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第4回 競走事業特別会計からの繰出金(広報ふちゅう平成26年8月21号掲載)

最終更新日:2015年4月10日

 本市には、独自の歳入として競走事業の収益金があり、その一部は繰出金として一般会計などに繰り出され、公共施設や道路、下水道などの都市基盤施設の整備に係る財源として、幅広く活用してきました。
 ここでは、競走事業特別会計からの繰出金の推移や活用状況について、お知らせします。

競走事業特別会計の状況

 市では、昭和30年から大田区平和島でモーターボート競走事業を開催しており、その運営は競走事業特別会計を設置し、一般会計とは独立して行っています。
 競走事業では、売上金となる勝舟投票券収入の75%が勝舟投票券払戻金として的中者に配当され、残りの25%のうち、選手への賞金やイベント事業の実施などの運営経費などを差し引いた残額が市の収益として、一般会計などに繰り出されています。
 競走事業特別会計からの繰出金は、一般会計では、府中の森芸術劇場や府中の森市民聖苑、小・中学校や特別養護老人ホームなど、市民が利用する様々な施設の整備や改修などの財源として幅広く活用してきました。また、公共用地特別会計では主に道路や公園の整備のための用地取得、下水道事業特別会計では下水道の整備に活用してきたことなどにより、本市は他の自治体に比べ、道路や下水道などの都市基盤施設を短期間で集中的に整備し、施設サービスの充実を図ることができました。
 表1のとおり、競走事業特別会計からの繰出金は、毎年一般会計や公共用地特別会計、下水道事業特別会計などへ繰り出され、その総額は平成24年度までで2770億円となっています。しかし、表2のとおり、平成2年度の168億円をピークに、平成3年度以降は景気の悪化やレジャーの多様化などにより競走事業の売り上げが減少し、運営経費を見直すことなどで繰出金を確保する厳しい状況が続いています。

今後に向けた取組み

 これまで一時期に集中して整備を行ってきた公共施設や都市基盤施設が、老朽化による更新時期を一斉に迎えています。一方で、整備を行う財源となった競走事業特別会計からの繰出金の規模は一般会計歳入決算額と繰出金総額で比較すると、ピーク時の平成2年度では一般会計歳入決算額の約594億円に対し、繰出金総額が168億円で、平成24年度では約897億円に対し、2億円まで減少しています。
 市では公共施設の改修などに備え、計画的に基金の積立を行っていますが、社会保障経費の増加への対応なども踏まえると、全ての施設の維持や更新にかかる財源を確保することが厳しい状況です。
 競走事業では、今後も引き続き、経費の見直しに努めるとともに、収益の増加に向け、場外発売場の開設や魅力あるレースの開催、バスツアーなどの様々なイベントを開催し、新たなファン層の拡大に向けた取組みを進めていきます。
 また、公共施設や都市基盤施設を維持するため、マネジメント計画の策定や公共施設の最適化、計画的保全に向けた計画の策定を進める一方、これまでのような競走事業特別会計からの多くの繰出金は見込めないことから、繰出金に依存しない、自立した財政運営を進めていきます。

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