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2015年3月11日 市長コラム36 「希望の丘」

最終更新日:2015年3月11日

希望の丘

阿武隈川の河口、千年の昔から旅人が行き交い、現在も交通の要衝と知られる宮城県岩沼市。4年前、自然と歴史と都市機能が調和したこのまちを津波が襲い、市域の48%が浸水、180人の方が亡くなりました。本市では、国府つながりの多賀城市とともに、岩沼市に対し来年度も引き続き職員派遣を行います。

このまちの復興の象徴は「千年希望の丘」です。10キロメートル近い海岸線に高さ約10メートルの津波から命を守る丘を15基造ろうという構想です。一昨年6月、第1号の丘に私も登りました。目に入る景色は海とがれきの山だけ。集落、そして人々の営みがあったとは思えない不思議さを感じたのをよく覚えています。また、大自然の力を防御しきれない以上、減災の取組の重要性も強く感じました。命を守る、大震災を伝える、みんなでつくる、希望を感じる。岩沼市ではこの気持ちを込めた「きぼうのおか」というタイトルの絵本も発行し、本市の各小学校と幼稚園、そして中央図書館にご寄贈いただきました。読んだお子さんも多いかもしれません。

私たちは平和や安全を当たり前に感じてしまうことが多いですが、事実はそうでなく、人々の苦しみや悲しみと努力の積み重ねの歴史が今につながっているのです。明日がある幸せを感じながら、自助と共助の取組を大切にしていきましょう。

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