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2014年7月11日 市長コラム28 「オオムラサキ」

最終更新日:2014年7月11日

オオムラサキ

麦わら帽子をかぶって虫かごを肩から斜めに掛け、白い網を持つのが子どもたちの夏の定番でした。でも、最近この姿を見かけないような気がするのは私だけでしょうか。夏休みの自由研究が昆虫採集というのも少なそうですね。

さて、日本の国蝶は(こくちょうわ)御存じのようにオオムラサキ。ちょうど今の時期に羽化し、成虫として活動するのが1か月弱。交尾と産卵を行って、8月中旬には僅か1年の寿命を終えて次の世代へと命をつなぐそうです。北海道から九州までの各地に生息し、やや規模の大きな雑木林を好む傾向が強いようですが、かつては東京都区内でも見られたと聞きます。現在では環境省により準絶滅危惧種に指定されていて、府中市内で見掛けることは(みかけることわ)まれかも知れません。

過日、私たち三多摩都民が排出するごみの最終処分を平成10年まで14年間お願いしてきた日の出町の谷戸沢処分場記念館でその幼虫を見る機会がありました。見たのは飼育ケースに入ったものですが、もちろん周囲にも多数生息しています。現在は隣の地区の二ツ塚処分場(ふたつづかしょぶんじょう)で焼却灰のエコセメント化や埋め立てを行っています。処分場の延命とオオムラサキが命をつなぐ里山を守るために、行政の環境対策はもちろん、市民皆様にはごみの排出抑制と分別をお願いします。

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