2017年11月11日　市長コラム66　「夜空ノムコウ」

昨年の今頃、国民的アイドルグループＳＭＡＰが解散前にＮＨＫのテレビ番組「ＮＨＫ紅白歌合戦」へ出場するかどうかが大きな話題になっていました。残念ながら彼らは再びそろうことなく各自の道を歩んでいきますが、多くの名曲を残しました。約20年前にリリースされた「夜空ノムコウ」もそのひとつ。私は特にこの曲の歌詞が好きです。

「あのころの未来に　ぼくらは立っているのかなぁ…」という一節があります。日々いろいろな事柄に直面して忙しく動いている中で、これがよく頭をよぎります。史跡整備関連の公務の際には、当時の人々がどんな未来を描いたか想像します。私たちのまちに太古の昔から人々が暮らしていたのだと改めて胸に迫り来てドキドキもします。また、市立学校の周年行事に出席すると開校時の人々の思いを強く意識します。自分の人生を振り返り、幼い頃夢見ていた未来を懐かしむこともあります。

友人にこの話をしたら、年齢のせいではないかと言われました。確かにそうかもしれません。でも実は、まちの未来をつくる、私もそのさなかに皆さんと共にある、という誇らしさと重みを感じているからでもあります。この曲は「夜空のむこうには　もう明日が待っている」と結ばれています。明日は必ず来る。私にとっては勇気をもらえる歌なのです。