2025年12月1日市長コラム151「新生」

　平成21年に行った旧庁舎の耐震診断から始まった新庁舎建設事業は、市民の皆様のご理解とご協力により、あと一年ほどで完成を迎えます。令和3年5月に着工して令和5年8月に「おもや」が竣工。引っ越しを経て同年9月から旧庁舎の解体が行われ、現在は「はなれ」の躯体工事が、2階から3階へと進んでいます。私は、資材高騰、人手不足、気候変動など難題が多い中でも、懸命に作業にあたる皆さんにいつも感謝しながら執務に励む日々を送ってきました。

　多くの方からお声の多かった駐車場の不便さについては、来年9月から庁舎の地下を先行利用できるようになりますのでご期待ください。入出庫口は府中街道の渋滞を避け南側の東西道路です。寿町の北にある「府中駅北第2庁舎」や大國魂神社境内の、「ふるさと府中歴史館」等からの引っ越しは来年の年末の休日に行い、令和9年の1月からより多くの業務が新庁舎で行われるようになります。

　庁舎の場所を変えずに、敷地を拡張して全てを建て替える方針を決めてから15年間となる、百年に一度の大事業に関わることのできた喜びと、工期も含めた予定通りの完成に安堵を感じています。もちろん、最後まで無事故で終えることが大前提なので気を緩めることはできません。そして何より、新しい市役所が市民の皆様に親しまれ、府中らしさを受け継ぎ、まちづくりの拠点となるよう、職員一同、来年は特に決意を新たにしていきます。