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2019年4月11日 市長コラム83 「未来につなげる」

最終更新日:2019年4月11日

未来につなげる

「明治九年 當所鎮守八幡大神本社建立頼母子講金預帳(とうしょちんじゅはちまんおおかみほんしゃこんりゅうたのもしこうかねあずかりちょう) () 九月廿五日(くがつにじゅうごにち) 当村(とうそん) 世話人中(せわにんちゅう)」という古い帳簿が我が家から出てきました。昨年9月に亡くなった父の机から家人が見付けたもので、保存状態も大変良く印鑑の朱色も鮮明に残っています。もちろん父の手によるものではなく、父の祖父の祖父、つまり私の五代ぐらい前の人たちが作った帳簿で、今から143年前のものです。

あまりにも達筆で私には到底読めないので、学芸員に解読を依頼しました。中世前期から存在した頼母子講(たのもしこう)という民間の救済的互助組織をつくり、現在の南町交番隣にある八幡神社を再建するために、資金を工面したものだそうです。講金額、利子割合及び支払い記録、世話人などが明記されています。

新しい元号は令和。この帳簿は明治・大正・昭和・平成を経て次の時代を迎えることになりました。当時の人々は神社再建に何を託したのでしょうか。きっと、人々のつながりをつくる拠点として、安全と平和、五穀豊穣(ごこくほうじょう)と地域の発展を願ったことと思います。故きを温ねて新しきを知った(ふるきをたずねてあたらしきをしった)感じです。今年度は市制施行65周年。歴史を知る大切さと、未来につなげる責任を強く意識していきます。

画像 府中市長 高野律雄のサイン

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