令和7年度家庭ごみ(一部事業所ごみ)組成分析について
最終更新日:2025年8月22日
令和7年度家庭ごみ(一部事業所ごみ)組成分析について
府中市では、家庭から排出されるごみ(一部事業所ごみ含む)の組成(内容)を分析し、その質的な特徴を把握しています。得られた分析結果は、ごみの減量や資源化に向けた施策の検討に加え、市民の皆様への啓発活動にも活用しています。令和7年度に実施した組成分析の概要を以下のとおり報告します(端数処理の関係で、合計が100%にならない場合があります)。
1 燃やすごみ
令和7年度から「資源化できない紙類」を「その他可燃物」と区分して調査しています。なお、「資源化できる紙類」は「資源物」に含めています。また、「その他可燃物」には、紙おむつを含めています。
(1)湿ベース
燃やすごみ(湿ベース)については、適合物(燃やすごみに分別するべきもの)の割合は79.3%、不適合物(燃やすごみに分別するべきではないもの)の割合は20.8%です。
適合物の内訳は、厨芥ごみ27.4%、次いでその他可燃物21.4%です。
不適合物の内訳は、資源物18.1%、次いで不燃ごみ2.3%です。
燃やすごみ(湿ベース)のうち、約18%は、本来、資源としてリサイクルできるものです。
ノート、包装紙、紙袋、封筒、牛乳パック、菓子箱、ティッシュの箱、フィルム類(軟質)、洋服など、資源化可能なものは、廃棄するのではなく、リサイクルに回してくださいますようご協力をお願いいたします。
【雑がみ・古布・容器包装プラスチックの例】
(2)乾ベース
燃やすごみ(乾ベース)については、適合物(燃やすごみに分別するべきもの)の割合は69.3%、不適合物(燃やすごみに分別するべきではないもの)の割合は30.7%です。
適合物の内訳は、その他可燃物21.8%、次いで資源化できない紙類19.9%です。
不適合物の内訳は、資源物26.7%、次いで不燃ごみ3.4%です。
厨芥ごみの割合は、乾ベースでは13.6%と、湿ベース調査の27.4%から約半分に減少しています。
これは、厨芥ごみには多くの水分が含まれていることを示しており、水分の重さがごみ全体の量に大きく影響していることが分かります。つまり、水分をしっかり切るだけで、ごみの重量を大幅に減らすことができるということです。「水切りはごみ減量の第一歩」です。厨芥ごみは、しっかり水を切ってから出すようお願いいたします。
【厨芥ごみの例】
2 燃やさないごみ
令和7年度から「製品プラスチック」を「その他不燃物」と区分して調査しています。「製品プラスチック」とは、容器包装プラスチックとペットボトルを除いたプラスチック類を指します。なお、容器包装プラスチックとペットボトルは、「資源物」に含んでいます。
燃やさないごみについては、適合物(燃やさないごみに分別するべきもの)の割合は70.3%、不適合物(燃やさないごみに分別するべきではないもの)の割合は29.8%です。
適合物の内訳は、製品プラスチック24.1%、次いで金属16.2%です。
不適合物の内訳は、資源物12.4%、次いで可燃ごみ11.8%です。
燃やさないごみに、容器包装プラスチックなどの資源化できるものが約12%混入しています。
ごみを出す前に、「これは資源としてリサイクルできないか?」という視点で分別を見直し、正しく排出してくださいますようお願いいたします。
3 容器包装プラスチック
容器包装プラスチックについては、適合物(容器包装プラに分別するべきもの)の割合は86.2%、不適合物(容器包装プラに分別するべきではないもの)の割合は13.7%です。
適合物の内訳は、その他容器包装プラ34.3%、次いでフィルム類(軟質)34.2%です。
不適合物の内訳は、不燃ごみ6.7%、次いで可燃ごみ3.4%です。
適合物の割合が90%を下回っています。また、事業系ごみにおいて、製品プラスチック(容器包装プラスチックとペットボトルを除くプラスチック類)の割合が約18%と高くなっています。分別ルールの再確認と徹底をお願いいたします。
注記:上記のプラスチック製品は、容器包装プラスチックではありません。
4 食品ロスの組成分析
燃やすごみの中に含まれる厨芥ごみについて、食品ロスの排出状況の組成分析をしております。厨芥ごみを「直接廃棄」「食べ残し」「調理くず」の3区分に分けて調査しており、「直接廃棄」については、賞味期限、消費期限や残存割合などで区分し、より詳細に組成を分析しています。
1(1)での説明のとおり、燃やすごみの約27%が生ごみ(厨芥ごみ)であり、その中で直接廃棄・賞味期限切れは約9%でした。
賞味期限を過ぎてもすぐに食べられなくなるわけではありません。見た目やにおいなどを確認し、食べられるかどうか判断しましょう。
また、府中市ではフードドライブ事業を実施しています。できる限り食品ロスを減らし、ごみの減量に取り組みましょう。
注記:1
「直接廃棄」・・・料理の食材として使用又はそのまま食べられる食品として使用・提供されずに直接廃棄されたもの
「食べ残し」・・・調理され又は生のまま食卓にのぼった食品のうち、食べきれずに廃棄されたもの
「調理くず」・・・調理過程から排出された部分など
「賞味期限」・・・品質が変わらず食べられる期限のこと
「消費期限」・・・安全に食べられる期限のこと
注記:2
フードドライブ事業とは、食品ロスの削減を目的として家庭で余っている食品をフードバンク団体を通じて必要としている方に寄付する取り組みです。フードドライブ事業の対象は、自宅などで長期間消費しなかったもののうち、賞味期限が1か月以上先で、未開封かつ生鮮食品でないもの(調味料以外の酒類不可)です。
【直接廃棄・100%手つかず・賞味期限切れの例】
【フードドライブにて集まった食品】
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このページは生活環境部 資源循環推進課が担当しています。
