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第10回 一般会計から特別会計への繰出金の状況(広報ふちゅう平成27年2月21日号掲載)

最終更新日:2015年4月7日

 平成26年度の市の会計には、一般会計のほか、7つの特別会計があります。
 このうち、4つの特別会計に対して、一般会計から繰出金を支出しており、一般会計の歳出額の約10%を占めています。
 ここでは、繰出金の状況についてお知らせします。

一般会計から特別会計への繰出金

 市では、法律に基づき設置している国民健康保険、後期高齢者医療、介護保険の社会保障分野における3つの特別会計と、市が条例により独自に設置した下水道事業特別会計に対し、一般会計から繰出金を支出しています。特別会計は独立採算性を原則としており、被保険者からの保険料や使用者からの使用料、法律などの定めによる国や都、市の一定割合の公費負担などを主な財源としています。しかし、会計によっては会計内の財源不足を補てんするため、一般会計からの繰出金などにより、収支を保ち、事業を実施しています。

繰出金の推移

 一般会計から特別会計への繰出金の総額は、表のとおり、平成20年度では約85億円でしたが、平成25年度では約88億円へと増加しました。平成25年度は、一般会計歳出決算額の約926億円に対し、約10%を占めています。

 繰出金の内訳では、国民健康保険特別会計に約36億円と最も多く、続いて、後期高齢者医療特別会計と介護保険特別会計に、それぞれ約20億円を繰り出しています。

 国民健康保険特別会計では、加入者の高齢化や高度医療の増加などから、医療費が増加し、市の法定負担分の繰出金が増加するとともに、財源の不足分を一般会計からの繰出金により補てんしている状況です。

 また、後期高齢者医療特別会計と介護保険特別会計では、高齢者の増加に伴い、医療や介護に係る費用が増加することで、市の法定負担分となる繰出金も増加しています。

 このような状況から、今後も社会保障分野における特別会計では、一般会計からの繰出金は増加するものと見込んでいます。

 下水道事業特別会計では、雨水と汚水の処理のうち、雨水の処理に対し、一般会計から繰出金を支出しています。

 下水道管などの下水道設備は築後50年を迎えているため、将来必要となる更新費用を見据え、計画的に基金への積み立てを行っており、今後も一般会計からの繰出金はこれまでと同程度の金額で推移するものと見込んでいます。

繰出金の適正化に向けて

 社会保障分野における特別会計では、医療費や介護給付費の減少が、保険料や一般会計からの繰出金の減少に繋がります。このことから、皆さんが生涯にわたり、元気で健康な生活を送れるよう、健康診査による生活習慣病の改善・予防や医療費の審査体制の強化、ジェネリック医薬品の利用促進、介護予防事業の充実を図っていきます。
 下水道事業特別会計では、下水道設備の更新費用の平準化を図るため、計画的に事業を実施するとともに、国や都の補助金を活用するなど、費用の縮減に努めていきます。
 今後も、各特別会計で行う事業を健全な財政運営のもと、継続して実施するためには、保険料や使用料などの重要な財源の安定的な確保に向けて、納付しやすい環境の整備など、収納率の向上を図るとともに、必要に応じて、その金額についても、見直しの検討を進めていきます。

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