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2018年5月11日 市長コラム72 「電話百年」

最終更新日:2018年5月11日

電話百年

おととし10月の本コラムで京王線府中駅が百歳、昨年10月に西武多摩川線が百歳になったと書きました。今回は、府中に電話が設置されて百年の話です。私の手元に「東京府府中局特設電話新設加入者番号表」のコピーがあります。電話番号は0から45まで、加入者名、機械設置場所、職業が手書きされているもので、大正7年6月1日開通と記載されています。一般の商家への電話の設置とその交換事務がこのときに始まりました。今もなお続く旅館や商店の名前も多く、しかも江戸時代の宿場町(しゅくばまち)も連想できる、府中の歴史を感じるものです。

昨年、市民の方からこの一覧表にある「電話番号1」をご寄贈いただきました。その方のお父様が縁あってこれに巡り合い、大切にされていた現在の番号「3××―×××1」は、百年前に府中郵便局の一般事務用として使われていた番号です。天国へ召されたので市役所にとご厚意を頂戴しました。そして甚だ恐縮ながら、この番号の電話を机上に置いて市長職を務めさせていただいています。

本市の学芸員から、大正5年の前後は「府中の文明開化」ともいうべき時代だったと聞きました。鉄道での移動や電話による会話ができるようになったのですからその通りです。以後、昭和の黒電話を経て、今や一人が一つ携帯電話やスマートフォンを持つ便利な時代になりました。百年前には想像できなかったでしょうね。

画像 府中市長 高野律雄のサイン

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