2014年9月11日　市長コラム30　「生涯現役」

シニアスポーツ選手たちの活躍が目覚ましい。還暦軟式野球チーム「府中エルムス」は都のリーグ戦で優勝し、10月に開催される全国大会に出場することになっています。一方、「府中還暦サッカー」は今年も三多摩大会で優勝。昨年都大会で準優勝の成績だったため、同じく来月行われる全国大会の都代表(とだいひょう)チームに府中から5人選出されるとのことです。まさに生涯現役。暑い日も寒い日も、熱心にボールを追う少年のような姿を郷土の森周辺のグラウンドで見かけることがあります。そこには高齢化の諸課題は存在しないかのようです。

寄る年波(としなみ)には勝てないと言う方も少なくありませんが、たとえ病気や障害があっても、生涯にわたって健やかで自立した生活を送ること、日々目的を持っていきいきと活動し、心の豊かさを実感することは誰もが願うことです。長寿という夢を叶えた日本において、さらなる目標は平均寿命ではなく健康寿命を延ばすことにあると言われています。そのためには「キョウイク：今日、行くところがある」「キョウヨウ：今日、用事がある」が大切とも聞きました。

まもなく敬老の日。我が国、我がまちの発展に尽くされた諸先輩方(しょせんぱいがた)のご努力に感謝申しあげるとともに、多世代共生社会の主体として、今後ますますのご活躍をお願いします。