2012年5月11日 市長コラム2 「森林(もり)の里親」
森林(もり)の里親
市内の浅間山にしか自生しないムサシノキスゲが美しく咲いています。公園や遊歩道には、新緑を楽しみながらウォーキングする方も大変多く、府中の魅力を感じる季節となりました。潤いや安らぎを感じるとともに、環境保全に対する意識を高めたい気持ちにもなります。
本市では、姉妹都市の盟約を結んでいる長野県佐久穂町とカーボンオフセット事業を実施しています。
佐久穂町内の約20ヘクタールの森林を、間伐など森林整備を行うことで二酸化炭素(CO2)の吸収量を増加させ、本市の家庭ごみなどの市指定有料袋を焼却することで排出されるCO2と一部相殺しようとするものです。昨年7月26日には、協定書の締結調印とともに、府中の子どもたちが参加して森林間伐体験学習事業も行いました。低炭素社会の実現を願う本市の取り組みの成果として、去る3月23日、長野県庁で森林CO2吸収評価認証書を受け取ることができました。今回の吸収量は73.4トン。乗用車32台分の年間排出量に相当するということでした。当面は平成27年度まで事業を継続しますので、ご承知おきください。
地球温暖化の防止は、人類に課せられた大きな課題です。今夏の電力事情も厳しいようですが、一人ひとりの環境意識が困難を乗り越える鍵になると思います。節電や猛暑対策を今からともに考えていきましょう。