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2017年3月11日 市長コラム58 「卒業式」

最終更新日:2017年3月11日

卒業式

「市長さんは卒業式の時、どこで仕事しているんですか?」。おととし、浅間中学校の1年生数人が職場訪問で市長応接室に来ました。市長の仕事内容や勤務時間・休日などについて尋ねられたのですが、その中のドキッとした質問がこれでした。「公務につき代理が挨拶する」と司会の先生が紹介する「公務」が何かということです。正直に、全部の学校に行けないので別の仕事をするのが慣例と答えましたが、何となく不満そうなかわいい顔が頭から離れず、昨年、浅間中学校の卒業式に参列しました。感動と感謝の気持ちでいっぱいになったのがつい昨日のことのようです。

日本では毎年3月に各学校の卒業式が行われますが、今年は、東日本大震災直後にピカピカの1年生になった児童が小学校を、中学校に入学した生徒の多くが高校を卒業します。日本全体、特に被災地で、大混乱の中でスタートを切った子どもたち。以来6年間、多くのことを見聞きし、考え行動して、苦しみや悲しみを乗り越えてきました。

私は、今年も中学校の卒業式に参列しお祝いの言葉を述べます。体は(ひと)つしかないので一校に限られますが、市内の全卒業生に伝えるつもりで心を込めて語ります。卒業は終わりではない。新しい夢と希望の旅の始まりだということを。

画像 府中市長 高野律雄のサイン

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