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2018年7月11日 市長コラム74 「治水の努力」

最終更新日:2018年7月11日

治水の努力

坂東太郎、筑紫次郎、四国三郎。三大暴れ川の別名で、太郎は関東の利根川、次郎は九州の筑後川、三郎は四国の吉野川です。近年では、利根川支流の鬼怒川が3年前の9月に茨城県常総市内で越流(えつりゅう)・破堤を起こし大災害となりました。

さらに記憶に新しいところでは、昨年7月、福岡県朝倉市内で筑後川の支流が複数氾濫した九州北部豪雨があります。積乱雲が次々と発生し発達しながら東へ移動する状態を繰り返して、線状降水帯が長時間形成されました。観測史上最大級の集中豪雨で、気象庁は「重大な危険が差し迫った異常事態」と大雨特別警報を発表。死者・行方不明者は40人を超え、家屋はもとよりインフラや地域の産業などが甚大な被害を受けました。これも忘れてはいけない大災害です。

府中市の南端を流れる多摩川も暴れ川で、過去には大きな被害を流域にもたらしました。1914年、御幸村(現在の川崎市幸区・中原区)の人々ら500人が編んだ笠をかぶって神奈川県庁に押し寄せて「一刻も早く堤防を」と要求したアミガサ事件から行政が動き、4年後に国直轄の多摩川改修工事が始まりました。以来100年が経過しましたが、昨年10月の台風では、本市も「避難準備・高齢者等避難開始」を発令する寸前でした。自然との共生はどの時代も最重要課題で、治水の努力も歴史なのです。

画像 府中市長 高野律雄のサイン

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