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2024年10月1日市長コラム137「SHOGUN 将軍」

最終更新日:2024年10月1日

SHOGUN 将軍

 米国テレビ業界のアカデミー賞と言われるエミー賞。9月15日に行われた76回目の授賞式にて史上最多の18部門で受賞したのが、真田広之さん主演の「SHOGUN将軍」でした。作品の舞台は西暦1600年の関ケ原の戦い前夜。日本ならではの繊細な伝統や心の機微、ハリウッドが描く圧倒的なスケールと臨場感の見事な融合がこの快挙につながったとの報道がありました。「日本の魂が天下を獲った!」との見出しも目に留まり ました。


 一方、府中市制施行70周年の記念事業として膨大な資料をまとめ編さんする「新 府中市史」の近世資料編に、「秀次武州府中ニ到ル、秀次ニ御対顔ノ為大神君府中ニ渡御アリ」と記されています。国立公文書館に所蔵されている文書の抄であり、豊臣秀吉の甥に会うため、徳川家康が武蔵国の府中に来た事実があったということです。対面場所は現在の府中本町駅に隣接する府中御殿。この御殿の建設は秀吉の指示によるとの解説も市史にあります。


 人間は誰しも生まれる前のことを見ることはできません。写真や絵が残されていればイメージを作れますが、江戸時代以前のことは曖昧に想像するのがやっとです。だからこそ、遺跡の発掘や古文書によって事実を知ることで心が動き、探求心が増していくのだと思います。わがまち府中への愛着もしかり。エミー賞の報道と新たな市史から古の将軍たちの出会いを想像した私の心は、時空を超えて沸き立っているかのようです。

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