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なぜ埋蔵文化財を保護するのか

最終更新日:2008年1月18日

長い歴史を持つ我が国には、多くの文化・遺跡が残っています。もちろん府中市にも、国指定の重要文化財を含む文化財がたくさん残っています。その中には、古代武蔵国(むさしのくに)を治めた武蔵国府などの埋蔵文化財も含まれています。

埋蔵文化財は、文字資料がない古い時代の様相を解明する上で、欠かせないものとのみ考えられがちですが、文字資料があまり残っていない当時の都から離れた地域の様相や、庶民の生活ぶりを知る上でも、欠かせないものなのです。そのようなことから、府中市の歴史、府中に住んだ人々の生活ぶりや歴史を明らかにする上で大切なものなのです。

武蔵国府を含むこれら埋蔵文化財を、美術工芸品や建造物などの文化財同様、国民共有の財産として、できるだけ完全な姿で、後世に伝えていくことが、私たちに与えられた子孫に対する責務です。

しかし、埋蔵文化財は土地と深く結びついているだけに、私たちがより豊かな生活を求め、土地への積極的な働きかけ(開発行為等)を行おうとするとき、そこに埋蔵文化財をどのように保護していくかで、調整が必要となってきます。

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