森本 太郎
最終更新日:2008年1月28日
森本 太郎(もりもと たろう) 絵画
雑誌や新聞の広告などの複製されたイメージを素材に選び、コンピュータを介在させて絵画を制作する、森本 太郎。拡大されトリミングされ、キャンバスの上に現われた花や人物には盛り上がった縁取りがあり、濃淡のない色が平板に塗られています。この色はコンピュータの自動選択ツールによって決定されています。デザインや印刷の段階でオリジナリティーを失い、付加を与えられた素材を用いるばかりでなく、画面構成の決定にもコンピュータを介入させている森本。彼の作品には、すべてを自分の範疇で表現する際にはありえない、予測不可能な結果が表出され、新たなオリジナリティーが見い出されます。
展示
既存のキャンバスのほか、デニム地をもちいた独自のキャンバスも使用。2000年以降に継続している方法で制作した作品の最大のサイズは80号(約145センチメートル×110センチメートル)ですが、今回のビエンナーレでは、ひとまわり大きいサイズに挑戦した新作を出品します。
略歴
1969年
岡山県生まれ(37歳)、東京都在住
1994年
東京造形大学造形学部デザイン学科卒業
1995年
東京造形大学造形学部研究生修了
1998年
個展(岡村多佳夫企画) アユミギャラリー、東京(2001年、2002年、2003年、2004年にも開催)
2002年
「reminder - 記憶の連鎖」Space Kobo & Tomo、東京(05年にも開催)
2003年
「ARTISTS BY ARTISTS」森アーツセンター、東京
2005年
「REALITY CHECK」東京造形大学附属横山記念マンズー美術館、東京
個展「Project N 23 森本太郎」東京オペラシティアートギャラリー、東京
<ミラノの花#3> アクリル絵具、油彩、キャンバス2003年 撮影:坂田峰夫(c)Morimoto Taro
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