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【協働・共創実現】ナッジで変わる!自動販売機横のリサイクルボックス分別促進

最終更新日:2025年2月14日

明治大学/府中市市民協働推進部地域コミュニティ課

自動販売機横のリサイクルボックスは、飲み終わった後の空容器を回収するものですが、飲料空容器以外の異物(一般ごみ)が占めていることに加え、飲み残しもある状況です。
そこで、明治大学と協力し、中央文化センターで自動販売機横のリサイクルボックスへの効果的な缶・ビン・ペットボトルの分別の推進に関する実証実験を行いました。

実証実験全体像


実証実験概要

実証実験期間

令和6年10月~12月

内容

自動販売機の横に、ペットボトル・缶・ビンの形状に合わせた入れ口を持つリサイクルボックス(「ナッジダストボックス」)を設置し、その分別効果を検証しました。このナッジダストボックスは、明治大学後藤ゼミナールの学生たちが考案し、設計・制作したものです。また、府中市のリサイクルキャラクター「リサちゃん」の画像を追加することで、分別意識を向上させる工夫も行いました。

効果測定方法

ナッジダストボックスの設置前、設置中、設置後において、手作業でごみの分別状況を確認しました。

実証実験の結果

実態

実証実験前の自動販売機横のリサイクルボックスには、その他ごみ(紙コップ、プラスチック、お弁当など)が多く入っており、ごみの分別ができていない状況でした。

ナッジダストボックス設置後の効果

ナッジダストボックス設置後には、以下の2点について特に効果が見られました。
1)その他ゴミの減少(10.4%→6.6%)
2)回収時点において8割以上が分別(ペットボトル・缶・ビン)され、回収業者の負担軽減につながった。
 
ナッジダストボックス投入口の形状に合わせたゴミを回収することができており、利用者に適切な分別を促す効果を発揮していることが見て取れる結果だったと明治大学後藤ゼミナールから報告を受けています。

データ1
ナッジダストボックス全体の構成比

 
ナッジダストボックス設置前は、写真のとおりその他ごみが散乱していましたが、設置後はごみが適切に捨てられるようになりました。
このように、適切な分別が行われた結果、回収業者のごみの回収がスムーズに進んだと考えています。

なお、本実証実験の結果については、今後のリサイクルボックスに関する取り組みの参考にしていただくため、実証実験にご協力いただいた飲料メーカーにも共有しました。

地域コミュニティ課担当者から一言

当施設の自動販売機およびダストボックスの管理については、そのほとんどを自動販売機設置業者が行っていたため、当該取組の前にダストボックスの中身がどのような状態であるかをきちんと認識することができました。
実証実験を通して、ごみの分別が進むことで自販機設置業者の負担を軽減することができるとともに、利用者のごみの分別意識の向上にもつながったのではないかと考えられます。
また、その他ごみが減少していたという実験結果から、意識の問題だけではなく、危険物が捨てられるといったことを防ぎ、防犯・防災上のリスクの軽減や、衛生面からも改善の効果が期待できる有意義な取組であったと感じました。

お問合せ

このページは市民協働推進部 協働共創推進課が担当しています。

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