月11日 市長コラム20 「美楽(びらく)」

最終更新日:2013年12月1日

美楽(びらく)

今秋は、周年にあたる市立小学校が例年より多くあり、明治5年の学制により翌年設置された旧尋常小学校が母体の3校も創立140周年を迎えます。いずれにしても、10年に一度の節目に出会える児童生徒は幸運です。誰にとっても母校は愛しいものですし、児童期から思春期を過ごした学び舎は生涯忘れることのできない大切な思い出だからです。

私自身の記憶の中に少し苦い思い出があります。それは小学校での図画工作のこと。近くの公園で絵の具を使った写生をし、自分なりにかなり満足して完成させたつもりが、展覧会で意気消沈。誰に言われたわけでもないのに、絵の才能がまるでないと悟り、以後、美術と自分との距離が遠くなったことです。

しかし、平成12年に府中市美術館が開館してからは、公務の関係もあって名画を鑑賞する機会が多くなってきました。もちろん、絵は不得手のままで専門知識も乏しいのですが、観て自己満足する楽しさを感じつつあります。先日、府中市美術館の井出館長との対談でそのことを話しましたら、「自分のために観るのだからそれで良い」「音を楽しむ音楽と同じく、美術を楽しむ『美楽(びらく)』を市民皆様に勧めたい」とのコメントがありました。本市にふさわしい言葉の創造です。

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