2025年4月1日市長コラム143「さあ、世界へ」

　東京ドームで行われた米大リーグの開幕戦シリーズ。日本選手の活躍もあって大変盛り上がりました。梅や桜の開花が遅く、冬が長かった日本にいち早く球春を届けてくれたと思います。やはり野球は国民的スポーツですね。また、みんなが期待する中でホームランを打つ大谷選手の偉大さに感動しました。　

　2月下旬、私は米大リーグ挑戦を決断した高校3年生（当時）の森井翔太郎君を訪ねました。学校内で取材を受けていた彼に、先生のご配慮を頂戴して、直接お話をする機会をいただいたのです。小さい頃から一貫して大リーグへの夢を抱いていた府中市民が、ついにオークランド・アスレチックスとマイナー契約を結び渡米することを知って、どうしてもお会いして直接励ましたかったからです。　
　爽やかで礼儀正しく、あふれるばかりの才能と芯の強さを感じる好青年でした。少し話が進むと、何と3年前の夏、全国高等学校野球選手権西東京大会における府中市民球場の初戦で始球式を行った私にグラブを貸し、ボールを渡してくれたのが森井君だったことが分かりました。運命に感動した私の目と心はまるで少年のように。思わず再度握手を求めて手を差し出しました。彼が飛び込む世界は私たちの想像をはるかに超える厳しいものでしょう。何度も挫折を感じてしまうかもしれません。でも、誰も経験できない夢の広がる世界。大きく羽ばたく府中っ子をみんなで応援しましょう！